遅ればせながら、先週の日曜日の演舞場での猿之助歌舞伎の感想です。
歌舞伎を見始めて3年ほどになりますが、澤瀉屋さんの歌舞伎をちゃんと観るのは実は初めて。
一度観てみたいなとは思っていたのですが、猿之助さんが倒れられてからは東京で澤瀉屋一門が揃って演じる機会がなかったみたいで、なかなか観ることが出来なかったんですよね。
今回は猿之助十八番の中で最も人気のある作品で、宙乗りや早替りなんかもあるって聞いたんで面白そう!ってことですっごい期待して行ったんです。
感想は・・・うーん、イマイチ?
話は分かりやすいし、色んな登場人物が出て来て華やかだし、派手な演出があって楽しいは楽しいんだけど、全体通してみるとそこまで印象に残らなかったかな、というのが正直なところ。
感動したところは何か所かあって、2幕目のラストの滝のシーンで、段治郎が二十トンもの本水が降り注ぐ中でのダイナミックな立ち回りを見せるところは、ほんとにびっくり。皆びっしょびしょなんですもん、濡れた髪を振り乱しながら見得を切る段治郎、かっこよかったです。
物語の合間合間に登場する女弥二喜多の笑三郎と春猿の2人の、最近の時事ネタを織り込んだやり取りや、客席に降りるところなんかはサービス精神いっぱいで楽しかったし、右近が化け猫に化けて人間を操るところはアクロバットを見ているようで感心しまくりでした。
なんですが、女弥二喜多の2人は何度も出てきて同じような話をするからクドく感じたし、楽しみにしていた右近の早替わりも、衣装が変わるのをただ繰り返すだけで、5役位見たら飽きてしまい、眠くてしょうがなかったです・・・(爆)
しかも早替わりはあらすじとは全く関係ないもので、何の意味が?って思ってしまいました。
最後の幕引きはまるで帳尻合わせって感じのあっけないもので、私も友達も「え!これで終わり!?」って拍子抜けしてしまいました。
奇抜な演出は見ていて面白いけど、話がしっかりしてないとそれだけになってしまうと思うんです。
前半は鶴屋南北の作品なのでまだ良かったけど、後半のあとで付け足した部分はほんとぐだぐだでした。
私自身澤瀉屋の役者さんをあまり知らないので、そこまで感情移入が出来なかったっていうのと好みの問題なんだと思うんですけどね・・・。
でもすごい人気作品なんですよね、それはたぶん猿之助さんが演じたから、なんでしょうけど。
ま、春猿と笑三郎はクドかったけど、ほんとに面白かったのでそれだけでも見れて良かったかな、なんて思いました。
演舞場に十二夜のポスターが貼ってありました。菊ちゃんすっごく可愛かった~
今から6月が楽しみでしょうがありません。
新橋演舞場 弥生花形歌舞伎
猿之助十八番の内
獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)
市川右近十五役早替りならびに宙乗り相勤め申し候
平成21年3月4日(水)~23日(月)
お三実は猫の怪/江戸兵衛
丁稚長吉/信濃屋お半/芸者雪野
帯屋長右衛門/弁天小僧/土手の道哲
女房お絹/鳶頭右之吉/雷/船頭澤七
鬼門の喜兵衛/土手のお六/由留木調之助
市川右 近
丹波与八郎 市川段治郎
重の井姫/荵の方 市川笑 也
弥次郎兵衛女房おやえ 市川笑三郎
喜多八女房おきち 市川春 猿
石井半次郎 市川弘太郎
赤羽屋次郎作/赤星十三郎 市川寿 猿
赤堀水右衛門/雲助逸平 市川猿 弥
由井民部之助/十文字屋おもん 市川門之助
歌舞伎を見始めて3年ほどになりますが、澤瀉屋さんの歌舞伎をちゃんと観るのは実は初めて。
一度観てみたいなとは思っていたのですが、猿之助さんが倒れられてからは東京で澤瀉屋一門が揃って演じる機会がなかったみたいで、なかなか観ることが出来なかったんですよね。
今回は猿之助十八番の中で最も人気のある作品で、宙乗りや早替りなんかもあるって聞いたんで面白そう!ってことですっごい期待して行ったんです。
感想は・・・うーん、イマイチ?
話は分かりやすいし、色んな登場人物が出て来て華やかだし、派手な演出があって楽しいは楽しいんだけど、全体通してみるとそこまで印象に残らなかったかな、というのが正直なところ。
感動したところは何か所かあって、2幕目のラストの滝のシーンで、段治郎が二十トンもの本水が降り注ぐ中でのダイナミックな立ち回りを見せるところは、ほんとにびっくり。皆びっしょびしょなんですもん、濡れた髪を振り乱しながら見得を切る段治郎、かっこよかったです。
物語の合間合間に登場する女弥二喜多の笑三郎と春猿の2人の、最近の時事ネタを織り込んだやり取りや、客席に降りるところなんかはサービス精神いっぱいで楽しかったし、右近が化け猫に化けて人間を操るところはアクロバットを見ているようで感心しまくりでした。
なんですが、女弥二喜多の2人は何度も出てきて同じような話をするからクドく感じたし、楽しみにしていた右近の早替わりも、衣装が変わるのをただ繰り返すだけで、5役位見たら飽きてしまい、眠くてしょうがなかったです・・・(爆)
しかも早替わりはあらすじとは全く関係ないもので、何の意味が?って思ってしまいました。
最後の幕引きはまるで帳尻合わせって感じのあっけないもので、私も友達も「え!これで終わり!?」って拍子抜けしてしまいました。
奇抜な演出は見ていて面白いけど、話がしっかりしてないとそれだけになってしまうと思うんです。
前半は鶴屋南北の作品なのでまだ良かったけど、後半のあとで付け足した部分はほんとぐだぐだでした。
私自身澤瀉屋の役者さんをあまり知らないので、そこまで感情移入が出来なかったっていうのと好みの問題なんだと思うんですけどね・・・。
でもすごい人気作品なんですよね、それはたぶん猿之助さんが演じたから、なんでしょうけど。
ま、春猿と笑三郎はクドかったけど、ほんとに面白かったのでそれだけでも見れて良かったかな、なんて思いました。
演舞場に十二夜のポスターが貼ってありました。菊ちゃんすっごく可愛かった~
今から6月が楽しみでしょうがありません。
新橋演舞場 弥生花形歌舞伎
猿之助十八番の内
獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)
市川右近十五役早替りならびに宙乗り相勤め申し候
平成21年3月4日(水)~23日(月)
お三実は猫の怪/江戸兵衛
丁稚長吉/信濃屋お半/芸者雪野
帯屋長右衛門/弁天小僧/土手の道哲
女房お絹/鳶頭右之吉/雷/船頭澤七
鬼門の喜兵衛/土手のお六/由留木調之助
市川右 近
丹波与八郎 市川段治郎
重の井姫/荵の方 市川笑 也
弥次郎兵衛女房おやえ 市川笑三郎
喜多八女房おきち 市川春 猿
石井半次郎 市川弘太郎
赤羽屋次郎作/赤星十三郎 市川寿 猿
赤堀水右衛門/雲助逸平 市川猿 弥
由井民部之助/十文字屋おもん 市川門之助