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ジャニーズ、特に嵐(相葉さん)をこよなく愛するチャミのブログ。みんな違ってみんなイイ。

ミュージカル「ラスト・ファイヴ・イヤーズ」@シアターコクーン4/2

2010年04月07日 | 舞台
色々バタバタしていたため、ようやく感想を書くことができました(^_^;)


先週の金曜日、シアターコクーンにてミュージカル「ラストファイブイヤーズ」を観てきました。



台本・作詞・作曲=ジェイソン・ロバート・ブラウン
演出=鈴木勝秀
訳詞=高橋亜子
音楽監督=深沢桂子

キャスト 山本耕史 村川絵梨

2010年4月1日(木) ~ 4月11日(日) シアターコクーン


このお芝居は男女2人芝居で、俳優の山本耕史くんが2005年に主演を勤め、2007年、2010年の今回が再々演となります。

演出家の鈴木勝秀さんが、山本耕史と共に、その都度共演者を変えながら再演を重ねることでロングランを目指したいと考えているこのお芝居。

完成度の高い脚本、素晴らしい楽曲の数々、そして俳優山本耕史の魅力ある演技ががたっぷりと堪能できるとあって、初演の時から本当に大好きな作品です。

全編歌で綴られた切ないラブストーリーで、才能ある若手小説家ジェイミーとなかなか芽が出ない女優志望のキャシーの運命的な出会いから、別れるまでの5年間の物語。

ジェイミーは恋に落ちた瞬間から別れまでを、キャシーは愛の終わりから幸福な恋人時代まで遡るという2つの異なる時間軸で舞台は進行します。

当然2人は一緒の舞台に立ちながらお互い目を合わすことがなく、唯一2人が目つめ合うのは時間軸が重なる結婚式のシーンのみ、という非常に難解なお芝居です。

観ているこちらとしては、始めから結末が分かっている上で芝居を見るので、2人の気持ちの行方を追って行くわけなのですが、どんなにハッピーなナンバーを歌っていても必ず別れが来るんだよなぁと思うと切なくて見ていて胸が苦しくなってしまいます。

今回キャシー役には若手女優の村川絵里さん。風のハルカに主演し、最近ではルーキーズに出てたみたい。どちらも観ていないので何とも言えないのですが、決まった時は正直失敗したな、と思ってしまったんです。

というのもこの「L5Y」のミュージカルナンバーはかなりの歌唱力が必要とされ、しかもキャシーは感情の起伏が激しいので、きちんと演技が出来る女優さんでなければ務まらない本当に難しい役。

さらにジェイミー役の山本君は歌も演技もこれまで完璧に作り込んで来ているので、彼と張れる、もしくは彼以上の実力がある人、と考えたら村川さんは無理だろうと。

正直これまでのキャシーも悪くはなかったのですが、どちらも歌手の方だったので演技面ではちょっと残念なところもありました。

特に後半になるとジェイミーの涙の演技に呑まれてしまって、2人が主役なのに山本君の独壇場みたいになってしまってたんですよね。

そんな不安な感情を持ちつつ今回観たのですが、村川さん、声量はないものの想像以上に歌が上手くてびっくり。しかも一曲目から涙を流し、完全にキャシーの感情を掴んでいる様子。

見た目は普通の女の子って感じなのですが、表情がとっても豊かで、キャシーが笑えば嬉しくなるし、キャシーが悲しいとこっちも悲しくなって、グイグイ彼女の演技に惹きこまれちゃいました。

内容的にも、小説が売れて有名になってしまった夫と売れない女優の妻、次第に感情がすれ違い、夫が浮気をし、捨てられるというストーリーなので、女の私から見れば断然キャシーに感情移入してしまう上、村川さんがすごく自然に演技をするので余計にキャシーの悲しみが伝わってきて中盤の「Part of That」から隣にいる友人ともども号泣してしまいました。

「Summer in Ohio」なんて、すっごい難しい曲なのにちゃんと歌いこなしてましたからね、こんなに歌えるんだから、彼女これから他のミュージカルにもオファーが来るんじゃないかって思います。

対する山本君、相変わらずかっこいい。
今回2列目下手寄りだったので、ジェイミーの立ち位置がすごく近くてドッキドキ。
5年経ってさすがにちょっと老けた気もするけど、若々しいし、途中で挟むステップやダンスのキレは今まで以上だった気がします。

歌が上手い役者さんはいくらでもいると思うんです。
でも、歌に感情を乗せることが出来て、ダンスなどのパフォーマンスも出来るパーフェクトな役者さんと言ったら私は山本くん以外にはいないと思います。

今回最初の2曲「Shiksa Goddess」「Moving Too Fast」のテンポが遅くなってたのと山本君の声の調子が万全じゃなかったのがちょっと残念でしたけど、後半キャシーと上手くいかずやりきれない思いを吐き出す泣きの演技はさすがと言う感じで、ジェイミーは最低な男のはずなのにやっぱりグッとくるものがありました。

山本君と村川さんのビジュアル面でのバランスもいいし、お芝居の温度感もちょうど良くて、3回目にしてやっとこの「L5Y」が自分の中にしっくり入ってきたような気がします。
本当に2人とも素晴しかった。

演出面ではわざとらしい演出がなくあんってより自然な感じになっていたし、衣装も増えてシーンが分かりやすくなっていて、このお芝居は演じるごとにどんどん進化しているのを感じました。

お芝居のラストは「Goodbye Until Tomorrow/I Could Never Rescue You」をキャシーは出会ったばかりの幸せな気持ちで、ジェイミーは別れを決意した悲しみの中歌うんですけど、もう二度とこの2人の人生が交わることがないんだと思ったら悲しくて悲しくて、周りの人が引くぐらい号泣してしまって、終わってからも放心状態でしばらく席を立てませんでした。

終演後、友人と「L5Y」がいかに素晴しい作品かということ、山本耕史の魅力、村川さんの熱演と歌唱力について熱く熱く語ってきました。

残念ながら都合がつかず今回は一度きりの観劇ですが、また再演があるだろうと思いますので、その日を楽しみにしたいと思います。


そして山本くんですが、これからドラマで大活躍です。

まずは4/8、9、10のフジテレビSPドラマ「わが家の歴史」。
堀北真希ちゃんの恋人役です。

また、日テレの連ドラ「Mother」4月14日(水)22時~、WOWOWの連ドラ「パンドラ2」4月18日(日)22時~にも出演します。

忘れずにチェックしようと思います。



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