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「ロマンス小説の七日間」

2012-08-06 22:00:38 | 書籍レビュー
「ロマンス小説の七日間」三浦しをん、2003年
角川文庫

『あかりは海外ロマンス小説の翻訳を生業とする、28歳の独身女性。ボーイ
 フレンドの神名と半同棲中だ。中世騎士と女領主の恋物語の翻訳を依頼さ
 れたところへ、会社を突然辞めた神名が帰宅する。困惑するあかりは、思
 わず自分のささくれ立つ気持ちを小説にぶつけてしまう。現実は小説に、
 小説は現実に、どんどん創作される2つの物語はやがてとんでもない展開
 に!
                         (文庫裏表紙より)』


今年の本屋大賞を「舟を編む」で受賞された,三浦しをん先生の作品。
きっかけはそれで,内容も書きだし(これはイイね!)も面白そうだったので,
いくつかある作品の中からコレを買ってみました。
上記あらすじを読んで、どんなSF要素が!?と思ったのですが(笑)、ありません。笑
とんでもない展開っちゃとんでもないけど、普通の、日常系です。

小説と現実が交互に進む形なのですが,最初は小説から。
「すべて御心のままに」
アリエノールは、使者がうやうやしく差しだした国王からの親書を読み終えると、受胎告知された聖母マリアと同じ言葉を口にした。

この書き出しを読んで、ワクワクするなというのは無理な話で。
実際は現実世界の小説だと知っていてのこの書き出しはヤバイよねぇ。よくあるやり方なのかもしれないけど、いいなぁと思った。
でも小説(つまり小説内小説?)ってだけでなんかワクワクしてしまうものだし,
はたして現実場面は面白いのかしらね,ふん。
………

この程度にビブリアが負けたのかよっ!とかちょっと言いたかったのですが(←歪んでいる)
いや,さすがに面白いわ。笑 そうですか。笑
「舟を編む」にも期待しちゃうね。文庫出たら読みたい。
ヒロインが翻訳家ということで,小説についての"あるある"みたいのがちらちら出てくるのですが
それが面白いです。(←面白い,しか褒め言葉を知らない。)
ミステリにしろ,あるあるにしろ,パロディにしろ,本自体が絡んでいるお話は楽しいですね♪
途中から,あかりが暴走して翻訳じゃなくて創作しちゃうんですけどねw

まさみちゃんの相談のくだりが一体何だったのかちょっと腑に落ちないのですが,
全体的に満足いく面白さです!
ヒロインの性格も,恋愛の出てくる具合も,テンポもテンションもちょうどよかった。



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>画像  「ロマンス小説の七日間」イメージ
     PSE。

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