●『三光』 中国帰還者連絡会編
日本鬼子(リーベンクイズ)
佐藤五郎
分隊員 上等兵
佐藤は落とした火箸を拾い上げると、「この野郎、起きろ、歩け」急き立てるようにわめきたてた。死んだようになったその男は、脱がされたズボンをおもむろに履き直し、焼けただれた体に衣服をまとった。右手で着直した衣服をつかみ、左手で顔面を押さえ、その場から静かに立ち上がった。ここから留置所まで20 m くらい離れている。よろめき歩行できないこの男に2人の野良犬はわめき声を張り上げ、無理やり強引に引き起こし、蹴飛ばし殴りつけながら留置場に連行する。先ほどからこの様子を見ていた炊事の奴役夫呂は吊るした木の下に走り寄ると、縄を拾い上げ、何事かつぶやき見送っていた 。
2018年12月に、『留守名簿 関東軍防疫給水部 満州第659部隊』2冊が発売されました!!(不二出版)
●日米安保条約・自衛隊を問う!!
自衛隊は、防護のためと言って、旧日本軍の細菌兵器・毒ガス兵器使用の反省・謝罪もないまま新たな生物兵器・化学兵器を作っているのだろうか??憲法9条を持ち、生物兵器・化学兵器禁止条約を批准しているにも関わらず!!
日本の毒ガス
●情報公開裁判
なぜここまでして、国は衛生学校や化学学校で作っていた機関誌を公開しないのだろうか?
・731部隊関連の「情報公開裁判」に関する報告
和田千代子(731細菌戦部隊の実態を明らかにする会事務局長)
第5 最近の『留守名簿』公開の意義
ここ1~2年731部隊関連資料の発掘・公開が進んでいます。2018年には3607人の「関東軍防疫給水部満洲第659部隊留守名簿」(731部隊)が公開されました。
「留守名簿」とは『悪魔の飽食』に表紙写真が掲載されその後、細菌戦裁判弁護団と支援者が厚労省と交渉して一部黒塗りの名簿が公開(2003年)されていましたが、15年後にやっと全面公開になりました。
また今年2月には西山勝男氏(滋賀医科大学名誉教授)によって、敗戦時、復員局が帰国した731部隊員から聞き取り調査をした撤退経路等の詳細を記した公文書「関東軍防疫給水部行動経過概況図」が発見され公開されました。
最近の731部隊関連資料の発見・公開は731部隊の真相研究にとって重要なものであり、現在の私達の『衛生学校記事』『化学学校記事』情報公開裁判は励まされました。
・次回『衛生学校記事』情報公開裁判(第26回)東京地裁419号法廷
10月15日(木)14:00~(定員19名・・・コロナ禍?)
・次回『化学学校記事」情報公開裁判も(第16回)東京地裁522号法廷は
1957(昭和32)年7月『衛生学校第1号』発刊
●『BC兵器』久保綾三著(1969年)
※以下の記述から、自衛隊では、いま世界で流行している新型コロナウィルスなどの生物兵器の研究も大分以前からやっているといるのではないかと思われる。
Ⅲ 日本における生物・化学兵器の歩み
2、 生物・化学兵器の種類と特性
微生物
(5) ウィルス①ウイルスは、生きた宿主細胞内だけで発育、増殖する複雑な有機物である。②ウイルスは、細菌や、リケッチャより小さいため細菌濾過器を通過する。(濾過性病原体)③大きさ、0.01~0.27ミクロンてある。
微生物の発育には、高等生物より極めて微妙に調整された環境が必要である。だから兵器としての微生物は、自ずから対象が狭められてくるわけである。例えば、微生物の細胞内の水分は約9/10を占めている。したがって、水分は栄養摂取のための溶媒の働きをし、同時に菌体の乾燥を防止するために不可欠である。この他栄養(タンパク類、糖類、無機塩類、及びビタミンなど)、酸素、温度、水素イオン濃度などの発育に必要な諸条件が挙げられる。
●昭和天皇の戦争責任を問う!!
天皇万歳に浮かれる無責任国家 田中利幸より
重要なことは、アメリカが、日本占領支配のために、裕仁の戦争責任を隠蔽してまでも、彼の天皇としての「権威」を政治的に利用したことである。つまり、私たちが本当に問わなければならないのは、「絶対的権力を保持していた国家元首の戦争犯罪・責任の免罪・免罪の上に制定された民主憲法が、果たしてどこまで真に民主主義的であるのか?」ということである。
●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より)
吉田裕監修
2001年ピュリッツァー賞受賞
※昭和天皇は、平和主義者でもなんでもなかった。好戦的であり、常に軍部に色々と指示を出していた!!
戦後補償問題に国家無答責という天皇主権の明治憲法下の原則を適用するな!!
第13章 遅すぎた降伏
1945年3月20日、幣原は親友で、南満州鉄道株式会社総裁を務めたことがある大平駒槌宛ての書簡の中で、「幾十万非戦闘員の死傷、飢餓、幾百万建物の損壊消失を見るに至るとも、敢然として極力抗戦を継続」すれば、国際情勢は日本に有利に働くであろうとしていた。敗北必至となる中で、幣原は依然として、日本中を戦場とすることで日本は有利になると考えていた。本土決戦になれば敵の補給線はさらに延びることになり、そのため敵にとっては戦争継続はいよいよ困難となり、外交上、策を弄する余地が生じる、というわけである。これが穏健派である幣原の腹づもりであり、おそらく昭和天皇も同じ考えであった。
731部隊員が戦犯免責され、ABCC(原爆傷害調査委員会)に協力した。その結果、アメリカの原爆投下を日本政府は問うことは無く、また被爆者は、ABCCに治療されることもなかった。そして日米安保条約の下、核兵器の廃絶に日本政府は後ろ向きである!!
日本には多くの被爆者がいるのに、日本政府はなぜ核兵器禁止条約に署名しない?
地球の温暖化や異常気象の最大の原因は、今までの2000回以上の核実験や原発事故などの放射能汚染で地球が壊れてきているからではないのか??米の原爆投下責任と核実験をしてきた国の責任を問う!!
●『二酸化炭素温暖化説の崩壊』広瀬隆(集英社新書 2010年発行)
第2章 都市化と原発の膨大な排熱
ヒートアイランドと熱帯夜
早稲田大学の尾島俊雄教授によると、東京都内の排熱は【図50】のように増え続け、自動車700万台、エアコン900万台など2都市熱が、猛暑をさらに猛暑にしてしまうと指摘している。これは、真夏にもう一つ太陽を増やすような熱量だとも言われるほどである。クーラーは「冷房装置」だと誰とも思っているが、【図51】に描いた通り、これは都市の暖房装置である。冷房(エアコン)をかけるとは、家やビルの室内から外へ熱気と湿気を排出して都市を蒸し暑くすることである。そのエアコン動かすためにスイッチを入れて発電所から電気を送ってもらっているが、この発電所がまた膨大な排熱を出すのである。