タネの縁側  

偏見に満ちております。どなたの参考にもなりません、各自でお確かめいただきますよう御願いいたします。

家族でどーぞ。

2020-05-12 | ビデオ 邦画
蜜蜂と遠雷
すごく良かった。2時間を2回繰り返し見てしまった。
天才モノ(なんて言っちゃっちゃ身も蓋もないかな)は好きなジャンル。

ストーリーは「ピアノコンクールに挑む天才たちの群像劇」
ギフテッド(天賦の才)とそうじゃない人の人生のプラスマイナスの収支は同じ。ただ種類と量が違う。
違うからといって価値がないわけじゃない。
天才の喜びは、贈り物のもらえなかった私たち(凡人)にも与えられる。
それが証拠に映画を見て泣ける。
苦悩の天才の再生に喝采できる。

「月の光」と「月光」の違いも最近知ったような奴でして(でへへ)
しかも映画の題をずっと「蜂蜜と遠雷」と思っていた、甘いっ、ヌルイ人生を送ってるとこんなミスは日常茶飯事だ。



絶体音階の人の苦労が偲ばれる。
雨音に泣く。
神からの贈り物は繊細で壊れやすい。
だからと言って大事にスポイルされたままじゃしょうがない。
天才の育て方にマニュアルがない。




子どもを持ったばかりの友人が、音大は一番コスパに合わないと言っていた。
絵や工芸なら音楽ほど経費がかからないし、商業アートの道もあるが、
音楽は、ハイコスト、ハイリスク、ノーリターン、庶民には「不可侵エリア」だと。
子どものころから勉強をさせて(塾、家庭教師)医学部に進ませた方が、人生は確実だと。
クラシックの音楽と踊り(バレエ)はできたら避けたいと。

まあ、親は現実を見ないと子育てはやっていけない、意見はない。
楽しい親ライフをやって欲しいと思った。


お子様とご両親、家族揃って見たらいい、素晴らしい芸術の成り立ちが学べるかと(苦笑。
伝統芸術の継承はプチブル以上の人しか無理かもしれない。


配役も全員良かった、もうブルゾンじゃない藤原詩織、すごく自然。
カーデガンを着た脇から背中の肉の段々の厚み、ものすごくリアルな体系。
平田満が知的で優しくて、年少であろうが「天才児ではなく音楽家」として扱いながら、
「普通じゃない子どもの不幸」に慈しみが溢れて見える。
斉藤由貴 ガラスの仮面の月影千草みたい!



監督脚本 石川慶
原作 恩田陸『蜜蜂と遠雷』

製作
佐藤善宏
石黒裕亮
加倉井誠人

製作総指揮 山内章弘

出演者
松岡茉優
松坂桃李
森崎ウィン
鈴鹿央士
臼田あさ美
ブルゾンちえみ
福島リラ
眞島秀和
片桐はいり
光石研
平田満
アンジェイ・ヒラ
斉藤由貴
鹿賀丈史

音楽 篠田大介


「春と修羅」作曲:藤倉大 
ピアノ演奏:河村尚子 福間洸太朗 金子三勇士 藤田真央 
オーケストラ演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
(指揮:円光寺雅彦)

撮影
ピオトル・ニエミイスキ

編集
石川慶
太田義則

制作会社 東宝映画

製作会社
映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会

配給東宝
公開日本 2019年10月4日
上映時間118分
製作国日本

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