3月歌舞伎の感想を書こうと思っていたらあっという間に4月になっちゃいました
日曜日、4月大歌舞伎(夜の部)@歌舞伎座に行ってきました!
これで歌舞伎座に半年続けて通ってます。
来月のチケットも取ったし、連続記録を伸ばせるように頑張ろうっと
今月の歌舞伎座は玉三郎、勘三郎、仁左衛門、三津五郎、とスター勢揃い、演目も華やかなものばかりで、こんなに贅沢な思いをしていいのかしら?って思う位素晴らしかったです
一、将軍江戸を去る
江戸城無血開城のその日、徳川慶喜が江戸を去って水戸に謹慎する日の話です。
将軍慶喜に三津五郎、上野寛永地に謹慎する慶喜に江戸を火の海にしたくないと、必死に説得する山岡鉄太郎に橋之助。2人の緊迫感のある台詞のやりとりは見事だな、と思いました。
慶喜は恭順はしているものの、無念な気持ちが抑えきれず戦おうと考えるのだけど、鉄太郎の「戦争ほど悲惨なものはございません」という必死の言葉に心を動かされ江戸を去ることを決意します。
とにかく慶喜の無念さがひしひしと伝わってきて涙なしには観れませんでした。
江戸を去る日のまだ暗い中、駕籠も使わずひっそりと去ろうとする場面では武士や家来、町人までもが皆「お名残惜しゅうございます・・・」と将軍に声を掛けます。
山岡鉄太郎も駆けつけ涙ながらに将軍に別れを告げます。
最後に慶喜は「この日が新しい日本の幕開けである」と堂々と潔い態度で別れの挨拶をするのですがその表情には悲しみや悔しさがつまっています。
三津五郎さんの演技にもう私の涙線は決壊。号泣です
とにかく三津五郎さんの細やかな仕草や表情に圧倒されまくり。いい演目でした。
二、 歌舞伎十八番の内 勧進帳
能の演目「安宅」を歌舞伎化したもので、松羽目物の先駆けとなった作品です。
とにかく配役がもうツボすぎて言うことありません
弁慶に仁左衛門、義経に玉三郎、富樫に勘三郎。
歌舞伎の作品の中でも特に有名なこの作品、テレビでは観たことがあったけど生で観るのは初めて。
なのになんでいくら金欠だからって3階席なんか取ってしまったんだろう・・・激しく後悔
弁慶が花道を引っ込む時の飛び六方が全く見えませんでした。
最初の登場のシーンも見えなかったし、三階席は完全おいてきぼりでした
それ以外は大大大満足な内容でした。
仁左衛門さんの弁慶は威厳があってすっごい素敵しかも声がいつもの色男役の声と全然違って低くてびっくりでした。
富樫の執拗な尋問に毅然とした態度で勧進帳を読み上げるところや、無事安宅の関を通過したあと、義経を金剛杖で叩いてしまったことの後悔で打ちひしがれる迫真の演技はさすが、と思いました。
玉三郎は座っているだけなのに義経の気品がにじみ出ているし、とにかく美しい。
惚れぼれしちゃいます
勘三郎の富樫もすごく良くて、弁慶の嘘を見破っていながら、騙されたフリをする覚悟を決めた表情や潔い去り際にジーンときてしまいました
勧進帳だけでももう一回観たいです。
三、浮かれ心中(うかれしんじゅう)中村勘三郎ちゅう乗り相勤め申し候
原作は井上ひさしの「手鎖心中」
材木問屋のばか息子・栄次郎(勘三郎)がいっぱしの戯作者になりたい!!と
そのための話題つくりのためにあれやこれやのオバカ三昧
・自分から勘当されて顔を見たこともない女性(時蔵)と結婚
・好きでもない花魁(七之助)を身受け
・賄賂をつかってわざと手鎖の刑を受ける
最後には手鎖付きで花魁と心中と大茶番を企画するのだけど、そこに花魁の恋人(橋之助)が出てきて思ってもない展開に・・・!!
そして、ネズミに乗って3階席まで宙乗りを披露!紙吹雪に手ぬぐいもバラまいて、サービス満載、楽しいったらありゃしない!!
3階席はかなりお得でした!
バカバカしいけど、最高に笑える演目。歌舞伎と言うより大衆演劇を見ているようでした。
勘三郎はこういうお調子者役ほんっとに上手いです。
三津五郎も優しいけどちょっとズル賢い太助を好演。
最近の私のお気に入り七之助の花魁姿、メッチャクチャ綺麗
やさぐれ感がまたいい味出してました。
4月大歌舞伎はそれぞれ全く違う雰囲気の演目で、歌舞伎のいいところをギュッと詰め込んだって感じでした。
昼の部も面白そうなんですよね~
歌舞伎初心者の方にも是非オススメしたいと思いました。26日まで。
日曜日、4月大歌舞伎(夜の部)@歌舞伎座に行ってきました!
これで歌舞伎座に半年続けて通ってます。
来月のチケットも取ったし、連続記録を伸ばせるように頑張ろうっと
今月の歌舞伎座は玉三郎、勘三郎、仁左衛門、三津五郎、とスター勢揃い、演目も華やかなものばかりで、こんなに贅沢な思いをしていいのかしら?って思う位素晴らしかったです
一、将軍江戸を去る
江戸城無血開城のその日、徳川慶喜が江戸を去って水戸に謹慎する日の話です。
将軍慶喜に三津五郎、上野寛永地に謹慎する慶喜に江戸を火の海にしたくないと、必死に説得する山岡鉄太郎に橋之助。2人の緊迫感のある台詞のやりとりは見事だな、と思いました。
慶喜は恭順はしているものの、無念な気持ちが抑えきれず戦おうと考えるのだけど、鉄太郎の「戦争ほど悲惨なものはございません」という必死の言葉に心を動かされ江戸を去ることを決意します。
とにかく慶喜の無念さがひしひしと伝わってきて涙なしには観れませんでした。
江戸を去る日のまだ暗い中、駕籠も使わずひっそりと去ろうとする場面では武士や家来、町人までもが皆「お名残惜しゅうございます・・・」と将軍に声を掛けます。
山岡鉄太郎も駆けつけ涙ながらに将軍に別れを告げます。
最後に慶喜は「この日が新しい日本の幕開けである」と堂々と潔い態度で別れの挨拶をするのですがその表情には悲しみや悔しさがつまっています。
三津五郎さんの演技にもう私の涙線は決壊。号泣です
とにかく三津五郎さんの細やかな仕草や表情に圧倒されまくり。いい演目でした。
二、 歌舞伎十八番の内 勧進帳
能の演目「安宅」を歌舞伎化したもので、松羽目物の先駆けとなった作品です。
とにかく配役がもうツボすぎて言うことありません
弁慶に仁左衛門、義経に玉三郎、富樫に勘三郎。
歌舞伎の作品の中でも特に有名なこの作品、テレビでは観たことがあったけど生で観るのは初めて。
なのになんでいくら金欠だからって3階席なんか取ってしまったんだろう・・・激しく後悔
弁慶が花道を引っ込む時の飛び六方が全く見えませんでした。
最初の登場のシーンも見えなかったし、三階席は完全おいてきぼりでした
それ以外は大大大満足な内容でした。
仁左衛門さんの弁慶は威厳があってすっごい素敵しかも声がいつもの色男役の声と全然違って低くてびっくりでした。
富樫の執拗な尋問に毅然とした態度で勧進帳を読み上げるところや、無事安宅の関を通過したあと、義経を金剛杖で叩いてしまったことの後悔で打ちひしがれる迫真の演技はさすが、と思いました。
玉三郎は座っているだけなのに義経の気品がにじみ出ているし、とにかく美しい。
惚れぼれしちゃいます
勘三郎の富樫もすごく良くて、弁慶の嘘を見破っていながら、騙されたフリをする覚悟を決めた表情や潔い去り際にジーンときてしまいました
勧進帳だけでももう一回観たいです。
三、浮かれ心中(うかれしんじゅう)中村勘三郎ちゅう乗り相勤め申し候
原作は井上ひさしの「手鎖心中」
材木問屋のばか息子・栄次郎(勘三郎)がいっぱしの戯作者になりたい!!と
そのための話題つくりのためにあれやこれやのオバカ三昧
・自分から勘当されて顔を見たこともない女性(時蔵)と結婚
・好きでもない花魁(七之助)を身受け
・賄賂をつかってわざと手鎖の刑を受ける
最後には手鎖付きで花魁と心中と大茶番を企画するのだけど、そこに花魁の恋人(橋之助)が出てきて思ってもない展開に・・・!!
そして、ネズミに乗って3階席まで宙乗りを披露!紙吹雪に手ぬぐいもバラまいて、サービス満載、楽しいったらありゃしない!!
3階席はかなりお得でした!
バカバカしいけど、最高に笑える演目。歌舞伎と言うより大衆演劇を見ているようでした。
勘三郎はこういうお調子者役ほんっとに上手いです。
三津五郎も優しいけどちょっとズル賢い太助を好演。
最近の私のお気に入り七之助の花魁姿、メッチャクチャ綺麗
やさぐれ感がまたいい味出してました。
4月大歌舞伎はそれぞれ全く違う雰囲気の演目で、歌舞伎のいいところをギュッと詰め込んだって感じでした。
昼の部も面白そうなんですよね~
歌舞伎初心者の方にも是非オススメしたいと思いました。26日まで。