週末金曜、土曜と、神楽坂シアターイワトで行われた「いわと寄席」に行ってきました。
シアターイワトさんは普段は演劇などを上演する100席ほどの小さな劇場なのですが、年に2回、3日間づつ落語の会を開催しています。
職場からも近いし、とてもアットホームな雰囲気なので毎回楽しみにしています。
今回は「柳亭市馬独演会」と「吉朝弟子の会」の2日間。
市馬師匠の独演会は自慢の喉を披露してくれるのかな?ってちょっと楽しみにしてたのですが、今回は歌いません、ということで落語のみでしたが、寄席ではなかなかかけない噺を聴けたのと、愛嬌のあるお弟子さん方の高座を聴けて楽しかったです。
市馬師匠は私の知る落語家さんの中で、一番素敵な声の持ち主だと思います。
優しくてなめらかな口ぶりが聞いていて心地いいんですよねぇ。
「雑俳」は雑談のような感じで特にオチがあるわけではないので寄席ではあまりかけないそうですが、風流で味があって私は好きでした。
最後の「妾馬」は、今まで何人か聴いたけど面白いとも何とも思わなかったのに、市馬師匠のを聴いて初めてなんて面白い噺なんだ!って気付かされました。
市馬師匠のは途中ちょっと泣かせる場面もあって、喜劇版「魚屋宗五郎」みたいだな~って思いました。
2日目の「吉朝弟子の会」、大阪では一門会をやっているそうですが、東京では7人のお弟子さんが集まって落語会をすることがないため、7人中4人ではありますが、こうやって一門が揃う会と言うのは非常に貴重だったりします。
毎年メンバーが入れ替わるそうで、今年はAメンバーの吉弥さん、吉坊さん、しん吉さん、吉之丞君。
吉の丞君いわく、7人の中で一番面白い4人とのことです(笑)
同門の会とあって、4人ともとてもリラックスしており、まくらではお互いのことを楽しそうに話していたり、吉之丞君が鉄道の話をすると、他の3人も鉄道や交通手段の話をしたりと、チームワークの良さを感じました。
吉弥さんの「親子茶屋」以外は初めて聴く演目だったのですが、どれも面白くて、全体を通してもここ最近行った落語会の中では1番満足度が高い落語会だったと思います。
吉の丞君の「強情」は若くて勢いのある彼にぴったりのネタだったと思います。
東京駅から会場までの珍道中や、最近の悲惨なお仕事話のまくらも本題以上に笑っちゃいました。
しん吉さんは大好きな鉄道ネタを話しだしたら止まらない人ですが、趣味を通してお仕事が来ることがあるのでやりたいことはどんどん口にだしていきたい言っていました。ちなみに次は「タモリ倶楽部」に出たいそうです(笑)
「猫の忠信」、歌舞伎ネタなのでいつか聴いてみたいと思ってました。
これは「義経千本桜」のパロディで、常吉が義経、次郎吉が次郎、六兵衛が六郎、猫のただ飲むと狐の忠信をかけ、師匠のお静さんが静御前、と義経千本桜のキャラクターが沢山出てくる賑やかでおかしみのある噺です。
来月の歌舞伎座がちょうど「義経千本桜」をやるので、こちらも楽しみです。
吉坊さんは「初音の鼓」。しん吉さんの「猫の忠信」を意識したのかわかりませんが、こちらも「義経千本桜」に出てくる、義経が静御前に贈ったと言われる鼓が出てきます。
と言っても、この噺の鼓は全くの偽物です。
偽物の鼓を殿様に売りつけようとする道具屋と、老中や殿様とのだまし合いが小気味よく、コンコンと狐の泣き真似をする吉坊さんが可笑しくて、短いけれどよく出来た噺だと思いました。
まくらでは、深夜タクシーで京都駅から大阪に帰るまでの珍道中がすっごい面白かったです。京都に行った時は○Kタクシーには気をつけようっと。
トリの吉弥さん。この日は神楽坂の前に恵比寿で米團治師匠とデーモン閣下とお仕事をされてきたばかりというハードスケジュールだったそうです。
吉弥さんの「米團治師匠がいかにお気楽か」という話を聞くのが大好きな私ですが、今回もまた新しいネタを披露してくれまして、ほんと笑いました。
デーモン閣下のラジオを録画して観ますって、米團治師匠面白すぎるわ(笑)
「親子茶屋」は、「こんなバカ若旦那いるわけないって思ってたけどこんな近くに実際にいました、この噺はドキュメントでお送りします!」って言う吉弥さんに会場大爆笑でした。
そんな米團治師匠に教わった「親子茶屋」、以前聴いた時よりも数段も上手くなっていてびっくりしました。
若旦那は地で行ってる米團治師匠にかなわないけど、旦那さんの台詞は貫録がありなかなかのものでした。
相変わらずいい声で、「狐釣り」の歌の場面では美声に聴き入ってしまい、お茶屋遊びの風景が目に浮かぶようでした。
来年のいわと寄席はBメンバー(あさ吉、よね吉、佐ん吉、吉坊)になるのかな?
吉朝一門ではあさ吉兄さんだけ聴いたことがないので、来年のいわと寄席が今から楽しみです。
<いわと寄席>
「市馬独演会」9/25
柳亭 市也 金明竹
柳亭 市馬 雑俳・鮑のし
柳亭 一楽 狸の恩返し
柳亭 市馬 妾馬
「吉朝弟子の会」9/26
桂 吉の丞 強情
桂 しん吉 猫の忠信
桂 吉坊 初音の鼓
桂 吉弥 親子茶屋
2日間いっぱい笑って、パワー充電。
また今週も一週間頑張ります!!!
下の写真は久々に食べた「ル・ブルターニュ」のキャラメルブールサレ、バニラアイス添え
ここのクレープ大好きです!
シアターイワトさんは普段は演劇などを上演する100席ほどの小さな劇場なのですが、年に2回、3日間づつ落語の会を開催しています。
職場からも近いし、とてもアットホームな雰囲気なので毎回楽しみにしています。
今回は「柳亭市馬独演会」と「吉朝弟子の会」の2日間。
市馬師匠の独演会は自慢の喉を披露してくれるのかな?ってちょっと楽しみにしてたのですが、今回は歌いません、ということで落語のみでしたが、寄席ではなかなかかけない噺を聴けたのと、愛嬌のあるお弟子さん方の高座を聴けて楽しかったです。
市馬師匠は私の知る落語家さんの中で、一番素敵な声の持ち主だと思います。
優しくてなめらかな口ぶりが聞いていて心地いいんですよねぇ。
「雑俳」は雑談のような感じで特にオチがあるわけではないので寄席ではあまりかけないそうですが、風流で味があって私は好きでした。
最後の「妾馬」は、今まで何人か聴いたけど面白いとも何とも思わなかったのに、市馬師匠のを聴いて初めてなんて面白い噺なんだ!って気付かされました。
市馬師匠のは途中ちょっと泣かせる場面もあって、喜劇版「魚屋宗五郎」みたいだな~って思いました。
2日目の「吉朝弟子の会」、大阪では一門会をやっているそうですが、東京では7人のお弟子さんが集まって落語会をすることがないため、7人中4人ではありますが、こうやって一門が揃う会と言うのは非常に貴重だったりします。
毎年メンバーが入れ替わるそうで、今年はAメンバーの吉弥さん、吉坊さん、しん吉さん、吉之丞君。
吉の丞君いわく、7人の中で一番面白い4人とのことです(笑)
同門の会とあって、4人ともとてもリラックスしており、まくらではお互いのことを楽しそうに話していたり、吉之丞君が鉄道の話をすると、他の3人も鉄道や交通手段の話をしたりと、チームワークの良さを感じました。
吉弥さんの「親子茶屋」以外は初めて聴く演目だったのですが、どれも面白くて、全体を通してもここ最近行った落語会の中では1番満足度が高い落語会だったと思います。
吉の丞君の「強情」は若くて勢いのある彼にぴったりのネタだったと思います。
東京駅から会場までの珍道中や、最近の悲惨なお仕事話のまくらも本題以上に笑っちゃいました。
しん吉さんは大好きな鉄道ネタを話しだしたら止まらない人ですが、趣味を通してお仕事が来ることがあるのでやりたいことはどんどん口にだしていきたい言っていました。ちなみに次は「タモリ倶楽部」に出たいそうです(笑)
「猫の忠信」、歌舞伎ネタなのでいつか聴いてみたいと思ってました。
これは「義経千本桜」のパロディで、常吉が義経、次郎吉が次郎、六兵衛が六郎、猫のただ飲むと狐の忠信をかけ、師匠のお静さんが静御前、と義経千本桜のキャラクターが沢山出てくる賑やかでおかしみのある噺です。
来月の歌舞伎座がちょうど「義経千本桜」をやるので、こちらも楽しみです。
吉坊さんは「初音の鼓」。しん吉さんの「猫の忠信」を意識したのかわかりませんが、こちらも「義経千本桜」に出てくる、義経が静御前に贈ったと言われる鼓が出てきます。
と言っても、この噺の鼓は全くの偽物です。
偽物の鼓を殿様に売りつけようとする道具屋と、老中や殿様とのだまし合いが小気味よく、コンコンと狐の泣き真似をする吉坊さんが可笑しくて、短いけれどよく出来た噺だと思いました。
まくらでは、深夜タクシーで京都駅から大阪に帰るまでの珍道中がすっごい面白かったです。京都に行った時は○Kタクシーには気をつけようっと。
トリの吉弥さん。この日は神楽坂の前に恵比寿で米團治師匠とデーモン閣下とお仕事をされてきたばかりというハードスケジュールだったそうです。
吉弥さんの「米團治師匠がいかにお気楽か」という話を聞くのが大好きな私ですが、今回もまた新しいネタを披露してくれまして、ほんと笑いました。
デーモン閣下のラジオを録画して観ますって、米團治師匠面白すぎるわ(笑)
「親子茶屋」は、「こんなバカ若旦那いるわけないって思ってたけどこんな近くに実際にいました、この噺はドキュメントでお送りします!」って言う吉弥さんに会場大爆笑でした。
そんな米團治師匠に教わった「親子茶屋」、以前聴いた時よりも数段も上手くなっていてびっくりしました。
若旦那は地で行ってる米團治師匠にかなわないけど、旦那さんの台詞は貫録がありなかなかのものでした。
相変わらずいい声で、「狐釣り」の歌の場面では美声に聴き入ってしまい、お茶屋遊びの風景が目に浮かぶようでした。
来年のいわと寄席はBメンバー(あさ吉、よね吉、佐ん吉、吉坊)になるのかな?
吉朝一門ではあさ吉兄さんだけ聴いたことがないので、来年のいわと寄席が今から楽しみです。
<いわと寄席>
「市馬独演会」9/25
柳亭 市也 金明竹
柳亭 市馬 雑俳・鮑のし
柳亭 一楽 狸の恩返し
柳亭 市馬 妾馬
「吉朝弟子の会」9/26
桂 吉の丞 強情
桂 しん吉 猫の忠信
桂 吉坊 初音の鼓
桂 吉弥 親子茶屋
2日間いっぱい笑って、パワー充電。
また今週も一週間頑張ります!!!
下の写真は久々に食べた「ル・ブルターニュ」のキャラメルブールサレ、バニラアイス添え
ここのクレープ大好きです!
吉朝一門会楽しかったですよね。
ふと気になってコメントしたんですが
吉の丞さんですよねと思って。
吉坊さんの会にも行けず残念でした。
吉朝弟子の会、アットホームな感じでいい会でしたよね~。
シアターイワトはどの席でも見やすいのも良かったです。
吉の丞くんでしたね(^_^;)うっかりしてました、すみません。記事の方は訂正しておきました。
私の好きな古今亭菊之丞さんや、尾上菊之助さんはみんな「之」なので、うちのパソ子が変換覚えちゃってるんですよね~って言い訳ですが(-_-;)
はじめまして。
自分もイワトに足を運んでおりました。
吉朝一門会A面メンバーということで~
芝居好きには楽しいしん吉さんの猫忠に
お目あて吉坊さんの初音の鼓…
熱い(暑い?)吉の丞さんに、軽快な
吉弥さんとやや久しぶりな落語会だった
だけに笑いっぱなしでした。
また拝見させて頂きます♪
コメントありがとうございます。
yukinama様もいわと寄席行かれていたのですね。
あの狭い空間で吉朝一問の落語を聴ける機会ってなかなかないので貴重でしたよね!
ほんとに楽しい会でした。
yukinama様のblogも拝見しました。
歌舞伎に落語にお芝居に、沢山観に行かれてて羨ましいです!
しかも文章がすごく的確で読みやすくて、私もyukinama様みたいに上手く書けたらいいのにって思っちゃいました。
かなりミーハー目線なblogですがまた遊びにきていただけたら嬉しいです。