オーボエのリードは、ケーンをコルクのチューブに付けて楽器に装着しますが、
ファゴットのリードは、ケーン自体を丸めてチューブを作り、じかに楽器に装着します。
丸める時に割れるのを防ぐため、最初からワイヤー3本かける人もいますが、
いきなり3本かけると、丸めるのに随分と力が必要
そこで僕はまず1番ワイヤー1本だけをかけてます。
そして1番ワイヤー周辺や、ブレードの削りだし部分等、ヒビが入りやすい所に、
たこ糸をグルグル巻きます。
一気に力がかかって割れるのを防ぐためです。
この状態でマンドレルを差し込んで、ペンチで徐々に丸めていきます。
その昔、竹細工の要領で、マンドレルをライターで充分熱してからケーンに差し込んで、
熱で丸めていた時期がありました。
でもある時、コロラドのアスペン音楽祭で、元ニューヨーク・フィルのファゴット奏者にして、
リード作りの名手と言われた、ハロルド・ゴルツァー先生にその作り方を話したら、
「そういうやり方があるのは知っている。でもねアキヒコ、ケーンは生きているんだよ。」と言われ、
ハッとしてそれ以来その方法は止めました。
リードの先端からチューブの端まで、自然な振動を伝えないといけないのに、
熱で繊維を変質させるのは、材料が持つ素直さを失ってしまい、確かに良くないですね
ある程度丸めたら2番ワイヤー、更に丸めつつ3番ワイヤーをかけて完成。
リード作りは手間暇惜しんじゃダメです
ポチッとよろしく
ファゴットのリードは、ケーン自体を丸めてチューブを作り、じかに楽器に装着します。
丸める時に割れるのを防ぐため、最初からワイヤー3本かける人もいますが、
いきなり3本かけると、丸めるのに随分と力が必要
そこで僕はまず1番ワイヤー1本だけをかけてます。
そして1番ワイヤー周辺や、ブレードの削りだし部分等、ヒビが入りやすい所に、
たこ糸をグルグル巻きます。
一気に力がかかって割れるのを防ぐためです。
この状態でマンドレルを差し込んで、ペンチで徐々に丸めていきます。
その昔、竹細工の要領で、マンドレルをライターで充分熱してからケーンに差し込んで、
熱で丸めていた時期がありました。
でもある時、コロラドのアスペン音楽祭で、元ニューヨーク・フィルのファゴット奏者にして、
リード作りの名手と言われた、ハロルド・ゴルツァー先生にその作り方を話したら、
「そういうやり方があるのは知っている。でもねアキヒコ、ケーンは生きているんだよ。」と言われ、
ハッとしてそれ以来その方法は止めました。
リードの先端からチューブの端まで、自然な振動を伝えないといけないのに、
熱で繊維を変質させるのは、材料が持つ素直さを失ってしまい、確かに良くないですね
ある程度丸めたら2番ワイヤー、更に丸めつつ3番ワイヤーをかけて完成。
リード作りは手間暇惜しんじゃダメです
ポチッとよろしく
「熱したマンドレル法」は振動面にひびはいきにくいですが、確かにハリは無くなる様な気がしますね。
「安定させてしまう」事ばかり考えるより、組んでからの変化も含めて付き合うのも大事かなと思っております。
そんな僕は、只今「短時間しか水に浸けない法」を試しています。
導管が水で満たされすぎると、力学的変化についていけなくなりひびが入るんですと。
本格的に研究した詳細な論文がどこかに載っていたのですが、今は検索できません。
実際目の前でゴルツァー先生にこんな事言われたら考え直さないわけにはいきません
仰る通り、リードとは柔軟な頭で付き合わなければ、いい結果にはなりませんね。人間関係と同じかな?
「短時間しか水に浸けない方」初めて聞きました
秋吉台でまた詳しく教えて下さい
トンカツ食べるとトンカツが美味しい事しか分からないなあ
また秋吉台で教えて