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関西の城制覇計画 その6 『和歌山城』

前回の安土城に続き、今回は和歌山城を初めて訪れた。
大阪南海難波駅から、特急サザン号で約1時間。
意外にも大阪からの近い城なのだ。




終点の和歌山市駅で下車。そしてここから城へは徒歩約15分程度。



ワクワクしながら、地元の商店街を抜けると
すぐに小高い丘の上にそびえる平山城の和歌山城が見えてきた。



荘厳な石垣が迎えてくれる入口から一気に雰囲気が盛り上がる。
そして、天守閣に行く前に、城の北に位置する二の丸にある、
御橋廊下へ。この橋は昔、二の丸にあった大奥と、堀の反対側に
あった茶室や能舞台を繋ぐ為に、御殿様専用の廊下であったとのこと。



ボランティアのガイドさんが親切に色々と、
和歌山城の歴史を教えてくれたのだが、
現在鰍ゥっている橋は平成になってから昔の図面を元に
忠実に再現したものだが、このように斜めになっている
渡り廊下の橋は極めて珍しい。ここも無料で渡ることが出来る。



そしてこの御橋廊下を抜けると、いよいよ天守閣へ。
和歌山城は、姫路城、松山城に並んで、日本の三大連立式平山城。
連立式とは、大天守、小天守、櫓などを廊下で繋いでいるもので、
外に出ずに城の敷地内を移動出来る優れものだ。



天守閣はサイズ的に小ぶりではあるものの、
ひし形の土地に建っているのが特徴的。
紀州徳川家の栄華を物語っており、とても威厳がある雰囲気。
歴代城主にあの徳川吉宗もいたのだ。



戦前は国宝に指定されていたが、戦争中に空爆により
天守は残念ながら焼失。現在の天守は昭和33年に再建されたもの。
天守閣から見える海や紀ノ川はなかなかの絶景である。



そして、和歌山城のもう一つの楽しみ方はその石垣にある。
石垣は年代別に、野面積(自然石のまま粗野な姿で積み上げる工法)、
打込接 (石を積み上げ、隙間を埋める石を加工している工法)、
切込接 (石自体をきっちりと成型したもの)と進化していったが、
この3つ全ての工法によって組まれた石垣を和歌山城では
見ることが出来るのだ。中でもここの野面積石垣は、あの石垣作りの達人
である藤堂高虎の処女作であるというから何とも貴重な史跡である。



城見学に満足したところで、地元で有名な洋食屋さん、
『グリルエイト』でランチ。
このお店、外観は別に特徴は無いのだが、
昭和36年に創業し、今でも変わらない味の洋食を提供している。



名物は国産豚を使った『ヘレとんかつ』。
あっさり揚げられたヘレかつに、濃厚なデミグラスソースと
自家製タルタルソースをふんだんにかけ、
この組み合わせが絶妙な獅ンをもたらしていた。
かなり美味しい!洋食ファンにはお薦め。
やっぱり、城散策と同時に近くの名物店などを
発見するのも楽しいものである。



グリルエイト
和歌山市八番丁32
073-422-2625
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