先日取り上げた四国/愛媛県の旅、続編である。
今治を後にして、特急しおかぜでまた松山へと向かった。約30分の列車旅なので、すぐに着いてしまうが、海沿いを走るしおかぜ号の景色が本当に素晴らしい。各駅停車に乗って、もっとゆっくり海の景色を楽しむのも悪くないかもしれない。
松山での滞在は約4時間。午後の飛行機で羽田に戻る為、急いで松山城に向かった。松山城を訪れるのは約20年ぶりくらいだろうか。松山城も昔おじいちゃんに連れて行って貰った思い出の地である。
松山城は、松山市内の勝山(標高132m)にそびえる城で、ロープウェイで登るのも楽しいお城だ。加藤嘉明が築城した名城で、姫路城と同じ連立式天守でもあり、江戸時代に以前に建築された現存12天守の一つ。日本の貴重な重要文化財である。まずはアプローチがかなり凝っており、最初のアプローチで天守が見えるものの、なかなかすぐに辿り着けない鉄壁の守りが特徴となっている。そして高い石垣が素晴らしい。武者返しのある熊本城にも匹敵するような見事な石垣は圧巻だ。
多くの櫓や門が残る松山城が、江戸時代から残る重要文化財で、歴史を感じさせる。
そして天守の中は意外にも広く、同じく歴史を感じさせる見事な建築である。最上階から見える松山市の眺めは抜群!当時はこんなビルなどが一切なかったわけだが、山や海などは昔から変わらない景色の筈で、昔の城主が見たであろう景色を妄想しながら感慨に浸れるのもお城の醍醐味である。
松山城の見学を終え、ランチをとる為に道後温泉エリアに向かった。道後温泉と言えば、あの聖徳太子も訪れたという日本最古の温泉。現在は残念ながら2024年まで大規模な保存工事中なので、ちょっと風情が無かったが、観光地らしく、周辺には商店街や観光スポットなどが点在しており、市電の道後温泉駅もレトロな雰囲気が満載で楽しい。
お約束の松山マンホールチェックをしていたら、なんと手塚治虫の火の鳥マンホールを発見!道後温泉の保存『道後REBORNプロジェクト』の一環で、不死鳥である手塚治虫の火の鳥とコラボしているらしい。
松山名物と言えば、“鯛めし”である。道後温泉の人気鯛めし店である“丸水”で天然鯛めしを注文したが、さすが名物だけあってかなり美味しかったし、多くの客で賑わっていた。
後ろ髪を引かれながら市電でJR松山駅まで向い、そこからタクシーで松山空港に移動し、帰路についた。今回はちょっと短い滞在であったが、次回もっとゆっくり松山にも滞在し、温泉などを楽しみたいものである。