Captain Hollywood

キングストンコック、交換修理。

9月の阿多mぐらいでしたか、帰港後、エンジン冷却用の海水の取水口を開閉するバルブを閉めていましたら、何か挟まったようなニュルリという感触が伝わりました。
おかしいと感じながらまわし続けようとすると、ロックしてしまい、左右どちらにも回せなくなりました。幸い、三分の一程度回したところでロックしたので、なんとか海水は汲み上げて冷却はできました。
しかし、開けっ放しにしておくと、係留中に細かい木屑などが詰まってしまい、それを濾過する海水濾し器を、時々清掃しなくてはなりません。が、バルブを閉められないと清掃中に海水が流入しっ放しになるので、そのために船を上架しないといけないという、時間も費用も大袈裟なことになってしまいます。あちこち業者に状況と症状から、バルブのベアリングが磨耗限界を超えたみたいだということで、交換することに。



エンジンルームの入り口付近に設置してあるので、耐圧ホースを外して、バルブを外して付け替える、これなら自分でも交換できそうということで、パイプレンチとバルブを仕入れて先週の13日、上架して交換作業を実施。

しかし、これが一筋縄ではいかないものでした。まず、回航した後ということでエンジンルームはサウナ状態。また、ホースバンドを外そうにも、錆び付いているし、マイナスドライバーが滑るので悪戦苦闘。なんとか緩めて外し、ホースを引っこ抜こうにも、ビクともせず。体勢も力の入らない体勢しかとれなくて。さらに汗だっくだく!!
時折デッキに出て涼んでは、作業続行。抜けないので、どうせホースは交換するつもりでしたので、切断を決断。最初、カッター、次に金ノコ。うまくいかないので、今度は多用途のナイフで。しかし、切れない!そこで思いついたのが、ナイフを金槌で叩くこと。
これは、うまくいきました。徐々にホースが切れていくのがわかり、切断完了。
そして、バルブ側のパイプレンチで外し、デッキでホースを撤去。海水濾し器側のは、引っこ抜くにしても体勢が悪いので力が入らないので、ジョイント部分から外してデッキで。
これが、ホースが邪魔してボルトを中々回せず。スパナで、ちょっとづつ回して外しましたが、ボルトが異常に長い!!50mmはあったかと思います。そんなに長いのが必要でしょうかねぇ?

やっとこさ外してデッキでホースを除去。新品ホースもナイフで同様に、同じ長さに切断。
そしてバルブとつながっているL型エルボを万力で挟んで外し、新品バルブと交換。水道工事で使うシールもきちんと使い漏れ対策。
そして、そこで一つ問題発生。ジョイントの接続部分のパッキンであるガスケットがボロボロ。これは交換しないといけないのですが、あいにく、ここを外す予定がなかったので仕入れていませんでした。
きつく締め付ければいけるかも?

そして今度は据付作業。バルブを回して締め付けるのですが、ホースを付けた状態だと回すスペースがなく、バルブだけ先に据付し、ホースをはめ込み、ジョイントをはめて、2本のボルトを締めようと入れるも、片側がホースが邪魔して斜めに入るのでこれまた悪戦苦闘。
ならばと、後からホースを嵌めることにしてやると今度は、ホースの長さが長すぎて入らない!
少し余分にホースの長さを取っていたので、それを切断。でも、入らない。

あーでもない、こーでもないと考えていると、そうだ!バルブ側を45度ぐらい横に向けて距離を稼いでなんとか入れよう、と考えました。すると、なんとか半分ぐらいはまりました。しかし、半分は入らず。そこでドライバーで捏ねてやるとグニュ!と入りました。
汗だくになりながら、やっとできた、と安心。最後は、バルブをジョイントと直線になるように回して、ホースバンドで締めて終了でした。

しかし、ここで最後の抵抗!(?)
そのホースバンドが経年劣化から、途中でなめてしまい、締め付けできなくなりました。
くそー!あと少しだったのに!

でも、上架した場所から漁連の漁具販売場所までは車で3分ほどの場所にあることを知っていたので、車を借りて仕入れて、無事に締め付け作業完了。
朝7:00ごろから始めて終ったのは昼前。苦笑。

その後、下架して、交換箇所を見てみると。。。
やはり。。。ガスケット部分からポタポタと水漏れ。バルブ部分は問題なし。
航走すると漏れなくなりましたが、吸い上げ量が通常より3分の1少ない感じ。水温計も徐々に上がって90度突破!しかし、停泊するとすぐに温度が下がりました。

これはいかん!ということでガスケットを注文して、1週間後の一昨日金曜日、ガスケット装着作業。ホースバンド緩めて、ホースを切断。新品なのでホースはすぐに外せました。
ジョイントを外し、接続面をナイフとヤスリできれいにして、新品ガスケット装着。
ジョイントを組み付けして無事に終了。
エンジン回して漏れを確認すると、OKでした。さらに吸い上げ水量も、以前と同じに回復。やはり隙間があると影響があったようでした。



作業時間も1時間もかかりませんでした。40分ぐらい。やはり経験ですね。

コメント一覧

Captain hollywood
Dr.面倒臭いようで、これが、案外、できたりすると面白いものなんですよ。費用も安くつきますし。

知り合いに、なんでも自分で修理する強者がいます。車の整備・ブレーキ交換、ダイナモ交換、家のエアコン修理、発電機修理、電動工具修理、鉛を溶かしてルアーなんかも。あのスキルが羨ましいです。ヘタすれば歯も治すかも?

バラしても元通りにならないのが私。。。苦笑。
鉄路迷
自分で作業しちゃうのすごいです。
私だったら即業者です。
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