阿波正藍しじら織展を見る

会社帰りに、池袋のメトロポリタンプラザ内にある、「全国伝統的工芸品センター」を覗いてきました。

ここは経済産業大臣指定の伝統工芸品を展示しており、1階は常設展示室、2階は2週間ごとに入れ替わる特別展示室で、商品はほとんどが購入可能なので、見るだけでなく手に取ることができます。

地方に旅行に行った時とかに、お土産屋さんなどでその土地の伝統工芸品を見ることはあるけど、こうやって全国各地の伝統工芸品を一堂に見ることができる場所が池袋にあるなんて全然知りませんでした。


昨日はちょうど私が先日誂えた「阿波しじら織」の特別展示をやっており、反物や仕立て上がり着物、小物類や、洋服など様々な阿波しじらを見ることが出来ました。

実際に生地を触ってみると独特なシボがあるためサラリとして軽く、とても涼しげ。
暑い夏にぴったりって感じです。

特に目を引いたのが「正藍」と言われる徳島県の無形文化財に指定されている藍染めの生地で織られた、大胆な菊の花が染め抜かれた浴衣で、ものすごーく素敵でした。

深みのある鮮やかな色合いはジャパンブルーと言われており、日本人にか出せない色なんだそう。
藍染めのしじら織はどれもとっても粋で、私も白じゃなくて藍にすればよかったかな、なんて(^_^;)


他にも特別展では阿波の和紙や、石川県の若狭塗の展示もしており、朝ドラ「ちりとてちん」でも取り上げられた若狭塗り箸も見ることができ、とても興味深かったです。

常設展の着物スペースには３大紬から、京友禅、東京染小紋、絣に、上布、琉球紅型まで全国の織物、染物が所狭しと展示されていて、呉服屋さんではこういう形で品物を見ることが出来ないので初心者の私にはとても勉強になりました。

会社帰りだったため、じっくり見ることが出来なかったのでまた近いうちに行こうっと。

着物雑誌なんかも椅子に座って読めるし、入場無料なので、池袋での暇つぶしにもオススメって思いました。

お土産に買った阿波正藍しじら織りを張ったうちわ。
綺麗な藍色のグラデーションが涼しげです。