凪風さんの忘備録

凪風のように生きる社会人。

秘境?喫茶、にりんかんさんへ

2018-04-04 21:39:13 | 旅行
私は今日、鹿屋に行っていました。
帰り道に、帰ろうとしたら・・・








あ れ ? こ こ ど こ だ っ け ?






迷った。あらかたの方角は覚えていたが、「なんだっけここ」状態に。宛もなくコンビニを探し、未知なる(私にとっては)道を行くと、「レストラン」と「にりんかん」の文字が。チェーン店じゃないヨ。そして、腐りゆくFTR。こんなものがあったら寄らないわけにはいかない。当の目的を忘れ喫茶のにりんかんへ。




チリチリチリ~ン






アニメでカフェに入る時によく聞くあのこころ安らぐ音と共に、店内に入る。


目の前には陳列されたミニカーや仮面ライダーなど








うーん、これは…


というと、出迎えたのはおばあちゃんだったのに驚いた。
「この人がこの店のマスターか?バイクが好きなのか?」



と思い、店の名前が何故この名前なのか問う






すると、帰ってきた答えは。


「私はバイクはあまりわからないんですけどね」

この答えに私は「は?」と思った。次の言葉で私は納得した。





「亡くなったマスターが、バイクやらなんやら好きでしてねぇ…」

あぁ、そういうことだったのか。これで、謎がいくつか解けた。

続けて

「私は、兄が遺したこの店を続けています。兄が生きていた頃は、そこらにヘルメットがならんで、バイク乗りみんなでこの店に来ていました」

俺は「兄さんは病気で亡くなられたのか?それとも…」




問いかけは口から出る前に砕け散った。聞くまでもなく、話してくれた。

「兄は、バイク事故で他界しました。古ぼけたミニカーやバイクの模型は兄が好んでおいていました。」

「バイクでいらしたみたいですね。バイクがお好きなのですか?」

変わらぬ優しい声で問いかけられ、即答した。




「はい!勿論!」

と答える。そうすると、




「そこの階段があるでしょう。登ってすぐに、古いのバイクがありますよ」

見ないわけにはいかない。みせていただくことにした。


階段を登ると、金色のそいつは姿を現した。





CB500FOUR。滅多にお目にかかれないバイク。

サビやホコリはあったが、誇りは失われていないように見えた。



どうやら他にもバイクがあったらしいが、この500だけが残ったんだとか。大事なかたみ。


下に降り、長話を開始してしまった。思えばなにも注文していなかった。話だけして帰るなどしたくないので、コーラを注文。



冷たいコーラだ。言うまでもないが美味しい。









店内はこのとおり。オシャレ。



続いて、FTRについて質問をした。なぜ裏で腐っているのかと。

「あれは、持ち主がそのままほったらかしにしてるんですよ
邪魔なんですが、売る気も捨てる気も、乗る気もないらしいので…(笑)」

よくあるやつだ。多分交渉は無理なので諦めた。
FTRの250、リアディスクの本物など見る機会がなかったので見れただけでも満足としよう(腐りかけだけど)(写真がなかったごめんなさい)

500のFOURは、あのままでいるのが良い気がした。乗られることがないのは勿体ないが、あのままがいいだろう。そういうものだ。



ミニカーを拝見してから、会計をすませた。「また来ますね」と、伝え、帰路と言っていいのかはわからないが迷いながら帰路につく。チョークを引かないとエンジンがかからないぐらい長居したらしい。帰路は親切なじいさんに教えてもらえたので、信じて走ることに。まぁ無事に家に帰りついたので良しとしようか。ありがとう親切なじいさん。
話すと長くなるから、ここらで閉じておこう。サラダバー(サラダは好きじゃないけど、わざわざこんなブログにいらしてくださってありがとうございました)