anan 2004.11.24.イ・ビョンホン草剛
2年前の11月に行われた対談の記事ですが、
私のお気に入りの対談なんです。
ビョンビョンB ツヨポンT
T「日本に来て、熱狂的に歓迎された気分はどうですか?」
B「びっくりしたと同時に、実は戸惑ってもいる(笑)。でも韓国
ブームには草さんが果たした役割も大きいと思うよ。」
T「え、そうですか?有難う、嬉しいです。」
B「最初、チョナン・カンのことを噂で聞いたとき、”人”なのか
”モノ”なのか実は全くわからなかったんだよ。」
T「あははは、そっか。」
B「テレビで初めて歌うのを見たときも、踊りとかメイクとか、
笑わせる人なのかと。」
T「ううう、寂しいなぁ。」
B「それで興味がわいて色々聞いたら、日本でいちばん人気の
あるSMAPの一員というから、おおっと思った。」
T「嬉しいですね~」
B「すごく聞きたかったんだけ ど、なんで韓国が好きになったん
ですか?」
T「韓国の映画をいろいろ観て、俳優さんの意思の強さ、例えば
役作りに対する真面目さや真剣さが魅力的に思えたんです。
ビョンホンさんも「JSA」の撮影の時、1週間で5k痩せたと
聞き、すごいなって。」
B「あの作品は事件前と事件後の違いを出すべきだと思って。
撮影まで1週間しかなかったから、毎日お粥ばかり食べて
いたんだよ。」
T「まさにそんな韓国の方のストイックさに惹かれるんです。
僕も去年映画のために体を絞ったので、その大変さはわかるし。」
B「ホテルビーナスだね」
T「はい。あれをやり遂げられたのも、ビョンホンさんたちの存在が
すごく大きいんです。」
B「特に好きな韓国の俳優は誰ですか?」
T「ハン・ソッキュ、ソン・ガンホ、ユ・ジテ、もちろんビョンホンさんも。
趣味が広すぎて、八方美人みたいですけど。」
B「韓国では八方美人は「何でも出来る」というポジティブな意味
だからいいんだよ。」
T「そうだった。日本とは意味が違うんですよね」
B「そう。日本の俳優では誰が好き?木村拓哉?(笑)
T「(笑)ええ、もちろん。でもやっぱり好きな人は韓国の俳優さんが
多いな。日本の映画に出る予定はありますか?」
B「どこの国のでもいい作品、監督からオファーがあれば、いつでも
やりたいよ。草さんの韓国の映画に出てみたい?」
T「もちろん。映画から韓国が好きになったので、もし実現したら、
まさに夢のようです。」
B「これだけ文化的な交流が進んでいるんだから、近い将来きっと
実現するよ。」
T「最初僕が興味を持った頃は、まさか今のようなブームが起こる
とは想像できなかった。でもすごくいいことですよね。」
B「そうだね。エンターティンメントの世界でも、お互いが切磋琢磨
しながら、同時に発展できたらいいよね。」
T「同感です。」
B「韓国のどういう部分が、日本のファンに愛されていると思う?」
T「最近、日本の男は弱くなったといわれていて・・・。でも韓国の
男性は、強くて知的で優しい感じがすごくします。そしていうことが
率直で正直でしょ。日本人にはない魅力を韓国の男性に見ている
のかもしれない。」
B「それが国民性の違いなのかな。でもそれも一長一短がある。
日本の男性は言葉に出さなくても一度約束したら絶対やり
遂げるでしょう。そういう精神は素晴らしいと思う。」
T「お互いの美徳というか、いい部分はなくさないようにして、もっと
近づければいいと思います。あなたが男として大事にしている
ものは何ですか」
B「家族や仕事も大事だけど、一番大事にしているのは責任感と
自信。 草さんは?」
T「僕も同感です。」
B「あれ?また同感なの?ちゃんと仕事して(笑)」
T「あ、バレた(笑)?今日はたくさん喋ってもらいたくて。」
B「(笑)韓国にはもう何回ぐらい来ているの?」
T「20回ぐらいですね。」
B「それはすごい。」
T「行くと楽しくて元気になるんですよ。街もパワーあるし、食べ物
も美味しい。日本で気がつかないことに気づいたり、言葉が
少し通じると嬉しくなったりもする。そのハッピーな気持ちが、
日本にかえって僕のパワーになっている気がします。」
B「嬉しい話だね。」
T「人もね、日本人ほど気難しい漢字がないっていうか、常に
オープンマインドで温かい感じがする。いつも泊まるホテルの
前にある食堂によく朝ごはんを食べにいくんだけど、従業員の
人と同じテーブルで食べたりするの。日本ではありえないから、
驚くと同時に面白い。」
B「えっ、ホント?それは僕も経験したことがないな。 そこはいい
食堂なの?」
T「うん、おいしいですよ。」
B「好きな食べ物は?」
T「何でも!特に好きなのは、豆腐鍋とカムジャタンです。
あなたの好物は?」
B「決めるのが難しいな。何でもおいしく食べるよ」
T「日本食は好きですか?」
B「うな丼・カツ丼、丼ものが好きだよ。ところで韓国の女性の
印象はどうですか?」
T「僕はそれほど日本人との違いを感じないですね。明胴あたりで
食べ歩きをしている女性を見ると、同じだなと思う。」
B「ああそう。僕はにほんの女性の方が、韓国女性よりもっと
女性らしい感じがする。物静かで男性に黙って従うような
イメージがある。」
T「おおお。それは日本の女性が聞いたら喜ぶかもしれない。」
B「え、違うの?」
T「いや、色々な人がいますと言っておきます。(笑)日本で行きたい
所はありますか?」
B「温泉!」
T「意外な答えだ。なぜ?」
B「子供の頃持っていた日本のイメージだけど、雪が降り積もって
いる村にポツポツと明かりが灯る家があり、それが温泉宿でね。
韓国のも温泉はあるけど、大勢でワッとはいるような場所。
日本の隠れた秘湯に行って、リラックスしたいんだ。」
T「へえ、なるほどね。」
B「草さんは韓国のどこが好きですか?」
T「僕はお酒が好きなので、美味しいお酒が飲める場所なら
どこでも。」
韓国の人はお酒が強い。一緒に飲むととことん飲んでハンプリ
して翌日はキッチリ仕事する。ああいう姿勢も好きなんですよ。」
B「なるほどね。でも飲みすぎには注意してよ。」