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【完全版】天空のビーチ!日本百低山「日向山」
山頂直下に広大な白浜が広がる日本百低山の「日向山」
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山梨県北杜市にある標高1660mの日向山(ひなたやま)は山梨百名山、さらに日本百低山に選定されている山。カテゴリーとしては低山ですが、全国的にも有名な神奈川県丹沢山塊の最高峰とさほど変わらない高さです。
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この山で注目したいのは山頂近くの雁ヶ原(がんがはら)に広がる天空のビーチ!この山塊は花崗岩で形成されていて、これが風化し粉々になり標高1596mの地に広大な白いビーチが現れています。
山頂にこれだけ広大な白浜があることさえ考えつかない我々には、驚愕の景色としか言えないでしょう。時を忘れてしまう瞬間です。
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天空のビーチは正確に計測されていませんが、おおよそ25mプールで15~20個程度の広さがあります。ただし端まで行くのは大変危険なので、徒歩で踏み入れられるのは10個分程度でしょう。
花崗岩の露岩や甲斐駒ヶ岳の雄姿も見逃せない
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天空のビーチには、花崗岩の露岩もたくさん複雑な形で出迎えてくれます。つんつん尖がった独特の形状も必見。動物や人に見える岩もあり、つぶさに観察するのも楽しいでしょう。
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雁ヶ原に出ると左手に、日本百名山で南アルプスの雄・甲斐駒ヶ岳(かいこまがたけ)標高2969mが借景で眺められます。すでに標高1600m程度にかかわらず、さらに高い頂で魅せる甲斐駒ヶ岳の姿も感動を呼ぶでしょう。
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さらに右前方に目を移せば、八ヶ岳の全容がド~ンと入ってきます。最高峰の標高2899mの赤岳(あかだけ)を取り巻くように広がる山塊は、堂々として美しくこれも見る価値あり。
鴈ヶ原の散策は注意して!
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鴈ヶ原の斜度はあまりありませんが、端に行くと急に斜度が上がるので注意が必要です。滑落事故も多発しているので、写真を撮りたいのはわかりますが、ある程度にしておきましょう。さらに鞍掛山方面へのルートは現在通行止めとなっているので、立ち入らないようにしましょう。
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南アルプスの端にある日向山は、標高1660mながらアルプスチックな印象があります。他の山の山容を愛でることも忘れずに!さらに遮るものがないので、熱中症に注意が必要なのは山も一緒です。
日向山へ行くには?
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公共交通機関の場合は、JR中央線韮崎駅および日野春駅からバスで「白州道の駅」または「横手」で下車し、徒歩で尾白川渓谷登山口まで約50分の徒歩になります。バスの本数が少ないので、ダイヤには注意して帰りのバスの確認も忘れずに。
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車の方は尾白川渓谷登山口には無料大駐車場が用意されています。ここは甲斐駒ヶ岳の登山口でもあるので、夏季は混雑が予想されるものの、きれいなトイレと売店も営業しています。ここから1時間※、1.7kmを矢立石登山口まで上ります。
※一般成人の標準的な時間(休憩挟まず)
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矢立石登山口には10台ほど駐車できる場所がありますが、尾白川渓谷の駐車場への分岐から4.8kmの非常に細く荒れた林道を進まなくてはいけません。
さらにこの林道はすれ違いが困難なうえに、すれ違う箇所も限られているため運転に不慣れな方にはお勧めできません。さらに朝早くには駐車場が満杯になるので、満車で駐車できない場合は尾白川渓谷駐車場まで戻ることになり、無駄な時間と神経をすり減らすことになります。お勧めは最初から尾白川渓谷駐車場からスタートするのがいいでしょう。
整備された歩きやすい山道で日向山を目指す
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尾白川渓谷登山口からは2時間35分、3.9kmの道のりで、累計標高差は820mほど。矢立石登山口からなら日向山鴈ヶ原までは1時間35分、2.2km累計標高差が520mほどになります。ルートの整備状態は良く、要所に〇/10の表示があるので道迷いもありませんし、軽度のアウトドアシューズでも問題ないでしょう。
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日向山の山頂は1660mですが鴈ヶ原は山頂より少し低いところにあるため、三角点※への道と鴈ヶ原への道が分岐します。分岐から先は斜度も緩い快適な笹が広がる樹林帯。天空のビーチへの期待が高まるところです。
※三角測量に用いる、経度・緯度・標高の基準になる点
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それまでより樹林間が明るくなってきたら、鴈ヶ原は目の前!樹林帯を抜けた瞬間に広がる天空のビーチに、あなたも絶句するでしょう。
日向山は手軽なハイキングで、驚きの景色が広がる低山。山頂に広がる天空のビーチをあなたもその目で確かめてみては?
日向山の基本情報
住所:山梨県北杜市白州町白須
電話番号:0551-30-7866(北杜市観光協会)
アクセス:JR中央線韮崎駅or日野春駅よりバスで「白州道の駅」下車後徒歩。車の場合は、尾白川渓谷駐車場から徒歩
2021年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。http://bit.do/fPDUz