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華麗なるDuran Duranの普遍的進化論

先日ブログにアップしたThe Power Stationに触発されて、最近またDuran Duranにハマっている。



Duran Duranはまさに1980年代中盤が最盛期で、第2期ブリティッシュインベイジョンとして、ニューロマンティック/イギリス音楽の旗手として熱狂的なファンを獲得した。特に女性ファンは、彼らに異常なまでに夢中になったものだ。Duran Duranは5人ともルックスが良くセクシーだったし、特にジョン・テイラーのファンが多かったが、サイモンのセクシーなボーカルも多くのファンを魅了したのだ。

しかし、彼らのデビューから今年でなんと38年、全盛期からでも32年!大体のバンドやグループは年老いてしまい、オヤジバンドになりがちだが、Duran Duranに関しては今でもそのセクシーさがある意味衰えておらず、むしろ大人の魅力が増して更に輝いているかのようだ。サイモンのセクシーなボーカルもデビュー当時からあまり変わって無いように聴こえるから凄い。

さすがに38年も活動していると色々なことがある。Duran Duranも例に漏れず、解散危機やメンバー変更を繰り返してきた。しかし、現在はアンディー・テイラーが脱退しただけで、残るサイモン、ジョン、ニック、ロジャーのオリジナルメンバー4人は健在である。



人気としては、さすがに最近では80年代のような熱狂は無いし、きっと僕のようにかなりオヤジやおばさんになった当時のファンが未だに懐かしくなって聴いていたりするのかもしれない。しかし、僕が凄いと思うのは、彼らの音楽センスが全く今も当時と変わっていないことにある。最近のアルバムを聴いても、80年当時録音されたものかと思ってしまうクオリティだし、直ぐにめくるめくDuran Duranワールドに引き込まれてしまうのだ。サイモンの声量、ボーカルクオリティが変わっていないと言うのも大きな要因かもしれない。

2010年にリリースされたアルバム、『All You Need is Now』は、まさにこれを象徴したアルバムで、初めて聴いた時は感動してしまった!逆にわざとオマージュで曲を制作しているのかと思ってしまうくらい、昔のヒット曲を思わせるような懐かしいメロディーが目白押しで、Duran Duranらしさがアルバム全体を支配している。それでいてどこか新しく"進化"しているようでもあるから不思議だ。



通常、長年活動しているバンドやグループは、進化や成長を見せたいと言わんばかりに曲風が変わったり、新しいサウンドを取り入れたりするものだ。これが上手く行く場合と、そうでは無い場合がある。昔のサウンドが好きな人からはあまり好まれなかったり、逆にその変わった部分が、新たな大勢のファン獲得にはあまりいたらないようなケースも多く、結局原点に帰ろうとして、オリジナルを超えられない苦しみの中でもがくことが多いのだと思う。

しかしDuran Duranのサウンドはどうだろう?いい意味でオリジナルサウンドを常に踏襲しつつ、でも決して単純な曲の焼き回しになっておらず、新しさを兼ね備えているところが凄いのだ。これはなかなかマネ出来ることでは無い。昨年リリースされた最新アルバム、『Paper Gods』も期待通りの素晴らしい出来栄えであった。特にNile Rogers独特のカッティングギターが冴え渡るシングル『Pressure Off』が傑作であり、Duran Duranの歴代シングルの中でも一二を争う名曲である。



Duran Duran最大のヒットアルバムは、やはり1983年にリリースされ、『The Reflex』、『New Moon on Monday』、『Union of the Snake』と言う3曲の大ヒットシングルを送り出し、2年に渡ってのロングヒットとなった『Seven and the Ragged Tiger』だろう。



ちなみに、僕の好きなDuran Duranシングルトップ10はこちら。どの曲も粒揃いであるが、やっぱり一番好きで思い出深いのは『Rio』だ。



1) Rio
2) Pressure Off
3) Electric Barbarella
4) The Reflex
5) Serious
6) Hungry Like The Wolf
7) I Don't Want Your Love
8) (Reach Up for the) Sunrise
9) New Moon on Monday
10) Girls on Film

やはり、Duran Duranのヒット曲を堪能したい人にはベストアルバム、『Greatest』を聴くのが一番だろう。これに加えて、ライブ音源であれば、絶頂期の1984年リリースされたライブアルバム『Arena』がオススメだ。



また、ここ10年のアルバムとしては、2004年の『Astronaut』、2007年の『Red Carpet Massacre』、前述した2010年の『All You Need is Now』と2015年の『Paper Gods』の4枚は全て傑作なのでオススメである。

『Astronaut』は、アンディー・テイラーが復活参加し、オリジナルメンバー全員がまた揃ったと言う意味で貴重な作品だし、シングル『(Reach Up for the)Sunrise』はかなりDuran Duranらしい快心の一曲だ。

『Red Carpet Massacre』はあの大物プロデューサーTimbalandがプロデュースを手鰍ッており、Duran DuranとTimbalandの見事な融合を楽しめるアルバムになっており、『Skin Diver』がなかなか素晴らしい。また、Duran Duranが良くアルバムに一曲だけインストルメンタルを入れてくるが、このアルバムに収録されている『Tricked Out』はなかなか秀逸だ。



今でも3-5年置きにアルバムをリリースし続けているDuran Duran。次回作を東京オリンピックまでには是非聴きたいものである。

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