「よーい・ドン」は、月曜から金曜まであります。
最初のコーナーは「となりの人間国宝さん」
とある駅の前からぶらぶらと歩き出して、偶然出会った人の中から
「人間国宝さん」に指定してもよいと思われる人に
「となりの人間国宝さん」と書いたステッカーをあげるという
コーナーです。
へえ~と感心するような人が出てくるので、よく見ます。
きょうは、大きな大きなシャボン玉を作る人でした。
今66歳で、中学校の理科の先生をしていたという人。
退職してから、大きなシャボン玉を作れる液体を研究し出して、
4年だったかな? かかって、作り上げた人です。
近所の公園や施設を回って、子どもやみんなで遊んでいます。
左の人が、円広志さん。
右の人が、人間国宝になった鯰江作弘さんです。
夜のシャボン玉がとてもきれいです。
出会ってみたいものです。
きょうの潮流
最後の演目は「猫の皿」でした。名品の皿をめぐり、仲買人と店主がだましだまされるお話。そこに今の世相をどう映
し込もうとしたのでしょうか。
▼落語家の柳家小三治(やなぎや・こさんじ)さんが亡くなりました。81歳まで高座に上がり続け、命尽きる直前まで
次の落語を楽しみにしていたといいます。人間がかもし出すおかしみを追い求め、コロナ禍でも「こういう時代の、こう
いう時に何をどうやる」とつねに自問する姿がありました。
▼名人芸といわれ、数々の賞を受けても飾らない人柄はそのまま。人間国宝に選ばれた際には、本当にうれしいのは肩書
ではない、寄席に来てくれる一人ひとりが喜んでくれることが勲章と話していました。
▼「人間を理解できなきゃ、落語はできない」。自伝には人の心をのみ込む難しさも。「落語は人生の、社会の縮図。い
つの間にか人が生きるということの根本まで考えるようになる」(『どこからお話ししましょうか』)
▼枕といわれる、本題に入る前の話も人気でした。身の回りのことや趣味、世間の関心事をネタにした話は本になるほど
おもしろい。7年前の師走例会では直前に行われた衆院選挙に絡んで、こんな枕を。「今回、共産党に1票を投じまし
た。現政権への反対票です」
▼こつこつと生きている国民を支えている人が多いことを幸せだと考えることができる世の中。そんな日が、いつまでも
実現しないことへの怒りを込めながら。市井に生きるひとりの庶民として、人の営みを温かく語り続けた落語人生でし
た。
(しんぶん赤旗より)
小三治さんは、本当の人間国宝さん。
桂米朝さんもそうでした。
つい最近は、日本画家の上村松園さんのお孫さん、
上村淳之さんのお宅を、月亭八光さんが尋ねていました。