1962年10月19日に結成された「新日本婦人の会」(略して新婦人)は、
今年、還暦を迎えました。
それを記念して、きょう京都府全体の50箇所と東京を結んで、集いが
開かれました。
記念講演は、フォトジャーナリストの安田菜津紀さんのお話でした。
主に、シリアと陸前高田市の子どもたちのことでした。
しっかりと取材をされて、納得のいくお話でした。
創立当初から会員でいつづけていらっしゃる方が、西京支部には
14名もいらっしゃるということで、表彰がありました。
当時のお話を聞くと、「敬老乗車証」を作るためにご尽力くださったとか、
保育所を作るためにがんばったという方たちでした。
大先輩のあとを継いだわたしたちは、9条を守るための署名活動とか、
教育条件を良くするための運動とかをがんばっています。
京都市は、政令指定都市の中で唯一、「中学校給食」のない市です。
成長期の子どもたちに栄養を考えた給食がないなんんて、恥ずかしいことです!
石蕗のたくさん咲いている庭。
ふわふわの雲と、ユリノキ。
きょうの潮流
国名はアラビア語で「滴(しずく)」を意味するそうです。ペルシャ湾に水滴を落としたようなぽつんと突き出
た半島。秋田県とほぼ同じ面積の中東の小国カタールです。
▼英国領から独立して、まだ半世紀。豊富な天然ガスや石油が富をもたらしてきましたが、人材が不足。およそ2
90万の人口のうち9割が外国人労働者とされています。わずか1割ほどの国民に豊かさが集中しているかっこう
です。
▼その国でサッカーのワールドカップが開かれています。趣向を凝らした競技場が立ち並びますが、大会施設の建
設現場では多くの出稼ぎ労働者が命を落としたという指摘も。酷暑と劣悪な環境で事故が相次ぎ、現代の奴隷制だ
と批判されてきました。
▼同性愛を法で禁じていることも問題になっています。こうして開催国の人権侵害が注目され、世界や参加選手た
ちから抗議の声があがるのも時代の流れでしょう。コロナ禍で強行された五輪が汚職や疑惑の舞台になっていた日
本でも、スポーツのイベントに対する目は厳しくなっています。
▼ロシアによる侵略戦争が暗い影を落とすなか、スポーツを通して世界が一つになることには意義があるはずで
す。だからこそ、差別のない平和な社会にむけた発信力、フェアですがすがしいたたかいがもとめられています。
▼日本代表は今夜、強豪ドイツとの初戦を迎えます。悲願だったW杯出場の夢が土壇場でついえた「ドーハの悲
劇」から29年。カタールの首都で流した、あの悔し涙からの成長と進化を見たいものです。
(しんぶん赤旗より)