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Caterina Michikoの備忘録

東閭ドンルーの聖母

2020-05-09 | 聖母月
母の日である5月の第2日曜日の前日の土曜日は、中国の聖母と呼ばれる河北省にある東閭ドンルーの聖母の祝日です。



1900年、白く光り輝く美しい姿をした聖母が空に出現し、1万人の兵士から東閭ドンルーを守ったと言われています。
兵士は、カトリックを標的に虐殺をもくろんでいたそうですが、聖母の出現を恐れた兵士は、その幻影に発砲をしましたが無駄に終わり、恐れをなして逃亡したと伝えられています。

聖母の出現は現地の司教に公認され、その場所に教会が建立されました。
中国の聖母の御絵は、1928年に教皇ピオ11世によって祝福され、公布されました。
初代在華教皇使節であったチェルソ・コスタンティーニ(Celso Costantini,中国名:剛恒毅)大司教様は上海の余山で、中国の全司教と共に公式の絵を用いて中華民族を中国の聖母に奉献したことを宣言しました。
1941年、教皇ピオ12世 はその祝日をカトリック典礼暦の公式な祝日として割り当てました。
1973年、第2バチカン会議に伴い、中国天主教主教団は教皇庁の許可のもとに、祝日を母の日である第二日曜日の前日に置きました。

東閭ドンルーの教会で用いられている聖母像は、教区の司祭の委託でJohn Lu Hung Nienによって描かれた聖母がローブを纏い、膝の上に幼きイエス様をのせ、その頭上に冠を頂いたものです。
仏教の観音に似ているとして議論の対象となってきましたが、初の中国人枢機卿である田耕莘枢機卿様はこの画像を中国で迫害を受けている人の為のお祈りのカードとして用いアメリカやカナダで広く普及しました。

東閭ドンルーは、中国政府により巡礼の統制が行われているため、上海の余山の聖母の祝日である5月24日に中国では聖母への大きなお祝いがされているようです。


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