僕が小学校4年生だった1979年頃、おじいちゃんにゴダイゴのライブアルバムLPレコード、『Magic Capsule』を買って貰ったのを良く覚えている。このアルバムはライブアルバムでLP 2枚組の大作でLPレコードとしては結構高かったように思う。
1979年当時ゴダイゴが大ブレイクしていた。大ヒットドラマ『西遊記』の主題歌『Monkey Magic』と、エンディング曲『ガンダーラ』が大ヒットしていたし、映画版『銀河鉄道999』の主題歌も歌ってまさに絶頂期を迎えていた中で出たベスト盤的な位置付けのファーストライブアルバムがこの『Magic Capsule』であった。当時の盛り上がりを今でも良く覚えている。
1979年と言えば、山口百恵の引退を目前に控え、一時代を築いていたピンクレディーの人気にやや陰りが出始めており、そして翌年の松田聖子デビューを控えるタイミングでもあった。その意味では日本の歌謡界も大きな変革期を迎えようとしていた頃である。そんな中、ニューミュージックや洋楽が台頭してきていた時代であり、ゴダイゴはまさにニューミュージックバンド、しかも英語の歌詞を駆使した洋楽テイストを盛り込んだ歌謡曲のハシリだった。時流に上手く乗ったのは、大ヒットした大きな要因だったと思う。
『Magic Capsule』のアルバムタイトル曲は、武田薬品のベンザエースのCM曲に起用され、こちらも大ヒットしていたし、このライブアルバムは、同名のドキュメンタリー映画のサントラにもなっていた。
アルバムに収録されていたのは下記20曲。2枚組という大作だったにも関わらずオリコン1位になって大いに売れたヒットアルバムとなった。
- Magic Capsule
- Joy
- Where’ll we go from now
- Imitation
- Cherries were made for eating
- Steppin’ into your world
- Lighting Man
- Suite: Genesis (組曲: 新創世記)
- Creation
- Queen’s Song
- Lover’s Lament (Sacrificial Blues)
- Mother and Son
- The Heddle
- Buddha’s Song
- Dead End ~ Love, Flowers, Prophecy
- Monkey Magic
- Galaxy Express 999
- Happiness
- Beautiful Name
- Gandhara
- Progress and Harmony
- The Dragon’s come Alive
- Mickie’s Piano Solo
- Purple Poison
- Celebration
- Try to wake up to a Morning
この20曲の中では、当時の新曲の『Magic Capsule』を始め、大ヒット曲の『銀河鉄道999』、『モンキーマジック』、『ガンダーラ』、そして『ビューティフルネーム』なども収録されており、まさにベスト盤として相応しい内容。ライブだが、かなりクオリティの高いサウンドとなっていて、今改めて聴いても素晴らしい。
僕は個人的に当時一番好きだったのは『ガンダーラ』と『Magic Capsule』。そして『Joy』、『Where’ll we go from now』も好きで繰り返し良くこのアルバムを聴いていたのが懐かしい。今でも時々iPhoneで聴いているが、すぐに1979年当時にタイムスリップさせてくれるアルバムだ。