ケアトリハ

介護とリハビリの仕事をしている方、目指している方、介護やリハビリってどんな世界なの、という方に読んでいただきたいです。

●● 医療・介護従事者はさみしがり屋? ●●

2016年11月27日 | 介護
私は、理学療法士になる前に介護士として老人施設で働いておりました。
その前は、いろいろな仕事を転々としており、いわゆる社会人としてあちこちで働いておりました。
恥ずかしながらですが、30歳を過ぎてようやく、落ち着いて仕事を継続できるようになりました^-^;

あちこちで仕事をしながら、それとなく社会の厳しさを学んできたつもりでしたが、介護の業界に就職し、その後理学療法士として医療の業界に飛び込みました。
その介護と医療の業界で感じたことなのですが…「医療や介護を目指してる人は、基本的に寂しがり屋なのでは…?」ということです。

患者さんや利用者さんは、基本的にお体に支障をきたしていたり、何かしらの介護を受けなくてはならなかったりと、弱い立場にあります。
さらに、現在のご高齢の皆さんは戦争や戦後の苦しい時代を生き抜いてきた方々ばかりであり、相当な「我慢強さ」をお持ちです。
世話になっている病院や施設の職員に対して、基本的には「感謝」のお気持ちで接してくださいますが、多少嫌な対応を受けても我慢することは何てことありません。

一方、現代の若い人達は、何と言いますか…優しさに飢えているように感じます。子どもの頃にたっぷりと愛情を注いでもらえた子は、大人になってから他人にも愛情を注ぐことができる…なんて心理学でも言われていますよね。
たっぷりと愛情を注いでもらえなかった…のかどうかは分かりませんが、医療や介護に従事する人の中には、仕事に慣れてくるにしたがって態度が横柄になってくる人もいます。

私が感じたのは、そういった愛情不足の人は、患者さんや利用者さんから「ありがとう」や「お世話になってます」という言葉を(無意識に)ほしがっているのでは…ということでした。
他人の世話を受けなければならない弱い立場の人が集まる病院や施設に、「ありがとう」という言葉を欲している医療・介護従事者が集まってくる…、そんな、一般的な世の中とは異質な世界が、医療や介護の世界であると思っています。

私が目指す医療・介護従事者とは、厳しい時代に生きてきて、今もなお我慢強く生きていらっしゃるご高齢の皆さんに、心から穏やかに、お優しい気持ちで過ごしていただける、そのお手伝いをすることだと思っています^-^





●● 良い病院は患者さんが作りましょう ●●

2016年11月18日 | 介護
 病院や施設を利用している時、ふっと、心無いスタッフの言動にイライラさせられたり、悲しい気持ちにさせられることはありませんか?
 最近は多くの施設で「接遇研修」などを行い、患者様・ご利用者様にしっかりとした接遇で応対しましょう、と頑張ってくれています。しかし、現場で働いていると、すべてのスタッフがそういう気持ちで動いてくれることもなく、中には研修中だけどうにか実習などで言葉遣いを改めてくれるのですが、いざ現場に戻ると、そんなことお構いなしに言動が雑になる人もいます。

十数年前に描いた漫画ですが、ぜひぜひご覧ください。

優しくないスタッフがいる病院や施設であれば、もう二度と通うのをやめちゃいましょう。しかし、そこにこれからも通わなくてはいけないような状況であれば…、投書箱等を利用して、病院や施設を良いところに変えていきましょう。

たとえそこの病院や施設になんでも相談できる優しいスタッフが一人二人いたとして、その人に愚痴をこぼしたり改革を求めたとしても、実際にはその人ひとりにはどうにも手に負えないことが多いです。そもそものクレームの主が、その人の上司…ってことも多いですからね。

そういう時こそ、投書箱に投書してあげてください。いい面も悪い面も含めて、外部の目から見た点をフィードバックさせてあげてください。

良い病院や施設は、患者さん、利用者さん自らが作るものですよ^0^



●● 私の祖母スーザンのお話 ●●

2016年11月13日 | 介護
私の祖母は沖縄県出身でした。2016年の1月に88歳で亡くなりました。知人の間では、とても可愛くてユニークなおばあさん、という印象で通っておりました。愛称として「スーザン」と呼ばれておりました^-^ これから、そんなスーザンが生前、同居していた最中にいろいろとやらかしてしまった面白い話をお伝えしたいと思います♪

今回はスーザンの食いしん坊(ガチマヤー)ぶりを紹介します^-^

運動もせず、一日中ベッドで横になっており、楽しみが全然なかったスーザンは四六時中、甘いものを食べたい食べたいと話していました。それを聞いていた家族からは、しょっちゅう怒られておりました^-^;
ある日の夜、私がトイレに起きて用を済ませてからふと、スーザンの寝ている部屋を覗きに、安否確認に行きました。するとビニール袋の音がカサカサしており、何事かと思って部屋を覗いたら、目の前でばったり目が合い、その際スーザンは口をモゴモゴさせながら、パンのようなものを口の周りにつけながら、目が合うなり一言「何にも食べていないよぉ…」と、言いました^-^;

何か食べてるの? と尋ねた訳でもありませんが、人はやましいことがあると自分からそれ相応の言葉を発してしまうのですね(*^-^*) それはそれは、怒る気もなくなるくらいのおかしい瞬間でした^-^

そんなスーザンですが、これから時々、このブログで紹介していきます。今頃はきっと天国で、甘いものをたらふく食べていることと思います*^-^*





●● オムツしているから大丈夫? ●●

2016年11月09日 | 介護
介護の仕事で大変なことの一つに、排泄介助があります。
トイレは一人で済ませたいものですが、ご病気やケガのために介助が必要になる
場合もあります。

その場合、トイレでの排尿や排便の介助をしてもらったり、時にはオムツを当て
られて、ベッドの上でオムツ交換をしてもらったりする必要があります。
お体が不自由になっただけで理解はしっかりできる方でしたら、恥ずかしい気持
ちや情けない気持ちでやりきれないことでしょうね…。

以前、介護老人保健施設で介護士として働いている時、とあるご利用者さんが「ト
イレに行きたいんだけど…」と介護スタッフに声をかけている場面に出くわしまし
た。
その際、その介護スタッフはその方がオムツをしていることを知っていたため、
「大丈夫ですよ、オムツをしていますから…」と、飛び切りの笑顔でそう言い、
そのまま忙しい業務に戻っていきました。
そのご利用者さんは困ったような顔をして、その場に取り残されておりました。


「誰」が「大丈夫」なのでしょうね^-^;
おそらくその介護スタッフにとっては、「失禁(おしっこをもらしてしまう)が
あった場合、その方の着替えなどをすべて行わなければいけないが、オムツをし
ていれば衣類にまで広がることがないため、早期替えをしなくても『大丈夫』で
す」という気持ちのこもった「大丈夫ですよ」だったのでしょうね。

当のご利用者さんから言わせれば「私は全然大丈夫じゃないです。オシッコをオ
ムツにしろと言いますが、出した後の生温かい、汚い、あんな状態でそのあとも
過ごさなきゃならないなんて、とんでもないです!」というお気持ちだったでしょ
うね。

そのあと、そっとそのご利用者さんにお声をかけ、トイレへご案内しました。

もちろん、介護の仕事は忙しいのですが、どこに時間をかけて、どこの時間を
効率よくこなし、何を大事にしていこうとしているのか、スタッフの皆さんが
話し合って気持ちをおおよそでも、統一しておきたいものですね。







今日から始めます^-^

2016年11月08日 | 介護
 今日からブログをはじめます。初心者ですので、皆さんどうぞよろしくお願いします。

 以前にも介護の仕事の一面をお伝えしようと、イラストを描いてブログにしばらく
アップしていました。

 しばらくは昔描いたイラストを載せていきます^-^

 初回は、ナースコールについてです。

 「客」の立場である入院患者さんや入所者さんが「用事」があるのでスタッフを呼ぶ
ための「ボタン(ナースコール)」を押しているのですが、同じ目的なのに、レストラ
ンと比べると、なぜだか「客」側が萎縮しちゃいます。

 医療と福祉は昔も今も、なんだかサービス精神に欠けている場面を見かけます^-^;