一陽来復~近藤聡彦のファゴットブログ~

ニューヨーク帰りのファゴット奏者が綴る下関音楽日記

Maurice Allard: Mozart Bassoon Concerto Cadenza

2022年11月17日 | 動画
モーリス・アラールはフレンチバソンの偉大な演奏家。
世代的には現在第一線で活躍しているバソンの名手達の先生でもあり、
彼の演奏の録音はバソン界だけでなく、
広くファゴットの人達にも多大な影響を与え続けています。

ニューヨークでとてもお世話になった恩師の一人、
ニューヨーク・フィル副首席奏者のキム・ラスコウスキー先生の、
パリ留学時代の先生がアラールだったので、レッスンの度に、
「こんな時アラールはね~」といろいろな話をしてくれました。

それまで歴史上の偉人みたいな遠い存在だったのが身近に感じ、
僕自身も彼の演奏は録音で知ってはいたけれど、それから再び興味を持って、
改めて聴いてみたCDの演奏の素晴らしさに気づいて驚いたものでした。
今までも何度も聴いていた録音が、視点が変わるとこんなに示唆に富む物だったとは
という訳で、このブログはアラール推しなのです(笑)。

先日、例によってYouTubeを漁ってたら、
モーツァルトのファゴット協奏曲第1楽章のカデンツァを、
アラールが演奏している動画発見
これCDは持ってるけど動画もあるとは思いもしなかった
音と音の分離感、息の圧力とスピード、指の脱力感等、素晴らしい

全楽章見たいこれDVDになってないの?

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