アジア情勢を科学的に解く

　基本的には日本のマスコミは報道しておらない「日本が尖閣諸島ならびに竹島奪還に乗り出した動きを中国や韓国が牽制している中で北朝鮮が過剰反応を示した」というのが正しいように思います。例えば、ミサイルは竹島周辺の海域の調査に乗り出そうとした矢先に韓国に“友情支援”（？）のように打ち上げられましたが、それは韓国が強い抵抗姿勢をみせたら警察行動に出ようとしていた日本の出鼻を挫いたという意味で北朝鮮は彼らに協力したのです。まあ、私らも「すわ、フォークランド紛争か・・」とドキドキしていた矢先の衝撃でした。

22日は竹島の日に制定されたようですが彼らの多くはキョトンとしているでしょう！

　あれっ、日本は諦めたのじゃなかったのか・・、って感じに見られているのではないですか？で、このようなことを「あからさまに言うのは好ましくない」とかいう“日本的感情や情緒”というのも、しかし、国民の“チャンと知る権利”に答えていかなければならない、としたら丁度じゃないでしょうか・・。そうであれば「領土問題は北方領土もそうだけど日本からの一方的な決め付けだけでなくて長期の粘り強い交渉が必要になる」であるとか、むしろ「事態の早期収拾の為には領土は一たん棚上げにしなければ仕方が無い」という選択肢が出てくるでしょう。

日本は北朝鮮が独立国を続けることを支援していくか朝鮮半島統一を勧めるか態度を決める必要が有ります・・。

　いずれにせよ、昨今のアメリカだってそうですが、自国の利益のために考えるよりも他国のために支援するという形でなければ、つまり、自国のために勝手に戦うということでは致命的に孤立してしまうでしょう・・。それでアメリカは「北朝鮮に物的支援をするように」要請したりしているようでしたが、アメリカはその一方で韓国軍に半島情勢の管轄権を譲渡する予定でいるようですから、すなわち「アメリカ軍は両方やっている」という大義名分が成り立つのです。少しばかり困ったことには日本にはそれが無いということです。そもそも反侵略行為戦争は父ブッシュの大義名分だったのですから日本だって真似る必要がございます。朝鮮半島統一のためには日本軍、つまり自衛隊ですが、そんなもの必要としない、彼らはイラクにおいても多国籍軍の仕事のうちから「安全なルートを独り占めにした」“卑怯者集団”だという、前線で戦っていて仲間から多数の犠牲者を出している彼らの気持ちが存在するということを忘れていては何もできないのだということです。

アジア情勢を総合したような大義名分を掲げる勇気を持つことですね・・・。