ひまわりのちいさなつぶやき

日々思うこと、感じたことをつれづれなるままに綴っていきます。

角宮悦子さんを偲ぶ会

2017-03-15 21:05:35 | 短歌

 

14年間お世話になった短歌の先生、角宮悦子さん。

昨年3月22日、天に召されました。

 

3月3日に生まれ、80年間の生を全うして逝かれました。

たくさんの心の叫びとも、ささやきとも言える歌を残して。

仲良しの住正代さんとのツーショット。左が角宮さん。

 

刃を当てるごとく触れ来る一枚の手にししむらは統べられてゐる

ぞくっとするようなエロチィシズムを感じます。

最期は、ご夫君の腕の中で息をひきとられたと聞いています。

結婚生活は幸せだったんだと思います。

 

母の血を引く血この世に捨ててゆく再び人に生まれたくなし

お母さんとの確執に、最後まで悩んでおられました。

お母さんにもお母さんなりの苦労があおりだったと思うのですが、

潔癖な悦子さんは許せなかったんでしょう。

 

最後の生活の場所、横浜の桜木町で17人の参加でした。

 

本当に、歌に生き、歌を愛した人でした。

わたしたちに、「歌を手放しちゃいけませんよ」

といつも言っておられました。

残された私たち、それぞれに新しい道を

歩んでいます。

 

 

「はな」最終号・183号のわたしの歌です。

 

      「はな」とわたしと

十四年欠かさず続け来たりしが「はな」への投稿これにて終ふ

鋭角の人と思へり横浜に初めて会ひし角宮悦子

つとぬとり、なり、らむ、ごとし、久々に学び直しぬ文語文法

たくさんの歌の心に魅せられて書かせてもらへり「うたへの想い」

道端に咲く花見れば「はな」のこと思ひ出すだらう幾たびもなほ

ただいちど上大岡のマンションへ行きたり歌集の校正のため

やはらかなスフレケーキを孫のため持たせてくれぬ角宮さんは

さう言へば今年は年賀の返信のなかつたことを疑ひもせず

お別れのやうな手紙を会員のひとりひとりに書きしのち逝く

夏雲は陽に輝いてさやうなら角宮悦子また会ひませう

 

           角宮さん、空から見ていて

             くださいましたか?          

 

 

 

 


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