『自転車置き場から駅まで歩くその道に
見たことの無い猫がいる
寒いのと空腹で
動かずに身体を丸めている
そっと近づいて声をかけてみたら
ご飯を欲しそうに甘えて来たのです。
通る人にご飯をちょーだいと寄っていく。
食べさせられるような物は何も持っていなくて
せめてと思い、陽があたる暖かい場所に移動させました。
歩き方が少しおかしいので
もしかしたら怪我をしているかも知れない
これから仕事に行かなくてはならなくて
どうしたら良いか・・・・』
電話をくれたのは私の里親さん
I田宅での保護が前提になるという話を少しだけして電話を切り
仕事中の私に代わって急遽現場まで行ってくれたちゅうさん
『いたよー、少し移動していたけど
この子に間違いないよ
ベンチにいたおじさんも
初めて見る猫だと』
ヨレヨレで栄養失調の猫
取りあえず、ちゅうさんが様子を見てくれる事になり
やはり歩き方がおかしいのでレントゲンを撮ってもらうと
骨盤骨折していたのです。
ずっとご飯を貰っていた場所もあるはずだけど
こんなに痩せて・・・
何処かで事故にあったか、蹴飛ばされたのか
とにかく、人の沢山通るあの場所に行けば
今よりましな何かがあると、移動してきたのでしょう。
誰かに助けを求め発信したSOS
怪我の事もあり、人と暮らすのが最善な猫と確信しました。
この子を外に戻す事は出来ない
家に迎えて貰いましょう。
ちゅう家から、我が家に移動したぽぽ君は
聞いていたとおりの性格の良さで
他の猫に興味がなく
あくまで自分のペースです。
我が家の保護猫達は
その存在感と背負ってきた何か大きなものに圧倒されたのか
新参者ぽぽをからかう猫はいませんでした。
骨盤骨折がいつ頃のものなのか分からない。
難しい場所なので、きちんと便が出ていれば手術はしなくても大丈夫な場合もある
との診断でそのままI田さん宅に迎えてもらう事にしました。
初日は少し緊張していた様子ですが
直ぐに本領発揮し
お父様の膝を独占。
先住猫さんの方が隠れる始末で・・・
先住猫は、このお方わかめちゃん
最近は距離も縮まっていい感じのようです。
ヨレヨレガリガリの負傷猫
もう、通りすぎる人に媚を売る必要はなくなりました。
お腹いっぱい食べる幸せ
安心出来る場所で眠ること
迎える事にきっと不安だらけだったI田さん
決断をありがとうございます。
なかなか出来る事ではないんです、感謝。
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茶トラ、茶白の状態悪い子を保護する事って
なんだか多いような気がしてます・・・
茶猫諸君、頑張れよ。