今、業界で話題のダイムラークライスラーの分離・売却問題。
ここにきて楽しい話になってきました。
カナダの自動車部品会社マグナ・インターナショナルが買収に乗り出したらしいのです。
日本ではほとんど知られていないマグナ。
僕も世界1位のボッシュ、2位デンソーは知っていますが、3位のマグナは知りませんでした。
マグナ・インターナショナル
=主な顧客はGM、米フォード・モーター、ダイムラークライスラー、独BMW、独VWで、
06年の連結売上高は242億ドル(約2兆9000億円)。
積極的に買収を仕掛けて、過去10年間で売り上げは約5倍に増え、世界の生産拠点も23カ国、229カ所に拡大した。
生産品目はシートからエンジンまで多岐にわたり、グループ全体の部材を集めれば、「車1台が完成する」といわれるくらいの総合的部品メーカー。
いや~、楽しみ。
業界の力関係でいうと、自動車メーカー→部品メーカー
→原料メーカー(さらにそれぞれの中で下請け、孫請けがある)は、揺るぎのないものだと思っていました。
それが、部品メーカーが自動車メーカーを買収 ですよ!
ウキウキしますね。
ま、マグナは「受託生産ビジネス」もしていて、
クライスラーの主力車、BMW、メルセデス・ベンツ、サーブの車を生産受託しているので、単なる部品メーカーではないのですが。
(年産規模は大手メーカーの主力工場に匹敵。売上高は44億ドル)
でも、その工場も近年買収で手に入れた工場ですから、こういうことも想定して力をつけてきたのかもしれません。
販売業界でいうと、買取り店のFC加盟企業が本部を買収なんていうことはありますが、
ディーラーがメーカーを食うということはないかなぁ・・・。
でも、そういう会社があれば楽しいだろうな。
顧客の声を直で吸い上げ、本当に顧客が望んでいる車を開発・生産する自動車メーカーが誕生しそうだ。
別に、日本のメーカーじゃなくてもいいんだもんね。
よし、将来の夢に加えよう。