MON CAHIER CAPRICIEUX

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「津軽」

2012-06-30 23:05:33 | 書籍レビュー
「津軽」太宰治/岩波文庫

『「私は津軽に生れ、津軽に育ちながら、今日まで、ほとんど津軽の土地を知っていなかった」。
 戦時下の1944年5月、太宰治は3週間かけて初めて津軽地方を一周。郷
 里の風土や歴史、自らにも流れる津軽人気質に驚嘆、慨嘆、感嘆の旅は、
 やがてその秘められた目的地へと向かう。ユーモアに満ちたふるさと再発
 見の書。
                          (文庫表紙より)』


以前,太宰の小説は女性的だとお話しましたが,
こんな記事を見つけました。
2009年の。

あの安心感は母性だったのか・・・ ?
その前に,太宰は草食男子に人気だったのか・・・。笑
↓下の方にも,似たような点について書きましたので,よかったら読み進めてくださいね。


ビブリアで1日中断してしまった「津軽」。
本州の北の先っぽ,竜飛岬へ赴いたときの「不意に、鶏小舎に頭を突込んだ。」という描写が
有名なようです。竜飛岬があまりにも小さいのでびっくりした、ということを言っています。

いくら太宰の小説が好きだって、津軽を旅した日記のようなものが面白く思えるかしら。と思ったのですが、
面白かったです。
なんかいつも酒飲んでる。笑


長部日出雄さんという方が解説を書いてらっしゃるのですが,すっごく面白いです。
これぞ解説!
この「津軽」のメインテーマは母親探しであるが,その素晴らしい構想が期待はずれの事実によって破られたために,自分でクライマックスを捏造した(事実その通りを書いているかのように。)のではないか,
とか。

太宰の魅力も,見事に表現してくださっています……!
「むらさきの洋装は,女でも,よほどの美人でなければ似合わない」この人はどうしてこんなに女のことがわかるのだろう……。この一節にかぎらず,自分の胸の奥底に秘めていた秘密を,あまりにも鋭く的確にいい当てる表現に接するたび,この人はどうしてこんなに私のことがわかるのだろう?という疑問が,いつしか,この人を本当にわかるのは私しかいない!という確信に変わって,強烈な独占欲を含んだ親近感を抱かせる太宰文学特有の読者と作者の関係が形成されることになるのです。
こっ……これが言いたかったんですよ!!!
長部さんすごい!笑
独占欲を含んだ親近感……そうかも!太宰にはかなりの親近感がわいてしまうのです。
他人のこととは思えないです。不思議な魔力ですね。



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>画像  フィオ 模写(「紅の豚」)
     ’11年7月掲示板投稿作品。

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