賢明なイ・ビョンホン・危険千万チョン・ジフン
チョン・ジフンが英語大使で成り立った「ブラッド:ラスト ヴァンパイア」に出演
中でチャン・ドンゴンも「砂漠戦士」出演を明らかにした。 引き続きチョン・ジ
フンも「スピードレーサー」の助演級出演を明らかにした
ほとんど同時にイ・ビョンホンは私は雨と共に行くの出演を打診している
と分かった。 ハリウッド進出はやはり俳優本人にさらにない好材料だ。
何としても米国を世界映画中心だと称するのはそれ位の理由がある。 全世界を
相手に製作されるコンテンツに出演しようと思う欲求は自然なのだ。また俳優の
ハリウッド進出は映画の存在を全世界にアピールする効果も持ってきて,色々な
面で肯定的だ。 しかし近来の韓国俳優ハリウッド進出ラッシュにおいてさらに探
ってみるほどの部分はある。 先に書かれた俳優ら皆にみな「ハリウッド進出」と
いう単語を使うことは難しいという点を上げることができる。
チョン・ジフンが出演中の「ブラッド:ラスト ヴァンパイア」は「ハリウッド進出作」
というよりは「ハリウッド進出希望」という作品だ。「ブラッド:ラスト ヴァンパイア」は
日本,中国,フランス合作映画だ。米国進出のために英語セリフを選んでいるだけ
だ。「砂漠戦士」も似た場合だ。 韓国,米国,中国など多国合作映画で「インター
ネット無比データベース」にまだ韓国のやりたいエンターテイメントだけが製作
会社クレジットに上がっていたことから見て韓国が主導するプロダクションだと考
えられる。私は雨と共に行くという未払い合作映画。 フランス屈指の
映画会社カナをプラスと米国で独立映画らを製作してきたセントラルフィルムの
合作だ。 フランスの方に比重が大きくのせられた作品であるわけだ。 製作費も
2300万ドルラインで,米国メインストリーム市場用と見るには大変な規模だ。
唯一チョン・ジフンだけが「ハリウッド進出」という単語を額面そのまま使って
も良い感じだ。「スピードレーサー」は米国大型スタジオで大物米国監督が演出
するブロックバスター期待作だ。表面的に見た時にはチョン・ジフンのキャス
ティングが最も成功的なハリウッド進出事例で見られるが,実状は違う。
詳しく話すとチョン・ジフンの進出が最も危険な場合と見られる。 チョン・ジ
フンの「スピードレーサー」キャスティングは、ハリウッド ブロックバスター特有
の「人種分配」に動員された印象が強い。 全世界進出のためにハリウッドは
かなり以前から人種分配キャスティングに力を注いだ。 白人を中心とするもの
,黒人とヒスパニック,アジア人に小さい駅を与えることによって多様な人種,多様な
国家に簡単に進入するように試みる形だ。 当然の話だが,こういう場合に少数民
族俳優らは品揃え合わせ型「余計なもの」キャラクターで取り扱いされることが
通例だ。ハリウッドに進出した最初の韓国俳優オ・スンテクが述懐したように,
「ハリウッドの大作に出演したとしてキャリアが積もられるのはいや」だ。 ハリウッド
で東洋系俳優らはイベント式で動員されてまた散る。 整える式キャスティングが
乱舞するブロックバスターならば,より一層そうだ。 比重が大きかったり独創的な
役割が与えられない以上,チョン・ジフンのハリウッド進出は一回だけ「瞬間
的イベント」になる可能性も濃厚だ。こういうジレンマから抜け出す唯一の方案は,
すでに俳優として自身の地位を世界に知らせた後のハリウッド進出だ。 ジャッ
キー・チェンの事例を代表で上げられる。 ジャッキー・チェンは1970年代,‘死
刑導水’‘チィグォン’等の成功に力づけられて,ブルース・リーの後に続く期待
の主で注目された。香港ゴールデンハーベスト社はそのような彼をブルース・リ
ーのように世界的スターで作ろうとしたし,その結果で登場したのが当時として超
大型ブロックバスターであった「キャノンボール」(1981)の出演だった。 しかし
ジャッキー・チェンは「キャノンボール」で「消耗型キャスティング」に当てられて
しまった。 いくら香港およびアジア圏で大型スターで背伸びしたジャッキー・チェン
であっても,西欧では誰も知らない一東洋人に過ぎなかった。 それだけ取り扱い
もつまらなかったし ,自身の個性をその何も発揮できないまま言葉どおり「消耗」
してしまった。 以後ゴールデンハーベスト社は「キャノンボール」の悪夢をぬぐう
ために,香港で直接製作した英語セリフ映画「プロテクター」(1985)でもう一度米国
市場進出を狙ったがこれまた無駄に終わった。 主演級でも助演級でもジャッキ
ー・チェンは相変らず米国市場で誰も知らない存在であった。 汎大衆的アピール
が可能なブロックバスターでの取り扱いは取るに足りなかったし,自身のための
コンテンツは市場入城さえ手にあまった。ジャッキー・チェンが結局正式にハリ
ウッドに進出することができるようになったのは1995年作「レッド・ブロンクス」
からだ。 この時点にはすでに西欧にもジャッキー・チェンのペンベイスが形成さ
れていた。 主にビデオ市場を通じて,ジャッキー・チェンの映画が西欧に紹介さ
れて,「うわさスター」で自分の市場を確かに取りまとめていたのだ。 以後ハリウッ
ドに進出したジェット・リーチョウ・ユンファなどはジャッキー・チェンの事例で
ヒントを得た。十余年以上活動をしながら,徐々に西欧市場に紹介されてペンベイ
スを作り出して,その後正しく優遇されながらハリウッド ブロックバスターにキャス
ティングされる形式を取った。チョン・ジフンは西欧で「全く分からない人物」
に近い。 大々的に進出を試みた日本人ソジョチャもそれほどよく知られた人物で
はない。 主演級でも助演級でも,韓国で長い期間中正しくキャリアを積んで,
それに対するハリウッドのラブコールを受け入れる方が賢明だった。反面,
最も良い選択を見せたのはイ・ビョンホンだ。 ジョシュア・ハートネット
の出演であたかもメインストリーム商業映画であるように広報されたが,トラン・
アン・ユンの映画はあくまでも芸術映画に分類される。 そして前作「青いパパイ
ヤの香り」と「シクロ」は西欧の映画ファンらと批評家らに大きい呼応を得た。
私は雨と共に行くというそのような彼の最初米国市場ノックだ。 批評界の一斉
注目が成り立つことは自明だ。 また,芸術映画監督の作品は俳優のイメージ
だけを消費させる商業映画とは違い,各俳優の演技力と個性などが濃く
表出される。 小さい駅でも十分にイ・ビョンホン本来の俳優としての
魅力を見せることができる。汎大衆的アピールが可能なアイテムと見える
ことはないけれど,批評界の集中はコンテンツ製作陣の耳目を暮らせて,続く
キャリアを産むことができる。 実際に自分の演技力を見せることができる
コンテンツに出演した俳優はすでにペンベイスが西欧に成立した俳優では
なくてもハリウッドで自分の位置づけを固めることができる。
ラストサムライでアカデミー男優助演賞候補に上がった渡辺謙,同じ映画に
出演した真田広之バーベルでアカデミー助演女優賞候補に上がった菊池
凛子などは絶えずハリウッド話題作にキャスティングされながら「瞬間的に出
演」でない固定的キャリアを謳歌している。
このように,米国他俳優のハリウッド進出は大きく三種類方向で圧縮される。
すでに全世界が知っているスターの演技力勝負コンテンツを選択した正統派,
そしてイメージ消耗用一回だけイベントイメージ消耗用。イベントに動員したスタ
ーらが得ることができる所得は少ない。 最悪の場合は「ハリウッド映画出演の
思い出」程度になってしまう。 一回だけイベントで勝ち取る瞬間的に広報効果が
目的」ならばもちろん話は変わるだろうが,本来正しくハリウッドを狙って,全世界を
狙って世界的俳優として位置を占めようとするなら,当然の話だが,遠い道を歩か
なければならない。 ブロックバスタースターを狙おうが、演技派俳優を狙おうが間
に,長くて貴重な見識の選択が必要だ。
ハリウッドと世界市場はそんなにたやすいことではない