カタログ燃費は詐欺的数字です。 シリーズも11回目ですか。
今回は、自動車ジャーナリストが書いている
『燃費のウソとホントと詳細』に突っ込み入れまくりたい。
一番の突っ込み所は最後の部分なので、先に書いておくが、
そのテスト対策が上手いとカタログ燃費が良くなり、
そのカタログ燃費で減税、免税が決まり、
CMでバンバン流し、お前らが手放し絶賛し、
実燃費との乖離は、どうでもいい。誰も何も言わない。
という状況が続いたから、シリーズ第一回の上のリンクのような
輸入車業界のクレーム騒動になり、(時期が合う訳だが)
スズキの不正、EK・デイズの不正 につながってるんだよ!
(そして、今では輸入車のカタログ燃費もテスト対策バッチリ=乖離率はヒドイ)
・カタログ燃費は大嘘か?
「カタログ燃費なんて大嘘だ。実走燃費を基にした数値に改めるべきだ」という気持ちは分からないでもないが、
いつ(外気温の影響は大きい)、どんな場所で(路面の勾配や転がり抵抗、風の影響は大きい)、どんな運転(加減速度の影響は極めて大きい)をするかによって燃費は大きく変わる。
握力でも20mシャトルランでも長座屈でも良いが、文科省のWebサイトに行けば、年度別・年齢別の統計値が出ている。
あなたがそのデータに劣ったとして「こんな統計データはインチキだ」と言うだろうか?
クルマの燃費は統計ではないが、個人の運動能力と同じくらい運転環境による差が大きい。
だから誰がどんな条件で乗っても近似する燃費の測定方法はあり得ない。
つまり多くの人にとって納得のいくたった1つの「実走燃費」という指標があると考えること自体が幻想だ。~
長文なので、一部引用しながら、区切らせていただくが、
国が走行試験をしデータを取り、正確な燃費を出す?2
で書いたように、当社が出している実燃費データは、
外気温の影響・場所・運転の影響は大きいから、
1年以上蓄積した、複数の運転者の、様々な状況下での運転で出た
満タン法の燃費の最頻値であり、平均としています。
そして、その数値はアメリカのカタログ燃費とほぼ一致しているのだが。
あり得ない・幻想だ って、意味不明。
体力測定の統計値を持ち出して「こんな統計データはインチキだ」
と言うのと同じ?って意味不明!
引用するのもバカらしいので、興味がある方は見に行ってくださいなのだが、
この後、「国交省もメーカーもJC08モードを採用したり頑張っているが、
スピード違反で暴走してる奴らがカタログ燃費出る訳ないだろ」
的な話が展開されるw
~既にネットでは、大喜利のようなことが始まっていて、
「カタログ燃費はおかしいと思ってた。俺のクルマはむしろ実燃費の方が良い」
という無数の書き込みを見ることができる。~
そりゃ、一瞬ならカタログ燃費を上回る実燃費が出る事もあるわ!
そんな匿名のネットの書き込み、無数にあろうがどうでもいい。
「良くなる実例も少なくはない」と言えるって、すごい論理展開w
当社では、実燃費データを元に、お客様の現在のお車の燃費、カタログ値(乖離率)や、
実燃費データとの差から、場所や運転の影響を加味して
実燃費を仮定し、車種選びのアドバイスさせていただいています。
(今のお車の燃費が当社のデータより2割良い方は、次のお車もデータより大体2割いい)
・実燃費はなぜ発表値と異なるのか? 走行抵抗編
~パワステを中心に、エアコン、冷却水などのポンプ類の無駄の軽減も積極的に行われている。
かつてのクルマでは、こうした補機はエンジンが掛かっている間中回しっぱなしだった。
最近では必要とする状況かどうかを見極めて無駄なエネルギー消費を極力抑える仕組みが次々と採用されている。
そのために制御のし易い電動化が行われている。
そのくらいやらないと達成できない水準で現在の燃費競争は行われているのだ。~
・実燃費はなぜ発表値と異なるのか? エンジン編
~節電の話をするときによく出てくる待機電力の話を思い出してほしい。
近年のクルマはいらないときにはコンセントを抜くように、さまざまな機構をストップさせているのだ。
誰にでも分かり易い例を挙げれば、アイドリングストップのようなものだ。
これまで述べたように、走行中にも同様の仕組みが多く作動している。
・可変制御の恩恵と落とし穴
だから、そういう可変制御が効率良く使える状態で運転すれば発表値を超える燃費を出すことが可能だし、可変機構が効かない領域ばかりを使っていれば、燃費はどこまででも悪化する。
つまり燃費が運転の仕方に依存する度合いがどんどん高まっている。
だから人によって燃費の差が出やすくなっているのだ。
一方で、こうやって盛り込んだエコデバイスがJC08モードでできる限り効果を発揮するようにメーカーは知恵を絞っている。
オンオフの制御をできる限りテストの条件に合わせ込んでいると言っても良い。
うがった言い方をすればお受験対策だ。
そういうテスト対策によって、実際の走行時にエコデバイスがかえって効果を発揮しにくくなったり、ドライバビリティにマイナスの影響を与えたりしていることは否めない。
さまざまな意味で、クルマのドライバビリティにカタログ燃費が影を落としている現状はあまり理想的だとは言えない。
まずは消費者がカタログ燃費のことを良く理解することが必要だ。
役所もメーカーも、ごまかしの意図があってやっているとは思わないが、あれは頑張って作り出した1つの実走行シミュレーションであって、カタログに書かれている燃費のコンマ1ケタの差など、現実世界では誤差に過ぎない。
参考にするなとは言わないが、絶対的な数値だと思ってはいけない。(16/5/23 ITmediaビジネスより)
>まずは消費者がカタログ燃費のことを良く理解することが必要だ。
はぁ?テスト対策が上手なメーカーほど、より詐欺的数字なのに、
そんなウソ数値で税金決めたり、宣伝したり、してる方がおかしいだろ!
詐欺被害者に「消費者が賢くならないと」と言ってるのと同じだ。
(その通りだが、ある意味加担してる自動車ジャーナリストが言えた事か)
>燃費のコンマ1ケタの差
はぁ?3割も4割も実燃費と乖離してるんだろ!
カタログ燃費は参考にもならないんだよ!