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ジャニーズ、特に嵐(相葉さん)をこよなく愛するチャミのブログ。みんな違ってみんなイイ。

十二月大歌舞伎<22年>@日生劇場

2010年12月14日 | 歌舞伎
日曜日は十二月大歌舞伎昼の部を観に、日生劇場へ。

歌舞伎座が改修中なので仕方ないことですけど、ここは私の中でミュージカルを観る劇場だと思っているのでなんだか変な感じでした。

歌舞伎専用の劇場ではないから、レストランもないし、売店もほとんどないし、そういうのも歌舞伎の楽しみの一つなのでちょっと寂しかったです。

客席入ってすぐの場所にPAがあったのもちょっと驚き。歌舞伎でこんなのみたことなかったのでびっくりしました。

とは言っても花道はちゃんとあるし(当たり前ですが)客席もほどよい段差があり全体が見渡せてとっても見やすかったですし、2階席もそんなに奥行がないから見やすいんじゃないかな~って思いました。

演目は摂州合邦辻と、達陀。

どちらも初めて観る演目。

摂州合邦辻の玉手御前は、先代萩の政岡に次ぐ女形の大役と呼ばれるお役なんだそうです。
今年5月の大阪松竹座で菊ちゃんが初演して、好評だった玉手御前を、12月に東京で今度は通し狂言で上演するというもの。

1年のうちで同じ役を演じることは珍しいそうで、それだけ好評だったってことで菊ちゃんファンとしては嬉しい限りです。
しかも通しはなかなか見れないらしいのでとっても貴重です。

玉手御前は夫がいるのに義理の息子に言い寄るという女として許せない行動を取る女性なのにびっくり。

あげくの果てに息子に毒酒を飲ませ、逃げた息子を追いかけ、息子の許婚とつかみ合いの喧嘩を繰り広げるとは・・・恋に狂った女は強いし怖い。
菊ちゃんと時蔵さんのやり合いも迫力が凄かった。

で、終わるはずがなく、実は玉手御前は自らの命をかけて息子を救おうとしていたのでした~。お腹に刀を突き立て、息も絶え絶えに真相を話す玉手を演じる菊ちゃん、私ほとんどあらすじ知らずに観たので、かなり衝撃的でした。

そうまでしてお家を、子供達のことを思うけなげさに胸を打たれ、最後は涙涙。
菊ちゃんがインタビューで玉手はお家のためというより、純粋に恋する気持ちがあったと思って演じてます、と言ってたけど恋する乙女な感じが後半はすごく伝わってきてとっても良かったです。

息絶える前の玉手のなんとも穏やかな表情・・・究極の純愛を貫いたのね~なんてドラマチック。

難しい役を見事に演じきった菊ちゃん、新しいお役を着実に自分のものにしてる姿がとても頼もしく思えてますます好きになりました。

そうそう、見せ場である黒の(紺の)着物を着た花道の出も花道近いお席だったので間近に見れて、あまりに綺麗なのでぼーっと見とれてしまいました。

その他の感想は来週また観に行った後にでも。


達陀は「お水取り」で知られる東大寺二月堂の修二会の行を題材にした舞踊劇。
松緑さん始め、若手御曹司が一堂に揃った力強い舞台でした。

色んな方から達陀は面白い!と聞いていたのでどんだけ面白いんだろう?って思ってたんですよ。

そしたら確かに今まで私が見たことのない踊りで、後半の群舞なんてこれって歌舞伎なの!?って思う位迫力があって、舞台に釘付け状態、すっごい面白かったです!!!
例えると・・・EXILEみたいな感じ!?ちょっと現代的なんですよねー。

照明も音楽もすごく幻想的で、世界感があって良かったですし。
こんな踊りもあるのね~って新たな発見でした。

歌舞伎初心者の方、歌舞伎でも舞踊はあまり好きではないって方にもホントオススメの演目です!!!

あまり上演される機会がないようなので、25日までお時間がある方はぜひ観に行ってみてください!

ちなみに幕見席もあるようですよ~!!!


日生劇場
十二月大歌舞伎

平成22年12月2日(木)~25日(土)

  通し狂言
一、摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)

  序 幕 住吉神社境内の場
  二幕目 高安館の場
      同庭先の場
  三幕目 天王寺万代池の場
  大 詰 合邦庵室の場

            玉手御前  菊之助
             羽曳野  時 蔵
             奴入平  松 緑
             次郎丸  亀三郎
             俊徳丸  梅 枝
             浅香姫  右 近
             桟図書  権十郎
           高安左衛門  團 蔵
             おとく  東 蔵
            合邦道心  菊五郎


  平城遷都1300年記念
二、春をよぶ二月堂お水取り
  達陀(だったん)

             僧集慶  松 緑
             堂童子  亀 寿
             練行衆  亀三郎
               同  松 也
               同  梅 枝
               同  萬太郎
               同  巳之助
               同  右 近
           青衣の女人  時 蔵

4 コメント

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初めてだったんですね (yukinama)
2010-12-14 22:08:06
合邦も達陀も初めてだったのですね。
菊之助玉手は五月見て目を奪われました。通しとして演じるのは興味津々です。
達陀は菊五郎さんで見ているのですが、創作した二代松緑さんのお孫さんの当代が踊られるのは期待大です。EXILEとはいい表現です、俺の友人曰く「少林寺みたい」(年がばれます)
19日見に行ってきます。
達陀は幕見もしたいです♪
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十二月日生 (チャミ)
2010-12-15 16:23:38
>yukinama様

そうなんです。大阪行きたかったんですけどね~さよなら公演で力を使い果たしてしまい(お金も)行けなかったんです。
評判通り、菊ちゃんの玉手素晴しかったです。
通しだと玉手の心の動きも分かるのでより入り込めて良かったです。

達陀はいまだに足踏みの音が耳に残ってます。
歌舞伎役者ってすごいなぁって改めて感心しちゃいました。
EXILE、私もナイス表現だなと思って。
人数多いところ、男くさいところが一緒ですよね。

私ももう一度、今度は2階から観る予定です♪

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コメント、遅くなりました~。 (はなみずき)
2010-12-19 19:04:47
チャミさん、こちらへのコメント、遅くなってゴメンナサイ!

花道近くのお席だったんですね~。私も1回目のカンゲキは花道近くで、序幕の出で美しい菊様が間近でドキドキしてしまいました。12日は同じ日にカンゲキしていたのですね~。きっと、どこかですれ違っていたかも、です。

「合邦」、初めてだったら(結末を知らなかったら)、そりゃビックリしますわね~。かえってそのほうが新鮮で良かったですね! 刀を差してからの菊様の演技、真に迫ってましたね。日々、成長されている菊丈、素敵です♪
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いえいえ。 (チャミ)
2010-12-20 17:53:13
>はなみずき様

わざわざコメントしていただきありがとうございます

合邦は大体のあらすじは知っていたのですが、クライマックスのネタバレは避けてたんです。

なのであんな展開になるとはびっくりでしたよ~真実を打ち明けてからの菊ちゃんの迫真の演技、すごかったです。

梅枝くんも、右近くんもとってもよかったですし、若手が大活躍でしたね
週末二度目の観劇してきました〓
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