Devil May Cry4Special Edition。昨日出たカプコンの新作です。
否、正確には二十三日リリースのはずなんですが――Steamの連中の大ポカで二十四日深夜にならないとアンロックされませんでした。どうも日本とValve本社所在地の時差に起因するものの様ですが――日本語版で説明文書いてるんだからリリースのタイミングぐらいちゃんと計算して書けやと言いたい。
こないだのSte . . . 本文を読む
*
「うーん……」 神城家の洋間でリディアが目を覚ましたのは、十分ほど経った頃のことだった。
最初に視界に入ってきたのは、見慣れない天井だった――どうも柔らかなソファに横たえられているらしい。
柔らかすぎて動きづらいソファの上で、もぞもぞと体を起こす――なんだろ、なんだかすごい怖いものを見た様な気がするんだけど。
「おう。起きたか」 ダイニングテーブルに腰を落ち着けていたアルカー . . . 本文を読む
試しにOgreをあげてみました。
俺がネット公開始めたとき最初に書いた小説です。いろいろアレな感じですが、実は未来の話です。
あと、当時読んでくれてた方のひとりが所見で携帯を伝プチしたという伝説を持つ作品でもあります。
はじめて書いたときは、書いてて自分で引きました。うわーとか思いながら書いてました。でも今になってみると、なんてことないですね。
あとこれのために、エロゲのノベライズ小説 . . . 本文を読む
護衛の海賊たちが取り囲む中で、カークリラーノスは外の様子を窺っていた。
爆音、剣戟、悲鳴。爆音が時折響き渡り、悲鳴が次々と重なる。
何者かは知らないが、見事な襲撃の手際だ。先に船を爆破して逃げ道を塞ぐと同時に混乱を起こし、さらに燃え盛る船を見せることで夜間視力を潰す。こちらが発見しないうちに離れた場所から攻撃を加えて可能な限り多くの海賊を斃す。時折爆発物を使ってこちらの混乱を深め、それに乗じ . . . 本文を読む
右目を閉じたまま、クランクに手をかける――本来弩の射撃において、片目を閉じるのは巧い手ではない。
片目を閉じると神経に負担がかかる。一度二度ならともかく、それを繰り返していることは目の疲弊を招く。
だが――
ナイフを握ったままの右手で、クランクを回す――歯車とワイヤーによって巻き上げられた弦が、機械的に装填される矢を次々と撃ち出す。たちまちのうちに男たちの数人が、針鼠の様になって斃れた。
. . . 本文を読む
海賊たちの暮らす小屋のひとつ。先ほど船の見張りたちが見ていた小屋の中に、若い女性の声――喘ぎ声が響いている、さりとて、恋人の愛撫がもたらす快楽に喘いでいる様な甘やかな雰囲気は微塵も感じられない。どちらかというと、苦痛から逃れるために叫んでいるかの様だった。
その部屋は比較的調度が多かった。高価な本棚に絨緞、並べられた銅製の酒杯。軍艦の高級将校が使う様な紫檀の机。
隣の部屋を覗いてみよう。
. . . 本文を読む
標的確認――胸中でつぶやいて、目を細める。
間違いあるまい。こいつらが、ターゲットの海賊団だ。
どうやらこの海賊団の頭は随分と嫌われているらしい――まあ、部下に慕われる様な人間は海賊になど落ちぶれまいが。
ひとりが動き出したのか、足音がこちらに近づいてくる。
「どうした?」
「小便だよ」
会話が聞こえ、彼は覆面の下の口元にゆっくりと笑みを浮かべた。足音のひとつが近づいてくる。
足音の移 . . . 本文を読む
双眼鏡で入り江に停泊した船の様子を確認しながら――彼は目を細めた。対物レンズが濡れているために見難かったが、さして問題無い――確認すべきことが確認出来れば、それで十分だ。
二隻の船に人は乗っておらず、見張りはふたりだけ。それも動きから察するに巡察動哨の動きではなく、船の損傷を確認しに来ているのだ。
さて、急がないとな――時間はあまり無い。見張りの交代が出ていけば、先ほど殺した見張りたちが発見 . . . 本文を読む
その夜は雨が降っていた。分厚く垂れこめた暗雲のために、空はまったく見えない。
この季節には、オラン海峡は海流の関係でよく大時化が訪れる。同じ緯度のほかの土地では大雪も珍しくないのだが、この海域は季節風の関係で雪が降るほど温度が下がらないのだ。その結果、雪竜の月、真冬だというのに地面が見えなくなるほどの大雨が頻繁に降る――今もちょうど、そんな時化の真っ最中だった。
風速三十五ヤードを超える暴風 . . . 本文を読む
今回で明らかにした通り、神城家のペットは爬虫類です。
アレルギーの心配も無いので、動物アレルゲン全制覇の神城家のメンツでも飼育可能です。
ただし慣れが必要です。もうちょっとじっくり書きたかったのですが、結局こんな感じになってしまいました。入浴シーンもそうですが、こういうところで頑張れないのは俺の欠点ですね。正直女の子のプロポーションとかバストサイズについて延々説明したりラッキースケベするより . . . 本文を読む
ちょっと残念だったのは胸中でだけ素直に認めておいて――まあ、それはいい。リディアが逃げようとして怪我を悪化させていなければいいのだが。
話し声が聞こえるから、デルチャと恭輔もいるらしい。
止めてやんなさいよ、おまえら……
胸中でつぶやいて、アルカードは洋間に足を踏み入れた。ほかは全部和室なのだが、この部屋だけは洋風にリフォームされている。落ち着きのある調度品で飾られた部屋の中央に置かれたダ . . . 本文を読む
*
「着いたよー」 そう告げて、凛が黒いステップワゴンのスライドドアを開ける。
凛と蘭の自宅は、チャウシェスク夫妻の住む家からそれほど離れていないところにある和風建築の一軒家だった。
赴きある日本家屋の横に、車を三台並べて止められそうな幅のシャッターつきのガレージがある。
神城恭輔が車を停車させたのは、そのガレージの前に設けられた、やはり車を数台並べて止められる広さのスペースだ . . . 本文を読む
身元の特定につながりかねないので詳細は避けますが、うちの近所にあるバイク用品店が潰れることになりました。
クランプとかの部品が足りなくなったときによく行ってたんですけどね。
タイヤチェンジャーも持ってないから、よくお世話になってました。これからどうしよう。
あ、最近コメントくださったとある方。
明日エヒメマシンでセールがあります。おそらく必要な道具はなにも無いと思いますが、こんな感じで . . . 本文を読む
*
「――以上が、現時点で掴めているグリゴラシュ・ドラゴスの動向です」 応接用のテーブルの向かいに腰を下ろした神田忠泰が、そう説明を締め括る。
在東京ローマ法王庁大使館内で彼専用に与えられた、ローマ教皇庁渉外局在東京ローマ法王庁大使館支部の執務室だ――レーザー盗聴や盗撮防止のために、窓は無い。部屋の主がいないときの立ち入りはたとえ特命全権大使であっても禁止されており、清掃員も彼のい . . . 本文を読む