ひまわりのちいさなつぶやき

日々思うこと、感じたことをつれづれなるままに綴っていきます。

「塔」4月号の歌

2021-04-10 19:32:20 | 短歌

       眉と目と髭と帽子をつけて立つ師走のポストはサンタとなりて

 

     ゴミ箱をドアに挟めば通る風 師走の町のにほひを運ぶ

 

     額と手を差し出し安全確保するどこへ行つても見張られてをり

 

     餌を食む牛たちのやう仕切られてカレーに向かふデパ地下の店

 

     愛宕山白くなれるを眺めつつ東の町へ運ばれてゆく

 

     何者かがくしやみをしたるやうな音ひとりの風呂の隅より聞こゆ

 

     コロナなら口述筆記してもらへない独り苦しく死んでゆくのか

 

     三つ折りの跡のつきたる新札が出てくる睦月のATMに

 

                                                               鍵の外でした

 

  

 常葉満作(トキワマンサク)  

     

 

       潮流     (4月10日)

「なによりも第一に私は人間です!」。連続テレビ小説「おちょやん」の主人公が叫んでいました。戦争が

もたらした理不尽さにあらがうように。▼「これからは(社会というものを)一生懸命わかろうと思います。

社会と私とどちらが正しいのか、決めなくてはなりませんから!」暗唱したセリフは役者をめざす原点に

なったイプセン「人形の家」の一節。夫から良き妻、良き母を求められた女性がひとりの人間としてめざめて

いく戯曲です。▼敗戦の焼け野原のなか、同じように声を上げる姿がありました。初めて認められた女性の

参政権。1946年4月10日、戦後初の衆院選で約1380万人の女性が最初の一票を投じ、39人の

女性国会議員が誕生。それは政治に新風を吹き込みました。▼それから75年。いま、コロナ禍のもとで

”生理の貧困”が大きな問題になっています。学生の5人に1人が経済的な理由で生理用品に苦労している実態。

体への負担にくわえ、精神的な苦痛も受けています。▼ことは女性の問題ではなく、人間の尊厳にかかわる

人権の問題。社会全体が向き合うべきなのに、これまで男性の視点でつくられた法や政治のなかで生きていく

ための必需品が見過ごされてきました。▼世界ではおかしいと立ち上がった女性たちが行政を動かすことに。

日本でも若い世代の訴えが自治体の支援をひろげ始めています。先駆者は呼びかけます。人間としての貧困を

ただすため、声をあげつづけよう。人に優しい平等な世を作るために。   (しんぶん赤旗より)

 

      この町でも、1月と3月に一回ずつ、「食料支援」の集いが開かれました。

      食料の他に、子ども用のおむつや生理用品なども、ほしい人が持って帰れる

      ようになっていました。私も、お米やカンパで少しですが協力しました。

      次は5月2日に行われることになっています。「共助」です!

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 山中伸弥教授のHP | トップ | 4月11日 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。