The Evil Castle 15から19までを加筆修正しました。
いずれも受肉した霊体の硬質部位から加工されて作られたもので、製作者はのちに登場するセイルディア・グリーンウッドの親戚筋にあたるセアラ・グリーンウッドです。
イメージ上のデザインモチーフはこれ。『悪魔狩り』に登場する、ブルードコーストの魔力を喰らう鉄で作られた短剣です。
前にもちょろっと書きましたが、『
ちょこちょこと生物学云々ななんちゃって蘊蓄が出てきてるからです。
青い血は銅を主体に造られたヘモシアニンという蛋白質で血中酸素を運搬するのですが、ヘモシアニンは酸素運搬能力が低く、脊椎動物には青い血を持つ生物は――現在判明している限り――存在しません。
つまりラティクス・ファーレンス君はさほど戦闘能力は高くないわけですね(スタオー初代のネタなんて、わかる人いるかな?)
人間だけでなく魚や鳥類等、現生の脊椎動物はすべてヘモグロビンを持っています。このため、どんな生物をベースにしてもキメラの血が青くなることはあり得ないし、作中におけるキメラは戦闘生物なので、その規定に基づいてヘモグロビンにしました。
遺伝の「優性」「劣性」使うのやめます 学会が用語改訂
ところで、学会がなにか変なこと始めたみたいです。
遺伝子の表現形や形質の顕在化のしやすさを表す言葉である優性や劣性
を、まるで優れた遺伝子と劣った遺伝子であるかの様に誤解されかねないから呼び方変えるそうです。
そんな勘違いする奴高校出てればいないだろうと思うんですがっていうか、そんな勘違いするのリキッド・スネークくらいだろうと思うんですけど、まあそれはいい。
顕性と潜性、顕在化し易い遺伝子と潜在化し易い遺伝子、意味からすればむしろ正しい改訂と言えるでしょう。
しかしなあ。
他にも、「バリエーション」の訳語の一つだった「変異」は「多様性」に。遺伝情報の多様性が一人一人違う特徴となるという基本的な考え方が伝わるようにする。色の見え方は人によって多様だという認識から「色覚異常」や「色盲」は「色覚多様性」とした。
ワッイ、これは変やと思うんやけど。
他人と同じ様に色が認識出来ないというのは、少なくとも人間社会では『
だって信号機、車のブレーキランプやウィンカー、いずれも共通の色に見えているということを前提に成立してるわけでしょう?
色覚異常にも程度があって、世の中が白黒に見えてる人もいれば赤だけが識別出来ない人、時間帯によって見えない人もいます。
悪魔狩りの作者さんも色覚異常があるそうです。……単行本のとどのなあとがきにFD-3Sのケツが出てたけど、乗れるのか?
色覚異常を持って生まれたことは罪でもなんでもないけど、だからって赤が識別出来なかったりする人に車乗らせるわけにはいかんでしょう。
もちろん人間はみんな色の見え方が違ってるんです。赤に見えてても、たとえば俺とここ見てくださってる方が赤を基調にした雑誌の表紙を見たときに、まったくおんなじ赤に見えてるかはわかりません。
でも色で判別する信号が複数存在する以上色を共有出来ないのは社会的には障害には違いないし、色覚異常は見え方が人それぞれの範囲から逸脱してるから色覚異常なわけで、こんなもんただの言葉遊びです。
正直顕性と潜性は――IMEに入ってないから手打ちするのが面倒ですが――まあいいとして、色覚多様性のところ見てああ、これヘイトヘイトうるさいアホどもの言葉狩りだと思いましたね。
むしろ障害じゃないんだから社会福祉も必要無いだろとかいう風潮が広まって、障害ある人たちが生きづらくなると思うんだけどなあこれ。
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