タネの縁側  

偏見に満ちております。どなたの参考にもなりません、各自でお確かめいただきますよう御願いいたします。

老眼鏡を新しくした

2019-02-01 | 
「私を離さないで」 カズオイシグロ著
映画を見たのが2015年らしくて(自分のブログで確認したわ)
単行本をすぐに買って、3年を経過して読んだ。

映画も原作も両方素晴らしい。
今では「私を離さないで Never Let Me Go」 ジュディ・ブリッジウォーターの曲を聞くだけで涙が出る。

翻訳が見事なんだろうと思う。感情の発露や与える情報を抑えられる限りに抑えているのに、そのせいなのか、いろんな思いが溢れ出てきて、
やるせなくなる。
フィクションなのに、自分がその場にいて、与えるだけのニンゲンとして生まれてきてるような気分になる。

んなこたぁ、あっちゃなんねえ。

そうこうしている間に現実に、中国の医師が遺伝子操作ベビーを誕生させた?・・・・
科学、医学はもう止まらないのだろうか。


老眼鏡、新しくして良かった。




近所のゴミ置き場に本が捨ててあった。
「死亡フラグが立ちました」著七尾与史
キレイな本だったので、拾ってきて読んだ(ゴミ屋敷の住民傾向顕著)

「フラグ」くらいは知ってるけど、
いろんな現代用語がわからず、ちょいちょい検索しながら読んだ。
軽くてするする読めた。
本宮君と陣内君のコンビでシリーズになっているんだろうな、
これは上の本とは対局にありそうなジャンルだけど、現代だなあ、なとど思った。




またも子供が親に殺された。周辺の大人たちが守れなかったという、お馴染みの反省には情けないと思うけど、
親の姿をしていても、一般公務員では到底立ち打ちできないほど、タチの悪い卑劣犯だ。
家族虐待は捜査一課くらいの強硬班が必要なんで、
常識の範囲内では想像できないのは、日本はまだ性善説を信じることができる人が大勢いるんだと安堵しそうだけど、
洞察力の優れた右京レベルの人でないと無理だ。

こういうことをするヒトのクズたちは、他人からは見えないよう、知られないようにする知恵だけはすごくある。
虐待する親、DVの夫たちは対象者をそばに置こうとする目的は痛みつけたいだけなのだろうか。
虐待してしまう自分が間違っているって1ミリも思わない、なぜこんなことをしちゃうんだろう、って悩んだり苦しんだりできない人ばかりだろうか。
今回一番の憎悪は、虐待した父親本人がかっこつけてフェースブックに載せていること。
クソだ。
思わず汚いコトバを使ってしまった。

死刑にはならないから、しばらくしたら社会に出てくるだろうけど、二度と親になるな、人とは関わるなと願う。
「自分は人として最低な奴だと」誰か徹底して思い知らせて欲しい、
「なんて酷いことを自分はしたんだ」と自分に絶望して、誰にも知れず静かに自らの命を絶って欲しい。

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