5時だよ、ゴハンだにゃん

(元)外ねこさんに支えられる日々と、
野良猫さん一家TNRの記録

黒沢くん、ope済みました。

2012年03月09日 | TNR
昨年の秋からこの冬にかけて庭や藪への侵入猫が立て続け…。
ほんの一時でいつの間にか流れていってしまう子も多いが、中にはそのまま定着して
しまう子もいる(苦笑)基本的に来る子は拒まないので、様子を見ながら適時opeの運びになる。
そう…来る子は拒まないけど、ゴハンとopeはセット。opeしないのはNGが絶対条件。
現在、未opeの猫@庭 は2匹。茶トラと茶白。なんだかんだで延び延びになってしまっていたが
重い腰をようやく上げた。
3月5日朝、やってきたのは茶トラ。最初に見かけるようになったときには小さな子だなぁ…と思って
いたのだが、およそ1か月の術前養殖の結果、まるまる肥えたおっさん茶トラに大変身ww
もーね、とにかくすごい食欲。茶トラだから♂だろうと思っていても、小さいカラダに異様な食欲で
当初は「もしかして♀?」と疑っていたほど。おまけに気性が荒かったのも混乱の一因で。何度
猫パンチを貰いそうになったことかー。…が、去勢済とはいえ、さすがにカラダのデカい♂猫に
ケンカを売る♀猫もいないだろうよ(笑)怖すぎるわ。

久しぶりに出会ったトラップ板を踏まないで上手にゴハンを食べていく子で(苦笑)予定より多めに
食べちゃったが、なんとか身柄確保。
大きなopeが入っていたにもかかわらず、快く受け入れてくださったかかりつけ医に感謝しつつ搬入、
opeへ。

野良猫の扱いには慣れているスタッフさんたちだが、彼の「攻撃力」はハンパなかったらしく…。
通常はトラップケージから洗濯ネットに移して諸検査や麻酔導入をしていく流れに乗れず(苦笑)
麻酔ボックスで導入になっちゃいましたと言っていたorz 初めてじゃね?これ…。
けが人が出なかったのが幸いでつ…。

術中アクシデント等無く終了。右耳にピアス装着、マイクロチップ装着。3種ワクチン接種。
右前脚にかなり深い咬傷があったが、排膿等なく治癒に向かっているので特に処置せず、定期の
術後抗生剤投与のみ。





退院時「まるですでに去勢済の子みたいにいい体格の子ですね」と言われ「黒沢くん」という名前が
えらくウケていた。いや…ゴハンをねだる上目使いの顔が似てたんだよ、森三中の黒沢嬢に。

リリース後、ダンナが「黒沢くん、戻ってくるかなぁ…」とやけに心配していたがなんのその。
翌6日の夜には定位置である温水器の隙間に陣取って「ハラ減ってんだよ!ウマいもんくれよっ!!」と
イバリ散らしていた。

TNRを始める時たぶん一番ネックになるのは「リリース後戻ってくるか」ということだろうと思う。
関わった時間が長ければ長いほど「戻ってきてくれない」ことが不安になるよね。
6年半、数十匹の子をTNR。ひと馴れした子・バリ野良の子・物怖じしない子・超ビビりの子といろんな
子がいたけれど、術後戻ってこなかった子は1匹もいない。
性格によって、再び現れるまでの時間はさまざまだけれどね。
猫たちはおいしいゴハンを食べられる場所を簡単に捨てたりはしないし、やさしい声をかけてくれる
ヒトを忘れたりもしない。

裏を返せば、外暮らしはそれだけ「大変」だってことなんだよね。


黒沢くんは、今朝もちゃっぷさんのガン見の中、「シャー!はやくしろやー」と下僕を追い立て
どんぶり飯を食していった。元気でなにより。この調子なら傷の治りもはやいでしょうよ(笑)


     TNRリスト、前エントリで追記しました。これまでのリストはカテゴリメニューよりどぞ。

なっちゃん ope済みました

2012年02月10日 | TNR
先月末、確定申告の準備作業が終わり、あとは指定日以降にe-Taxの送信をするのみとなった。
今年もつつがなく終了でホッ…なのだが…新年度からはサポート無し=つまり自力でデータ入力→決算処理を
することになった。もちろんサポート料を払えばこれまで通りにみてもらえるが、仕訳入力等々の日々の作業に
問題がないので最後まで自力でやってみろ!とのことなんだよね。。。サポートしてないのにサポート料を
貰い難いという、なんとも良心的っちゃそうなんだけどお…。入力は出来ても簿記が全然わかってないアタシが
やって大丈夫なのか??単なる見よう見まねなんだよ??疑問だー不安だー。
サポート料握りしめて「たちけてぇ…」って泣きつきに行く自分が見える気がするww

そんなこんなで少し時間が取れるようになったので、じいさんの受診以外は、さぼってた猫仕事に精を出して
いる。
ぼろぼろだった壁のダンボール爪とぎをひたすら作製して交換。さっそくバリョバリョみんなでとぐとぐ(笑)
ミシンを引っ張り出し、古くなったパッドシーツなどを適当に裁断したものに端ミシンをかけまくり。
              
薄手のもの、パイル地の厚みがあるものなどなどいろいろできたが、パパッと交換使い捨てのできるこういう
敷物を作っておくとけっこう便利なんだよね。時間や手間の節約にももちろんなるけど、我が家のように
スプレーマニアとかゲロマニア?が多いとさ、「ああああああーせっかく買ったのにぃぃぃぃ…」とか
「洗ったばかりなのにぃぃぃぃぃー」ってことに度々なるぢゃん(爆)その点リユース&リサイクルなら残念感は
無いし、捨てればいいし、洗えばまた使えるしね。猫との暮らしはなるべく気楽にいかないと!

停滞中だったTNRに少し動き。友人宅の庭へやってきていたパステル茶トラ♂をopeへ
先日窓ガラス越しに見たその子はたしかに一緒に来ている三毛よりも小さかったが、実際は印象以上に
小さくて…。半年経ってないよね?しかもFVRだろうなぁ…涙目と目ヤニ。
術中の抗生剤投与の恩恵にあずかれることを期待して、そのまま病院搬入。
夕方お迎え。opeは問題なく終了。マイクロチップ&ピアス装着。3種ワクチン+フロントライン 済。
もうチャンスがないから…と点眼等々の処置もしてくださった。BW2.1㎏ 乳歯の様子からおそらく
4ヶ月程度の月齢だろうと。
帰宅後、保護部屋にて保温しつつ経過観察。さすがに食欲はないが翌朝大量に排尿確認。嘔吐等なし。



帰宅時には(点眼の影響もあって)鼻汁が多かったが、抗生剤が効いたのか目ヤニとともに軽減。

「なっちゃん」と呼ばれているこの子のope後の処遇…。当初はリリースして友人宅庭で管理する方針であり
VETへの依頼メールにもそう書いた。が、懐こい性格と庭から離れず友人の声掛けに啼いて返事をしたり…で
気持ちは揺れていた。とはいうものの、先に家猫修行に入った「みーちゃん」がようやく馴れてきたところで
あり、また小さくとも1匹の猫のこれからの猫生を引き受けるということの大変さと責任を考えると簡単に
答えは出せない。したがって基本的に方針通りリリースという形でのopeになった。
トラップから一夜明けopeが始まったころ、友人から電話。「実はまだ迷っている」と。
そして夕方、報告のため電話を入れたところ「みーを完全室内開放して、なっちゃんを部屋に入れることに
決めました」と友人。

ふぅぅぅぅぅ~なーんかね、一瞬にして力が抜けたよ。嬉しくてさ。ちょっとじわーっとしちゃったかも(笑)
自分はこれまで散々、なっちゃんと同じくらいの子たちをope後リリースしてきたくせにね…。
軽いトラップケージも目ヤニと鼻汁のついた小さな顔を間近で見るのだってはじめてじゃあないのにね。
おとなしく、ヒト懐こいパステル茶白を見ていたら、守れなかった約束がすぅーっと甦ってきたからかな…。
TNR後の猫生は、未来への不幸の連鎖が絶たれたに過ぎず、外暮らしの厳しい現実はなにも変わらない。
外の子との関わりは、その現実を受け入れることが始まりで、そしてそれがすべてなんだよね。

「お顔がきれいになったねぇ!」と友人に声を掛けられ、術後初めて大きな声で啼いた「なっちゃん」
なっちゃんの部屋猫修行がスタートだね。
これからしばらく大変だけど、がんばって環境に慣れてたくさん食べて、ピカピカの猫さんになるんだよ。
さ、次は三毛さんだ!

みーちゃんの中身は?

2011年11月01日 | TNR

寒暖の差が大きくなって、収穫の秋ですわ。
里芋に続いてサツマイモ。先日の休みに、朝から必死で収穫作業。なんとか1日で掘り終わり…。
べにあずま(笑)と紫イモ、収穫量は結構いいんじゃない?つか、とにかくべにあずまがでかっ!
紫イモは黄色系のおイモに比べて若干甘みが少ないあっさり系なので、砂糖を加えてお菓子にすると
色合いもきれいでおいしい。でもね、以前気合を入れて作った紫イモシフォンが気持ち悪い緑色に
変色した事件以来、紫イモは大学イモばっかり(笑)
多すぎても少なすぎてもいけない、きれいに発色させるためのレモン汁の量を研究するのが面倒臭いとも
言う…ならば卵と混ぜないに限るじゃん(爆)
あ、なんかベーグルはとてもきれいにできるとかって読みましたが、たぶんこの先もやらんでしょうな。

6月の半ば過ぎ、友人宅でTNRされたぽぽのすけの母ちゃん。その後も元気いっぱいで日参しているそう。
だいぶふっくらしたよーと友人。そうそう、そういう変化が安心で嬉しいものなんだよね(笑)
一時まったく姿が見えなくなっていたぽぽのすけの兄妹だが、いつのころからか母ちゃんがちび三毛を
1匹だけ連れてくるようになった。
三毛だし、どうも周辺で猫がすこーしずつ増えてるっぽいし…とにかくオペだけは済ませないと
目も当てられない状況になるのは必至。
前回の母ちゃんのトラップ時には、さまざまな不安もあり気持ちがかなり揺れていた友人だが、やはり
一度経験して、それなりに自信もついたようで、今回も「自分でやってみる」と。私は病院との調整と
搬送を担当。

母ちゃんよりも警戒心が強くて少々時間を要したが、10月27日オペの運びとなった。
外で6か月を過ごした子、だいぶ馴れたとはいえ触れない&威嚇もある、まだまだバリ野良の域。
セオリー通りなら術後リリース。…だが友人は、オペに運べたら、そのまま保護したいという。
リリースなんて本当はしたくない。それは多分TNRをしているヒトはみんな思っていること。
でも現実はすべてを抱えることもはできなくて、生き抜くすべを得ている子たちは元のテリトリーへ
戻すしかない。だから、とてもありがたい話。このちび三毛はものすごいラッキーなんだと思うけど…。
友人はノラ猫ファミリーをひとまとめ6匹保護した経歴の持ち主。けど、その時は家の中まで入ってくる程
母猫は馴れていて、仔猫は2か月程度だったそうで、なーんにも困らなかったんだそう。
んー…でもまぁ…今回はその時みたいにはいかないよなぁ…だいじょうぶかぁ?と、自分のつたない経験と
照らし合わせてかなーり不安だったのは事実。
で、何度も話をしたが友人の気持ちは固まっており、最終的にオペ後は友人宅で家猫修行に入ることに
決まったんだよね。

私はごくごく幼少のころ1度、ちらっと見たことがあるだけの子。
今回、搬送時にそのルックスをじっくりみて、未来ある「家猫修行」が実に不安になった(爆)
ぽぽちゃんと似ているよーとたしかに友人は言っていたが、これって…ぽぽのすけのパーツが三毛柄に
載っている、三毛柄のぽぽのすけとしか思えないんだけど。。。。(号泣)

不妊オペのほかに3種ワクチン・内外寄生虫駆除。
オペは問題なく終了、2泊して29日友人宅の期待のニューフェイスとなった。
意外なことにまったく困らせることなく、基本おとなしい子だったそうでwww「ぽぽちゃんの兄妹って
言ってたから結構心配だったー」と笑ってたスタッフも、ありがたい取り越し苦労にさぞかしホッ…だった
ことだろうよ(爆)

コードネームは「みーちゃん」@友人宅へ向かう車中で。




先住猫2匹が暮らす友人宅で、案の定、飲まない出さない食べない絶賛ネガキャン展開。
やはり不安になった友人から何度か電話が入ったが、翌日の夕方「しっこでたぁー(喜)」の連絡以来、
音沙汰がないのでたぶん大丈夫なんじゃないかと。←聞けよ>アタシ(笑)

ま、考えてもみてよ。それが自分だったらどうかって。やっぱりネガキャンするっしょ?暴れちゃうかも
しれないっしょ?ネコだって同じだわ。
見ているほうも心配だしツラいけどね。ニンゲンはそこを猫と一緒に乗り越えないと「ともに暮らす未来」は
やってこない。

あとは友人の健闘とみーちゃんの中身が実は「ごんたムスメ」でないことを祈るばかり。


スーパーバックに入り込んだぽぽのすけを、バネバカリに吊るしてみたら4.5㎏あった。

いつの間に22倍になった?このころは小っちゃくてかわいかったのにねぇ…と保護時の画像を愛でる最近の
アタシだ(笑)

猫友さんから戴いた時には、まだまだ大きすぎるねぇ~と思ったが…
今じゃカラダのサイズはジャストフィット。態度に至ってははみ出しそう。。。

ぽぽの母ちゃん

2011年06月28日 | TNR
ぽぽのすけの出発の日、同じ茶白のぽぽの母ちゃんもまた、新しい猫生に
踏み出すことになった

ぽぽのすけを保護したあと、おそらく居るであろう兄妹と共に行方がわからなくなっていた
ぽぽの母ちゃん。
5月の半ばになって、4兄妹を連れ友人宅の庭へ舞い戻ってきた。
茶白のお母ちゃんに、茶白の仔猫2匹。三毛2匹。ぽぽのすけも入れると5兄妹ってわけだ。
1ヶ月そこそこの兄妹たち。当時ぽぽのすけは、口に入れられた離乳食をようやっとモグモグ
し始めたところだった。が、お外で生きる子は逞しく、兄妹たちはすでにヒルズのドライを
バリバリがっついていて、友人と目が合うと一丁前に「しゃあーーーーーー」と威嚇して
みせたそう。
慌てた友人から連絡をもらい、とりあえず駆けつけてみたものの母ちゃんのガードは固く
すでに野良教育が行き届いている仔猫'sには、おいそれとは手が出せず。
いずれにせよ、食べに来てくれるなら、このまま庭でお世話をしたい…と友人。
それならば食住環境を整え、その中で母猫のオペと仔猫たちのオペ及び可能なら保護を
考えていこう…という話になった。
が…翌朝、母猫は仔猫たちをつれて忽然と姿を消し、その数日後からは母猫だけが友人宅へ
食べにやってくるようになった。

友人宅周辺は、戸建の住宅地で自然環境は恵まれているが、交通手段の少ない高齢者には
少々不便。そんなわけでここ数年は、街中の利便性を求めて住みなれた家を離れ、街中へ戻る
老夫婦が増え、伴って管理の行き届かない空き家が目立ち始めるようになった。つまり、外の子
たちにとっては、身を隠す場所が多く食べるものに事欠かなければ、まぁ暮らしやすい場所と
いえるだろう。ぽぽの母ちゃんも友人宅近隣に仔猫たちを置いて、食べに来ているんだろう。
玄関先に置きエサをしている家もあり、充分ではないにしても食べることにも困らない。実際
藪に流れてきた子達の多くが、この住宅地からやってきた子なんだよね。
とりあえず、仔猫が離乳した母ちゃんは早急にオペしなくては、数年前の藪と同じ状況が起きる。
仔猫だって確実に2匹の三毛は♀。少し厳しい現場になりそう、うまくコントロールしないと!と
思っていた矢先、中猫の三毛猫とキジトラの大きな♂が庭へ姿を見せるようになったと、連絡が
入った。この時点で、オペを急がなくてはならない猫は2匹になった。

22日夜、ぽぽの母ちゃんトラップ。翌24日不妊オペの運びとなった。
外の子の扱いに慣れた病院スタッフを、ぽぽの母ちゃんは結構手こずらせたらしい。ものすごい
警戒心、ノミだらけの小柄な体は、決して安穏な暮らしをしているわけではないと教えてくれる。
術後2泊した25日、術後の経過に問題なく、警戒しながらもケージ内でドライも食べ、昼過ぎ
ぽぽの母ちゃんは、友人の庭へ戻った。勢いよく飛び出したけど、立ち止まって水を飲み、辺りを
見回し、それからゆっくり塀を乗り越えて消えていった。



左耳にピアス、3種ワクチン接種。マイクロチップ装着。

静岡市獣医師会では、昨年までマイクロチップ装着を条件に不妊手術時に助成金を申請することが
できた。今年4月からは、視覚的にオペの有無が確認できないマイクロチップから術後耳カットを
条件に、助成金が継続されることになった。地域猫推進への第一歩。

が、ちょっと懸念していたのも事実。そしてその懸念が現実になった。
耳カットの目的や意義が、すべてのヒトにすんなり受け入れられるものではないということ。
助成金を利用して、猫たちのオペを進めるつもりだったが、友人に「この庭でゴハンを食べる
だけなのに、お腹を切った上になぜ耳まで切らなくてはいけないのか?絶対イヤだ」と泣かれ
終いにはオペそのものにも消極的になってしまった。
耳カットはもちろん助成金を使わなければ回避できる話。けれどそれでいいのかな。
継続することが大切なTNR。でも継続することは難しい。なぜなら継続することは身体的に
精神的に、そして経済的にも負担が大きいから。

地域猫はTNR後の猫たちを管理する優れた方法だと思う。税金を助成金という形で投入する行政に
とっても、結果が見える望ましい形でもあるだろう。
けれどオペ後の猫生を、地域猫として生きられない子もいる。私のTNRエリアの子は、産まない
増えない、食餌を含めた健康管理下にあるけれどもいわゆる地域猫ではない。
友人の庭へ戻って行ったぽぽの母ちゃんも地域猫ではない。
地域猫という管理法には、 適する場所・適さない場所・適した導入の時期があると思う。
そこを見極めることなく、一律に耳カットや地域猫化を進めるのは難しいんじゃないかなぁ。
助成金の本来の目的は、不幸な猫を産ませない。増やさない。そのための不妊手術を受けさせ
易くすることだと思う。地域猫はその先の話。
大切なのは産ませないこと増やさないこと。地域猫エリアと地域猫エリアの狭間。個人の
TNRエリアとTNRエリアの狭間。そういう隙間で増えていってしまう子たちが実際はとても多い。
そういう子たちを不幸の連鎖から外してくれるヒトを増やすことが大事。
ひとりが1匹ずつ。そのひとりを増やしバックアップするための助成金であって欲しい…。

VET宛のオペ依頼のメールには、すぐ返信があった。
獣医師会では、どうしても耳カットを受け入れられない助成金申請者には、前年までのマイクロ
チップ装着を条件に助成をおこなうことを追加で決定した旨が書かれていた。
ま、その決定には、申請者の心情を汲む以外に、表には出ることのないオトナの事情が存在する
ことは推測できたけどね。それでも条件の幅を広げてもらえたことはありがたかった。

当初、ほぼ私に丸投げ状態だったトラップとオペに関すること。
一連の経過にはショックもあっただろうが、友人にとって決してムダではなかったようだ。
助成金を使っても耳カットを回避できると聞いた彼女は、積極的に動き始めた。
工夫して警戒心を解いて、自分でトラップしてみると言う。使い方とコツを伝授。
そして先日とうとうやり遂げた。
ope後「頑張ったね、ちゃんと帰っておいでね」と声をかけながらリリース。
トラップケージはそのまま彼女の元へ。中猫の三毛をオペできるよう頑張るという。

地域猫はひとりじゃできなくても、TNRはひとりでもできる。コツコツ。続けていけばね
きっと不幸な子達は減っていく。

ぽぽの母ちゃん、またちゃんと食べにおいでね。仔猫たちもつれて来るんだよ。

ゆきち リリース

2011年02月21日 | TNR
いったいなにをどーしたらー???な1ヵ月半がようやく終わった…先週e-TAXで
申告をして無罪放免(喜)
花粉が飛び始めて…気分爽快っ!とはいかないが、かなり気持ちはハレバレ。
いろんな事が重なった時期でもあったけど、春だしね。気持ち入替えていかないとね。

2008年の春、当時手術前でお庭番として馴らし中だった「ミミ」にくっついて庭へ姿を
見せた牛猫。

まだ幼さの残る顔つきの♂どうも隣の町内あたりから来ているっぽかった。
その頃は出入り自由な猫も多かったし、身奇麗な感じでもあったので少し様子を見て…と
思っていたが、ミミのオペが済んだ後は庭へ現れる事はなくなった。
エリア内の猫たちのオペが終了し、小さな諍いの声がたまに上がることはあっても、
まぁまぁ静かな日々を過ごしていたが、この冬、久しぶりにブイブイ猫が出現した。
どの猫だよ???と観察すること数日。庭へ姿を見せたのはこの牛猫。
実は配達や近所への買い物の際などに、時々姿を見かけることがあり、その様子から
たぶんまだ未去勢、4町内にまたがる広い行動エリアを持っている猫らしい…と
チェックは入れていた。
久しぶりに比較的近くで見た牛猫は、かつての身奇麗で華奢な感じは消え、外暮らしで
逞しくなっていた。ただ気になったのは、ブイブイ猫のわりに表情が柔らかく、顔の輪郭が
いかつくなかったこと。
物腰から、まぁきっちり野良さんだろうと判断したが、少し観察は長めに。なにしろ
逃げ足が速くてwww で、最終的には未去勢猫であると確認。

あまり寒い時では気の毒だし…と、オペ前養殖を兼ねてゴチソウで歓待すること数週間。
17日朝、大好物の香りに誘われてope行きとなった。命名「ゆきち」
車中でも一声も上げず病院到着。去勢手術+3種ワクチン、ピアスの装着をお願いした。
病院のベテランスタッフ、猫の顔を見て言った「らしくない顔してるよね?ついてる?」
「うんうん、ついてる(笑)」

ope中~麻酔リバースも問題なし。右下肢外側指が抜爪状態で膿んでいたとのこと。
抗生剤注射済

お迎えに行ったとき初めてブイブイぢゃない啼き声を聞いた。みょーに甲高く顔に似合わん
「ぴーーーーや ぴーーーーや」にちょっと笑って、安心した。




保護部屋に1泊。ときどき「ぴーーや ぴーーや」と啼くと、もじゃが「あ゛ーあ゛ー」と
合いの手を入れ。
そうやって一夜を過ごして少しは緊張が解けたのかな?18日朝は差し入れたウェットを
しっかり食べた。
夜中からかなりの雨脚でこのままではきびしいなーと思っていたが、夜明けとともに天気は
急速に回復。雨上がりの澄んだ青い空と暖かい陽射しの下、リリース。
「またおいでよ」と声をかけるとちょっと立ち止まって、振り返って、それからどこかへ
消えていった。
定着組の子ではないので、再確認には少し時間がかかるかもしれないが、思いがけない場所で
「あれ?」っと出会えるんじゃないかな。

車に気をつけて、しっかり生きるんだよ。がんばれ、ゆきち。

鈴の音も高らかに~ぃ♪

2010年05月04日 | TNR
天候不順と霜害でいつもと違う八十八夜が過ぎた。
県西部のお茶の大産地における霜害の影響が全国ニュースで流れているが、このあたりでも
かなり大きな被害がでている。
茶葉の値が下がっている昨今、少しでも高値の取引を!と早場茶を栽培する農家が増えた分、
被害も大きかったようだ。おまけに気温の変化が大きく、茶の芽が伸びる夜間に冷え込みが続くので
茶の芽の大きさが揃わず、まばらな芽をひとつひとつ手摘みするしかないのだそう。
一年間手塩にかけてきたのにね。例年朝早くから人が動くはずのGW。今年はひっそり静かなまま。
そんなわけで地域密着型のうちの店も超静かなGW。会計ソフトとじっくり向き合わせていただく日々(苦笑)

一時はちょっとヤバイ?と思われたもじゃ。翌日まで様子を見て尿色は改善、黄染の出現も見られず。
食欲も戻って自力で食べ始めたのを確認後、リリース。
どこにどう原因があるのかわからないが、とりあえず我が家でのゴハンも内容を見直し、変化の有無を
追っていくしかないだろうと思う。
現在までのところニッキとミミと元気に走り回り、よく食べているので調子は上々なんだろう。やれやれ。
4月はもじゃのうんPで始まり終わった感じがあるが(笑)振り返ると実にいろいろなことがあり…。
その中でもダントツなのは、やっぱ…ちゃうちゃうだよなぁ。
先月15日に去勢手術をし翌16日朝リリースしたちゃうちゃう。
同夕方は元気に食べに来たが、17日朝は待てど暮らせど姿を見せず。
リリース後しばらく姿を隠しちゃう子も居るには居るが、ちゃうちゃうのようなゴキゲンさんな子が
プイッと姿を見せなくなるのはちょっとおかしい。もしや…なにか…不具合が???と結構心配していた日暮れ
いつものようにちゃうちゃうがやってきた。いや…いつものように…ではないか、正確には。

びっくりしたよ。マジで。一瞬何が起きたかわからんかった。自分の目も耳も疑ったさ。
だって、そこに居たのは…







新しいカラーを着け、ちりりんちりりん鈴を鳴らして、てってけてってけやってくるちゃうちゃう!!

            なに?ちょっと?これどーいうこと???
            オイラ、超パニック。どっぷりパニック。
               おーまーえー飼い猫かよっ!!!

カラーについていたお魚型の迷子札には電話番号と苗字つきのちゃうちゃうの本名が書かれていた。

                モコたろう   …って、ギャグ?

まーとにかく事情を説明するしかないだろう…と電話。
あ。飼い主さんとはきちんと和解…つか飼い主さんがなぜか平謝りというか。で、トラブルに発展は無くホッ。

ちゃうちゃう改めモコたろうの家は、我が家の隣の隣の町内。たしかにその周辺でも見かけたことあるわー
なるべく外に出さないようにしようと思ってるんですが…という飼い主さんだが、ご夫婦共働きで日中は
お年寄りだけになっちゃうので、結果的に出放題。何日も帰らないことも珍しくなかったそうで。
そんな感じだから殆ど家でゴハンを食べていないのに、どうしてこの子は痩せないんだろう?と
不思議だったと聞いて爆笑。
ええ、そりゃそーですわ、うちで養殖してましたから。くくく。

以前はみられなかった感染症キャリアの子も増えてきているし、交通量だってけっして少なくない。
この機会に室内飼いを考えてみたら?とおススメした。
で、ね。3日くらい姿見なかったかなぁ。ま、いきなりは無理だとは思ったのよ。アタシもね。
でもさーたぶんコレ、すっきり出放題じゃね?(爆)
毎朝、毎夕ちりりんちりりんほぼ完璧出没@ゴハンタイムなんですけどー。しかも以前にも増して食う食う。
ただ、「これからはもうちょっときれいにします…」と言っていただけに毛玉はキレイにカットされ、
サラふわなきれいな子になっちゃいるが。

シャレにならないモコたろうという名前の半長毛の猫。ピンと来ている方もおられるのでは?(笑)
シニアの域に入る年齢で我が家の近所の出入り自由な飼い猫。

    モコたろう。
    おまえ、ロコ(当時・モコ)ちゃんやくろくろちゃんのとーちゃんに間違いないね。
    身に覚えがあるだろ?吐け~ぃ!!

などと思いつつ、近所に住むTNR仲間の女性に事の顛末を話していたら、彼女から衝撃の言葉が。

    「うちのみーちゃん(以前TNRし、その後保護した三毛猫)もさ、半長毛。
     しかも顔、クリソツなんだよね」

そしてこの子達の共通項。曲がった箒みたいなふさふさしっぽ。→モコたろう、もう逃げられんわ(爆)

我が家とモコたろうの実家の間には梅畑や茶畑が広がり、その一角に廃材を積んだ小屋がある。
そこは以前からメスの白猫さんが姿を見せる場所で、仔猫をつれているのを見かけたという方も多い。
つまりは未手術&飼い猫か野良さんかも不明の悲しい状況なわけで。
我が家でゴハンと食べ、梅畑を通り茶畑を通り戻っていくモコたろうを見かけたとき、あーこのあたりにも
モコたろうの子孫繁栄の顛末がたくさんある・いるのだろう…と思った。
どうも完全室内飼いにはしてもらえそうにないが、とりあえずここでの新たな子孫繁栄の一端は無くなった…と
気を取り直してみるアタシである。

そんな折、県の広報誌にこんなものが載っていた。
         ←クリックで拡大します。

飼い猫であれ野良猫であれ、猫をとりまく環境は様々な面で変わろうとしている。
形態の如何に関わらず、猫を飼養するサイドのモラルが置いてきぼりにされないようにしないとね。

ミントリリース

2009年02月27日 | TNR
降水確率80%だったのに朝はなんとか降ってはいなかった。
昨日opeしたミントを、雨が降らないうちにリリースしてやりたかったので、ホッ。
いつもより早めに部屋を出て待っていたお庭番に順に朝ゴハン。
いつふり出してもおかしくない空模様に、じいさんを起こすのは後回しにして先に藪へ向かった。
ミントは少し暴れたようだけど、昨夜入れておいた銀スプ缶はきれいに食べたよう。
排尿もあり。タオルをめくってケージを覗くとぷしゃ~っと威嚇。顔つきも悪くない。
うん、だいじょうぶだね。
集まってきている藪っ子の気配を感じたのか、それまで啼かなかったミントが啼きはじめた。
ケージを地面に置くと藪っ子が「おかえりー」みたいに覗き込んでいた。
ただミントはみんなの歓迎どころではなかったようで、扉を開けたら一目散に藪の中へ逃げていった。
しばらくはビクビク、今夜は顔を見せてくれないかもしれないけど、安心できる場所で
ゆっくり休んで昨日のことは忘れよう!(笑)また頑張って出てくるんだよ~。
さっきまでいたはずのぶらっきぃの姿がなく、探していたら藪の中からのっそり戻ってきた。
もしかしてミントを見に行ってきてくれたのかい?だったらありがたいねぇ(笑)

06年のTNRから基本的には、ope後の子にはピアスを装着してもらっている。
05年の秋、キジトラのなっつとぴ~の個体識別で苦労したので、私個人の識別のために始めたものだ。
VETもピアスの依頼も装着も初めてで、紹介したHPからプリントした紙とにらめっこ。
そうして現藪っ子のシナモン・バニラ…と続けてきた。
そういう中で少しずつピアスをした猫を目にするヒトが増え、特に小さなこどもたちの気づきが多く
「耳にピアスしてる猫ちゃんがいるね」「きらきらしてキレイ」等々時折耳に入ってくるようになった。
ごく限られた方たちではあるが、私と猫の関わりをご存知のかたがそのピアスの意味を
子ども達に話してくださったと言う話もあり、興味を持ってくれるきっかけになればいいなと
漠然と思っていた。
でも少しずつすこしずつ変わってきていて、同じ町内の女性がどこからか私のことを知り
自分もTNRをしていると申し出てきてくれた。驚いたけど、嬉しかったなー。
そして昨年末、近所で事故死した茶トラの子…去勢済みだった。そして藪に現れたベイダーも去勢済み。
未だどなたなのかわからない…けれど、藪向こうの住宅地にもTNRをしているかたがいる…と知った。
あるエリアでTNRがすすみ猫の繁殖が制限されると、そこには確実に周辺地域から猫の流入がある。
いわゆるバキュームエフェクト。だからある程度の広い地域で一斉にTNRをかけないと効果が薄くなる。
でも実際は個人でこつこつこっそり…が多いから、増やさないことが精一杯になる。
大切なのは、TNRには大掛かりな組織なんかは必要じゃないということ。個人レベルでできることなんだよね。
地域猫を推進すると言う理由で○名以上のグループで…等々の登録を義務付ける行政組織が多いけれど
それが逆にTNRをひとりではできないものと思わせちゃうことはないのかな?と実は思っている。
地域猫はTNR後の猫たちをどう管理するか、そのひとつの方法に過ぎない。
不妊去勢は地域猫の大前提だけれども。TNR=地域猫ではない。
個人レベルでかまわない、その数を増やしていくこと、それが大事だと私は思っている。
だからこうして実際に去勢済の猫に出会う機会が増えたことが嬉しい。
姿は見えなくとも、方法は少しずつ違っても同じ方向を向いている人の存在を感じられることが
本当に嬉しくて、頼もしい気持ちなんだよ。
だからミントのオペをお願いするVETへのメールに書き添えたことがある。
3年間のピアス装着猫との関わりの中で気づいたこと「深めの位置に装着するほうが脱落せず、長期に保つ」
「ピアス装着による皮膚への影響は装着が長期に渡っても殆ど見られない。」ことを伝えた。
私サイドでTNR済の猫を確認しているという事は、まだ見ぬどなたかのエリアでも藪や庭からの子が
確認されていることだってあるわけだ。
だから、ピアスは私からその方たちへの「ここにもいるよ」のメッセージ。
今度はそんな役割も担わせたい。そう思っている。

ミントをリリースしたあと、予報どおりに雨が降り出して寒い一日になった。
どうしてるかなーと気にはなったが、探しようもなく、考えてみればシナモンたちは
もっと小さいうちにオペしたんだからだいじょうぶだいじょうぶって思っていた。
夕方のデリバリに出かけると、うーんやっぱりミントの姿はなく、まぁ仕方ないか…と
他の子たちに食べさせ、藪の中に「ミンちゃん、おいでー」と呼びかけた。
すると、いつもの「にゃーん」という声が車の下から聞こえてきたじゃん!
えらいぞミント!!
お腹空いてたんだろうねー、銀スプ缶を吸い込むように平らげて足りなくてぶらっきぃのまで貰ってた(笑)
はぁ。ひと安心。

ミントopeでした

2009年02月26日 | TNR
ひさしぶりに雨が降っていない朝。
でもたっぷりの雨で湿度が高いせいか、窓を全開にして空気を入れ替えてもなにかスッキリせず
朝からガタガタと拭き掃除。
天気がいいときなら思いっきり洗濯もするのだけれど、これじゃあ乾かないし…仕方ないので
最低限のものだけ交換していった。
それにしても何故ファンヒーターにスプレーするんだろうね?金属の臭いに反応?それとも灯油の臭い?
結構頻発部位なのでうっかり点けられない。しっこのこげる臭いといったら、もうね、喩えようがない↓
脱力するので(怒る気力も湧かないほど)とにかく気をつけて、ちゃんとチェックしてから
点火するようにしているが、ホントカンベンしてほしいのだ。あと空気清浄機ね。
しっこの臭いを部屋中に吐き出して、空気清浄どころではないから…。ま、焦げてないだけマシか…。
染み付いちゃったものについては気長に掃除を続けるしかないが、あらたなテロにはとにかく防御。
テロに勝とうなんて大それたことは思っていない、せめて五分五分の勝負をしたいのだが…。

藪っ子のミント。先週天候が悪くてトラップを見送ったが、今後もあまり天候の回復が思わしくない。
男の子だから急がなくても…とは思うが、とにかく見た目の月齢が不安で仕方ない。
なので、雨の止んだ今朝を狙ってトラップ。去勢手術の運びとなった。

術後、帰宅時のミント。
健康状態に問題なく無事ope終了。左耳にピアスを装着、3種ワクチン接種。マイクロチップ挿入。
麻酔からのリバース確認後、夜お迎えに行ってきた。
行きも帰りも一声も上げなかったミント。やっぱり野良っ子だよなぁー。
今夜は一晩ケージレスト。明日雨が降り出す前にリリースしようと思っている。
大好物の銀スプ缶をすべりこませてきたが、朝までになんとか食べてくれるといいな。

ミントのお迎えまでの時間、あちこち掃除や大工仕事。イメージばかりが膨らんで
手を着けてなかったことをようやくはじめた。
階段下で電導ノコやドリルでキュィィィィーンとかギュギュギュギュとか音を立てているので
部屋の子達は廊下を走り回り、自販機で買い物をしに来てくれたお客さんには好奇の目で見られ…(笑)
これからの季節、外にいても寒くないからね。がんばって大工仕事しなくっちゃ。

部屋の子達は、私が動き回っているので落ち着かなかったよう(笑)
まぁ、たまにはいいじゃん。明日はまたマッタリしてよ。

外から聞こえてくる雄たけびに耳ピンピンッのぶちと兼続。


もも・なな・ベイダー姿見せず。夕方不在だったかるび。お皿を引き上げに行ったら
慌てて戻ってきた(笑)遅刻だな。

もじゃリリース

2008年09月19日 | TNR
海上をゆっくり進む台風に秋雨前線が刺激されているとかで、東海地方でも記録的な降雨量に
なっている。
このあたりでは、時々強く降るもののほんの一時で、止んでいる時間のほうが多いくらいだ。
この夏、あちこちを襲ったゲリラ豪雨の傷あとを残したままの場所も多い。
新たな被害も、被害の拡大もありませんように…。

去勢手術が済んだ「もじゃ」
昨夕お迎えに行き、一晩様子観察。
それほど暴れるわけでもなく、ほとんど固まっている状態のもじゃ。
戻ってきたときにはまだぼんやりしていたが、その後しっかり麻酔からリバースしたので
そっとケージにゴハンを入れておいた。
そのゴハンは半分ほど何とか食べたよう。
同じように術後我家で一晩過ごして行った子はいるが、ゴハンを入れたそばから
ワシワシと食べお代わりまでしてたかるびのような子もいれば、もじゃのように固まってしまう子もいる。

排尿もきちんとあり、そのほか特に問題もなさそうなので、雨が上がっているうちに…と
明るくなった庭へリリース。
いつもトコトコとやってくる通路を振り向かずに駆け抜けていった。
ゆっくり休んで、そうして気持ちが落ち着いたらまた食べにおいでね。
お疲れ、もじゃ。

今回もじゃは、左耳にピアスを装着していただいた。
最初ピアスの装着をお願いしたのは、キジトラの子が多くなり個体識別が難しくなったから。
そもそも、私がTNRをしていることを知られたくはなかったので、それも最低限にするつもりだった。
けれど今は、ひとりでも気づいてくれる人がいたらいいなーという思いで、ピアス装着を
お願いしている。
3年の間には、実は密かにTNRをしている方が近所に数人いることも知った。
これまでに重複opeは経験がないが、時にその方たちと話をすると、共通の猫を
チェックしていることもある。
その方たちへのope終了のお知らせにもなるだろう。
耳カットやピアスなどの個体識別の方法には、マイナスイメージの問題点もある。
けれど、きちんと給餌されケアを受けている猫とそうでない猫、一目瞭然のはず。
それがどういう意味なのか…とまで行かなくてもいい。何か意味があるのかな?と
思ってくれるだけでもいい。まずは、気づいてもらうことが大切だと思っている。
県は地域猫推進を考えていて、近々その方針を発表する方向だといっていた。
県民に対して、TNRや個体識別などについてももちろん説明があるだろうし、しなければ意味がない。
その時「そういえば…」と思ってもらえたら、私はニヤリなのだけれどね(笑)

午後になってさすがに雨が強くなってきたが、風もほとんど吹いていないし雨自体も
それほどの量ではない。
今はもう、雨を避けることも強風に怯えることもなくなった部屋の子達。
窓の外を気にする風もなく、まったりまったり。

猫は小さな箱がすきなものだけれど、箱発見→入っちゃおう の間に「入れるかな?」という逡巡はないらしい。
どう見ても容量オーバーなまさおにゃん。肉はみでてるし、箱歪んでるし…。

もじゃopeでした。

2008年09月18日 | TNR
台風いまどこよ?ちゃりんこ台風、もうちっとスピード上げてくれんか。
降ったり止んだり、強かったりパラパラだったり、なんかこうジャマな雨なんだよねー。
起きて猫家事をしているうちにあららーの大降りになり、畑仕事はお休み。
朝ゴハンの後のヒト暴れが済んだ猫たちも、すっかり休養モード。いや、これは毎日か(笑)

朝いちでもじゃを病院へ。さすが筋金入りの野良さん。動かず啼かず。車内は最近になく静かなまま。
ようやく到着した病院、まだ早い時間なのにすごい込んでるやん。
VETのご好意で、トラップできた時の連絡のみでopeを受け入れていただいている。
昨夜電話を入れたが、予約opeも多い様だったし、遅くなっちゃうかな?と思ったが、
程なくope開始の連絡がありホッ。
ピアスの装着とフロントラインの滴下、口内炎か?一時ヨダレが多く食べにくそうな時があったので
口腔内のチェックもお願いした。
で、麻酔からリバースした夕方お迎えに。
術経過に問題なし。口腔内にも問題所見なし。左耳にピアス装着で戻ってきたもじゃは
まだちょっとぼんやりしている。
明日の朝まで様子を見てリリースの予定。

朝いっしょにお願いしておいたしっぽの尿検査も結果が出ていた。
潜血(ー)尿比重1.040 pH7 尿沈渣では不定形ストルバイト(+)
決してOKなデータではないが、昨年に比べたら数段いいか。
しっぽの現状の生活状態を考えれば、まぁ要観察で許容の範囲ではないかとのお話だった。
療法食は跨ぐわ、砂かけするわ、ハンストするわでまったく受け付けず、おまけに
食のストライクゾーンが異様に狭いしっぽ。
なんだか長いばっかりで太らない薄い体を心配して、とにかく食べさせることに
主点を置いた食生活が長かったからねぇ。
ま、とりあえず今気に入っているフードでこのままいけるかなー。幸いにもお水はよく飲んでくれるし。
少しずつでも食の環境を改善していけるよう工夫するからね。

日中は市内をぐるぐる、親戚関係のお宅へちょっと早いお彼岸のお参り。
なんかー7月8月9月と毎月お線香を立てて回っているんだよねぇ(笑)
毎度のこととはいえ、これも結構疲れるわ~。
3時過ぎにようやく戻ったら、猫たちは朝出かけたときのまま…。いいなぁ(笑)

最近、ぶちにくっついてばかりいる兼続は、今日もやっぱりぶちのそば。
ぶっちゃん、人気者だねぇ~。