
12月18日
13時すぎ、友川カズキさんに電話する。教えられていたのは、ご自宅の番号だ。絵を仕上げたので見てほしいとお伝えすると、今日これから会いましょうか?という運びに。川崎駅の改札を出てすぐ、時計台の前で17時。あとで教えてもらったことだが、16時半までは競輪の中継を見たいので、そのあとにってことだったらしい。笑
十数分前に到着すると、すでに友川さんが居られた。「お、早いね〜自分もいま着いたところだ」と言いながら手提げ袋を渡される。「オレが漬けた“らっきょう”。でも絶対ひっくり返さないでよ。凄い匂いするから。電車の中でやっちゃったら犯罪だよ」とのこと。たばこが吸える喫茶店に入ろうと案内されるも、全席禁煙。注文した後に気づいた。「この間まで吸えてたんだけどなぁ…飲み終えたら吸える店に移動しよう」僕達以外お客さんのいない店内。「じゃあ早速見たいなぁ」と友川さん。ご自身も絵を描かれるし「見るのも好き。音楽より絵を見る方が好きなんだよ」と笑う。一刀両断される覚悟で絵を差し出すと「うわっ見事だ!」そしていろいろ賛辞する言葉をいただいたのだが、ここに記すのはヤメておく。とにかく、受け入れていただけたことが嬉しい。いろいろ取り揃えた筆記用具をテーブルに並べ、コメントを記してほしい旨お伝えすると「絵を汚したくないな〜」とためらいつつ「自分のペンでもいいかい?」と懐から取り出し、ゆっくり、丁寧に記してくれた。
「…後ろに灰野敬二がいるね」「ポスターが貼ってあったので。お会いしたあの場所とあの情景をそのままに描きたくって」「なら“アピア”って書いておかなきゃなんないな。ン、でもこのドアノブは絶対汚せないゾ」とドアノブを避けて締めくくってくれた。
「さぁさぁ、汚さないように、しまっちゃおう」と、絵をしまうよう促され、それをし終えるとようやくコーヒーを口にする。それからいろんな話をしたが「たばこ吸いは吸えないと落ち着かなくってさ、喋り続けちゃうのよ。時間まだ大丈夫かい、もう一軒つき合ってくれる?」とドトールへ移動。「ここは奥に喫煙スペースがあるから。席とってて」と促され、先に着席。続いて2人分のアイスコーヒーを手に友川さんが入って来られ、結局2店ともご馳走になってしまった。。ようやく一服しつつ「いやぁ、これでやっと人間らしい心に戻れる。あっち(の店)に居続けたら鬼になっちゃうよ〜」と。
「くれぐれもひっくり返さないでよ」と念を押されて川崎駅の改札で別れた。帰ったらナイターレースを楽しむらしい。
友川さんからいただいたお手製のらっきょう漬け。今年、ちくま文庫で上梓された『1人盆踊り』でも触れられている、毎年10キロ漬けるという自慢の代物に違いない。ワオッ!
ピリ辛でうまい。友川さん、ありがとうございます!
洗って剥いてで爪が黒くなり、やはり思ったとおりちょっと面倒でした。
らっきょう10kgはとてもとても大変だと思います。
おいしいらっきょう頂いてよかったですね。
パクパク食べちゃったけど、もっとチョビチョビ大事に食べるべきだったかな。。