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「斜陽・パンドラの匣」

2012-12-19 22:43:33 | 書籍レビュー
はい,これでパンドラの矛盾を思い出したわけでした。


「斜陽・パンドラの匣」
太宰治映画化原作コレクション1、文春文庫

『かつての家を出て山荘でひっそりと暮らす、落ちゆく貴族の家庭を描いた
 「斜陽」と、療養所で病と闘う青年からその親友へ充てた手紙の形式をと
 っている「パンドラの匣」を収録。                 』


「斜陽」はとっても切ないです。
お嬢様気質で優しくて病身のお母さま、兵役から帰ってきた不良ぶる弟との生活を、
長女のかず子の視点で描いています。
語り口はおっとりとしています。
が、とても物悲しくて涙が出てしまったほどです。


「パンドラの匣」は、結構他愛ない感じで面白いです。
病と闘う青年が主人公ですが、死ぬの生きるの苦しい喀血するだの、そういうことじゃなくって。
抽象的な苦悩や思想などよりも,同室の人や職員の話とか,あの娘が可愛いだの可愛くないだの、あの言い方は失敗しただの。
これはボーイズトークというのでしょうか。笑
これはタイトルも知りませんでしたが,好きな話です。


女性らしくて,可愛らしくて,ちょっといきがってみたりして。
登場人物がそうだからなのか,太宰がそういう人だからキャラクターもそうなのか,
わかりませんが,大人で渋いとかいうイメージはなく,
どちらかというと大人びて見せるけど実際まだ子供で,ちょっとモラトリアム症候群的な,作家さんです。
上から見下ろしている感がないです。だから親近感がわくのでしょうか。

「斜陽」を撮った監督のあとがきも結構面白いです。
佐藤江梨子がやったんか!
見てみないと,良いか悪いか全くわからない女優さんですね。
若干イラつく役が多い人な気がするw
「斜陽」のかず子も私はあまり好きではないので,合ってるのかなw



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>画像  「パンドラの匣」より、ひばり君イメージ。
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二十歳です。

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