ケーブルはエージングにより音が良くなります。
エージングによる音質向上は「エージングを行うと、微小信号の通りが良くなる」ことによると考えています。
しかし、ネットで色々調べてみても裏付けが取れませんでした。
そこで、ChatGPTをLINE上で手軽に使える「AIチャットくん」に聞いてみました。
まず、エージングによる音の変化について説明します。
ケーブル製作をしていると、使い込んだケーブルと新品のケーブルとを比較することがあります。
もちろん同じ製品で長さも同じケーブルです。
基本的な音のバランスや音色などは同じですが、エージング前後で音の見え方が違います。
エージング前は窓ガラス越しに景色を見ている印象。
エージング後は窓を開け放って、直接景色を見ている印象です。
音質変化を列挙すると下のようになります。
<エージングによる音質変化>
(1) 音質がクリアになる。(高域が伸び、音の透明感が上がる)
(2) エコーがはっきり聴き取れ、音場が広がる。
(3) 音の分離や解像力が上がる。
(4) 音の立ち上がりが早くなり、楽器などの輪郭が明確になる。
(5) ダイナミックレンジが拡大する。
(6) 音の粒子が細かくなり滑らかな音質になる。
この音質変化は、冒頭に書いた通り「エージングを行うと、微小信号の通りが良くなる」ことによると考えていますが、裏付けがありません。
AIチャットくん(ChatGPT)に聞いてみた結果は次の通りです。
ここまでのAIチャットくん(ChatGPT)の答えで、電気的なものを抜粋すると次のようになります。
(1) オーディオケーブルのエージングの仕組みには、「銅線の結晶構造の改善される」ことがある。
(2) 銅線は結晶粒子からなっているため、電流が流れることで微細な変形が生じ、結晶構造が変化する。エージングによって、この結晶構造がより均一に整い、音質が改善すると言われている。
(3) 銅線は、結晶粒子が密に並んでできている。それぞれの結晶粒子を囲む境界部分を晶界という。晶界は溶解・再結晶を繰り返すことで結晶粒子が小さくなり、ひずみの緩和・伝導率の向上につながる。
(4) 晶界の変化は弱い電流でも起こり得る。ただし、弱い電流の場合は変化の速度が遅いため、エージングにはより長い時間が必要となる場合がある。また、電流の強さが増すほど変化は加速されるため、強い電流を流した場合は比較的短時間でエージングが進むことがある。
ここで出てくる「晶界」について、さらに詳しくAIチャットくん(ChatGPT)で調べました。
AIチャットくん(ChatGPT)の答えを纏めると
●エージングは、電流を流すことで銅線の晶界が変化し結晶粒子が小さくなり、ひずみの緩和・伝導率が向上する。
●銅線の晶界の変化は弱い電流でも起こり得る。弱い電流の場合はエージングに長い時間が必要となる場合があり、強い電流の場合は比較的短時間でエージングが進むことがある。
●晶界は結晶粒子同士の境界部分で、原子配列のつながり方が異なるため、電子の運動が制限されたり拡散したりすることがある。
●結晶粒子の大きさが小さくなると、晶界の密度が増え抵抗の影響が少なくなるため、伝導率が向上することがある。
という結果になりました。
これは「エージングを行うと、微小信号の通りが良くなる」と考えたことに大変近い内容で、仕組みも分かりました。
また、電流の大きさによるエージング時間の変化も、実際に私が経験した通りです。
ケーブルのエージングは色々な考え方があります。
これも考え方のひとつと、ご理解いただければと思います。
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