15、21日と2週に渡って、国立劇場で上演中の歌舞伎「遠山桜天保日記」を観てきました。
菊五郎劇団の年に一度の復活狂言、今回は有名な遠山の金さんのお話です。
今年一月の「小町村芝居正月」みたいなド派手な演出はなかったけれど、時事ネタや、遊び心を上手く取り入れた片意地の張らない楽しいお芝居でした。
物語のはじまりから終わりまでじっくり観れるところが通し狂言のいいところなのですが、さらに役者さんも出ずっぱりなので、お目当ての方をずーっと観ていられるっていうメリットもあるんですよね♪
菊五郎パパは粋でかっこよかったし、菊ちゃんは絵に描いたような美しくて品があるし、松禄は憎たらしい小悪党を好演してたし、時蔵も左團次も亀蔵も皆芸達者で安心して観れて本当に幸せでした。
大円満のラストは一年を締めくくるのに最高のお芝居だったなって思います。
2回観たけど、もう1回位チケット取ればよかったわ・・・。
今回菊五郎パパは金さんと泥棒角太夫の全く違う2役を演じており、さらに按摩さんの扮装もするのだけど、このインチキ按摩(目の見えないマッサージ師)役がめちゃくちゃ面白くて爆笑ものでした。
鯛の風呂敷を敷いたタイ式マッサージって(笑)さらにタイっぽい音楽が流れちゃうし、プロレス技とかかけちゃうし、菊五郎パパの独壇場って感じでした。
尾花屋に盗みに入る時はピンクパンサーの音楽が流れたりと、ちょっと現代劇っぽい感じもあり、面白かったです。
もちろん遠山の金さんも超素敵。
ラストのお白州の場面の名裁きのシーンでは桜舞散る中、片肌脱いで桜の刺青を見せて見得を切った時なんて鳥肌もののかっこよさで、思わず「待ってました!」って声かけそうでした。
ドラマで何度も観てるシーンだけど何度観てもワクワク、ドキドキ。
お決まりの「これにて、一件落着~!」の大円満の結末はほんとに爽快で大興奮でした。
菊ちゃんはいいとこの若旦那とならず者の祐天小僧小吉の2役。
若旦那役の完璧な二枚目ぶりは息を飲むほどの惚れぼれするような美しさ。色っぽ~い!
心中するも生き延びた小三郎は祐天小僧小吉となって角太夫、天学と兄弟の契りを結ぶところは三人吉三のシーンそっくり。
菊ちゃんのお嬢吉三素敵なんだろうな、観てみたいわ~
さらに政五郎宅にゆすりに行くシーンでは、弁天小僧が担架を切るところにそっくりで、うわー!ってなりました。
あぐらをかいたときに、菊ちゃんのおみ足が太もものあたりから全開で、直視するのが少し恥ずかしかったけど、なかなかないのでしっかりガン見しときました。
スラッと綺麗なおみ足で素敵でした♪
菊ちゃんの黙ってても品が溢れ出ちゃう感じが、完全には悪党になりきれない小三郎にぴったりでハマリ役だったな~と思います。
21日は花道真横のお席だったので、花道の出の時近い、近い。
菊ちゃんが出てくると舞台がパッと明るくなって、その美しさに観客のため息がこぼれるのがすごく伝わってきて、改めて菊ちゃんはスター役者さんなんだなぁって実感しました。
いやーほんと素敵でした。
そういえば、相川音頭のシーンでは先日の音羽会クリスマスパーティーを思い出してしまい、うっかり笑い出しそうになってしまいました。
あれ以来矢島美容室のCMがテレビで流れるとついつい反応してしまう私です。
歌舞伎には珍しく最後にカーテンコールがあり、菊パパから「よいお年をお迎えください」とのことでした。
金さんの名裁きで幕切れも清々しく、観終わったあと気分もスッキリ。
来年の復活狂言が何になるのか、今からまた楽しみです。
今年一年は歌舞伎に明け暮れた一年でしたが、来年も歌舞伎座さよなら公演もありますし色々観に行ければと思ってます。
来月は国立劇場の初日、浅草歌舞伎昼の部、歌舞伎座昼、夜を観る予定。
何気に演舞場も気になっていたのですが、観にいけなそうなのがちょっと残念だけどしょうがないかな。
今発売してるサンデー毎日の表紙が菊ちゃんです。
十二夜の琵琶姫の姿がビックリするくらい綺麗でした。
通し狂言
遠山桜天保日記(とおやまざくらてんぽうにっき)
序 幕 河原崎座楽屋の場
二幕目 隅田川三囲堤の場
三幕目 成田山内護摩木山の場
四幕目 第一場 花川戸須之崎政五郎内の場
第二場 山の宿尾花屋裏手の場
第三場 大川橋六地蔵河岸の場
五幕目 第一場 新潟行形亭広間の場
第二場 同 庭先の場
大 詰 北町奉行所白洲の場
(出演)
尾 上 菊 五 郎
中 村 時 蔵
尾 上 松 緑
尾 上 菊 之 助
坂 東 亀 三 郎
坂 東 亀 寿
尾 上 松 也
中 村 梅 枝
中 村 萬 太 郎
片 岡 亀 蔵
河原崎 権 十 郎
市 村 萬 次 郎
市 川 團 蔵
市 川 左 團 次
澤 村 田 之 助
菊五郎劇団の年に一度の復活狂言、今回は有名な遠山の金さんのお話です。
今年一月の「小町村芝居正月」みたいなド派手な演出はなかったけれど、時事ネタや、遊び心を上手く取り入れた片意地の張らない楽しいお芝居でした。
物語のはじまりから終わりまでじっくり観れるところが通し狂言のいいところなのですが、さらに役者さんも出ずっぱりなので、お目当ての方をずーっと観ていられるっていうメリットもあるんですよね♪
菊五郎パパは粋でかっこよかったし、菊ちゃんは絵に描いたような美しくて品があるし、松禄は憎たらしい小悪党を好演してたし、時蔵も左團次も亀蔵も皆芸達者で安心して観れて本当に幸せでした。
大円満のラストは一年を締めくくるのに最高のお芝居だったなって思います。
2回観たけど、もう1回位チケット取ればよかったわ・・・。
今回菊五郎パパは金さんと泥棒角太夫の全く違う2役を演じており、さらに按摩さんの扮装もするのだけど、このインチキ按摩(目の見えないマッサージ師)役がめちゃくちゃ面白くて爆笑ものでした。
鯛の風呂敷を敷いたタイ式マッサージって(笑)さらにタイっぽい音楽が流れちゃうし、プロレス技とかかけちゃうし、菊五郎パパの独壇場って感じでした。
尾花屋に盗みに入る時はピンクパンサーの音楽が流れたりと、ちょっと現代劇っぽい感じもあり、面白かったです。
もちろん遠山の金さんも超素敵。
ラストのお白州の場面の名裁きのシーンでは桜舞散る中、片肌脱いで桜の刺青を見せて見得を切った時なんて鳥肌もののかっこよさで、思わず「待ってました!」って声かけそうでした。
ドラマで何度も観てるシーンだけど何度観てもワクワク、ドキドキ。
お決まりの「これにて、一件落着~!」の大円満の結末はほんとに爽快で大興奮でした。
菊ちゃんはいいとこの若旦那とならず者の祐天小僧小吉の2役。
若旦那役の完璧な二枚目ぶりは息を飲むほどの惚れぼれするような美しさ。色っぽ~い!
心中するも生き延びた小三郎は祐天小僧小吉となって角太夫、天学と兄弟の契りを結ぶところは三人吉三のシーンそっくり。
菊ちゃんのお嬢吉三素敵なんだろうな、観てみたいわ~
さらに政五郎宅にゆすりに行くシーンでは、弁天小僧が担架を切るところにそっくりで、うわー!ってなりました。
あぐらをかいたときに、菊ちゃんのおみ足が太もものあたりから全開で、直視するのが少し恥ずかしかったけど、なかなかないのでしっかりガン見しときました。
スラッと綺麗なおみ足で素敵でした♪
菊ちゃんの黙ってても品が溢れ出ちゃう感じが、完全には悪党になりきれない小三郎にぴったりでハマリ役だったな~と思います。
21日は花道真横のお席だったので、花道の出の時近い、近い。
菊ちゃんが出てくると舞台がパッと明るくなって、その美しさに観客のため息がこぼれるのがすごく伝わってきて、改めて菊ちゃんはスター役者さんなんだなぁって実感しました。
いやーほんと素敵でした。
そういえば、相川音頭のシーンでは先日の音羽会クリスマスパーティーを思い出してしまい、うっかり笑い出しそうになってしまいました。
あれ以来矢島美容室のCMがテレビで流れるとついつい反応してしまう私です。
歌舞伎には珍しく最後にカーテンコールがあり、菊パパから「よいお年をお迎えください」とのことでした。
金さんの名裁きで幕切れも清々しく、観終わったあと気分もスッキリ。
来年の復活狂言が何になるのか、今からまた楽しみです。
今年一年は歌舞伎に明け暮れた一年でしたが、来年も歌舞伎座さよなら公演もありますし色々観に行ければと思ってます。
来月は国立劇場の初日、浅草歌舞伎昼の部、歌舞伎座昼、夜を観る予定。
何気に演舞場も気になっていたのですが、観にいけなそうなのがちょっと残念だけどしょうがないかな。
今発売してるサンデー毎日の表紙が菊ちゃんです。
十二夜の琵琶姫の姿がビックリするくらい綺麗でした。
通し狂言
遠山桜天保日記(とおやまざくらてんぽうにっき)
序 幕 河原崎座楽屋の場
二幕目 隅田川三囲堤の場
三幕目 成田山内護摩木山の場
四幕目 第一場 花川戸須之崎政五郎内の場
第二場 山の宿尾花屋裏手の場
第三場 大川橋六地蔵河岸の場
五幕目 第一場 新潟行形亭広間の場
第二場 同 庭先の場
大 詰 北町奉行所白洲の場
(出演)
尾 上 菊 五 郎
中 村 時 蔵
尾 上 松 緑
尾 上 菊 之 助
坂 東 亀 三 郎
坂 東 亀 寿
尾 上 松 也
中 村 梅 枝
中 村 萬 太 郎
片 岡 亀 蔵
河原崎 権 十 郎
市 村 萬 次 郎
市 川 團 蔵
市 川 左 團 次
澤 村 田 之 助