リメイクされた鉄人は、オリジナルと比べてすっかりスレンダーになって今風にデザインされ直されている。僕は本来、コロコロして可愛いフォルムのオリジナル鉄人がデザイン的には好きなのだが、この新しい鉄人像も案外悪くない。この新しい鉄人により、昔の鉄人28号を知った人も多かったのではないだろうか。僕はこの頃ちょうど小学5年生だったかと思うが、このアニメが好きで毎週リアルタイムで夢中になって見ていたのを良く思い出す。
そして最近またむしょうにこのアニメが見たくなってDVDかブルーレイを購入しようとしたのだが、なんと全話収録のBOXセットだと市場では50,000~70,000円くらいしてしまい、ちょっと手が出せないレベルになっていた。そこで僕が良く使う奥の手があるのだが、海外版のブルーレイが無いか探してみると、なんと日本版の1/10くらいの価格で手に入ることがわかったのだ。
そこで即購入したのがこちら。海外版なのでもちろんパッケージは英語なのだが、これ実は中身は日本語で英語の字幕が出るタイプ。しかし、字幕は消せるので普通に日本語のブルーレイとして観賞出来るし、クオリティーも全く問題なし。これが1/10の価格で買えるのであれば超お買い得なのである。ここで注意しなければいけないのが、DVDではなくブルーレイを買うこと。海外版DVDだとリージョンコードがある為、日本のDVDプレイヤーでは読めない。しかし、ブルーレイだと世界共通で問題無く見ることが出来るのだ。この方法は結構便利で、これまでも日本版だと高くて買い辛い多くの映像作品を、海外版ブルーレイで購入したりしている。
全51話が4枚のブルーレイディスクに収められているが、40年ぶりに見る鉄人はとても懐かしかったし、40年経った今見ても、物語はとても良く出来ていると感じた。各エピソードの詳細はかなり忘れてしまっていたが、断片的に覚えている話もあり、見ながらまた思いだした箇所も結構あった。毎回登場する敵のロボットなども魅力いっぱいに描かれているが、やはりブラックオックスとの宿命の対決は、このリメイク版でもしっかり組み込まれている。
鉄人を操る主人公の金田正太郎や、大塚警部、敷島博士など主要人物や物語の基本的な設定はオリジナルを踏襲しているが、敷島博士家族も登場し、敷島博士の娘として新たにマッキーこと敷島牧子が設定され、正太郎との淡い恋模様なども加えられていて結構面白い。
この『太陽の使者 鉄人28号』は、BGM音楽も結構良くて、どこかジャズ的な要素もあって妙に大人っぽかったのを良く覚えているし、当時買ったサントラレコードも実家で40年熟成されながら(笑)、大切に保存してある。
『太陽の使者 鉄人28号』は当時かなりヒットしたが、この成功によって後番組として同じく横山光輝の原作『マーズ』が、『六神合体ゴッドマーズ』としてリメイクされ、更なる大ヒットを記録した。その意味では、この80年代は、横山光輝にとって自分の代表作である2作品にそれぞれ新たな魂が吹き込まれ、斬新な作品に生まれ変わった良き時代でもあったが、今回40年ぶりにブルーレイで見て、当時の感動が蘇ったのと同時に、ある意味新鮮な気持ちで見ることも出来たのは大きな収穫であった。
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