集英社ミュージアムで開催中のGANTZ展にパート1の星人である「千手観音」が展示されてると聞き、早速見に行ってきました。
2m50cmもある千手観音は、想像以上におっきいです!
映画では無数の手にガンツスーツすら簡単に切り裂く強力な剣を携えて、縦横無尽に斬撃を繰り出す千手観音。
フルCGではなく、実際に造形物を制作し、CGと組み合わせて撮影する手法を取ったことで、異様な現実感のあるバトルシーンとなったとありました。
先日放送されたANOTHERGANTZのシーンガイドではこんな撮影裏話が書いてありました。
・・・千手観音との戦闘シーンはスタジオに博物館の内部を作りこんで撮影された。2m50cmの実物大の本体があり、腕は全て交換可能。監督がイメージしたのは京都・三十三間堂の千手観音で、「おだやかで神々しいけど、何ともいえない怖さのある顔にしたかった」。
とのこと。そうそう、一見穏やかそうに見えるから、背後からスッと攻めてきた時のなんと恐ろしいこと!
思い出しただけでゾクっとします。
素材が何で出来ているかわかりませんが、本物の仏像のような重厚感があり思わず拝んでしまいました(笑)
よく見ると、千手観音の額にある色んな顔の表情が、普通の仏像と違って笑ったり、泣いたり、ちょっとユーモラスなんですよね。
これは美術スタッフさんの遊び心なのかな?気になるな。
もう一つANOTHER GANTZのエピソード。
・・・岸本が死ぬシーンは、全米先行公開時に現地の人が「OH!」と大騒ぎだった。
加藤と岸本のやりとりの間に千手が攻撃しないのは、人間を試しているから。悲しみをより深く植え付けるために、あえてトドメを刺さず、見下ろしているため。
千手の声は、低い声と高い声が入り混じる不思議な声をしている。その場にいる人間の声を取り込んでいるという設定のため、玄野と岸本の声が合成されている。
映画観てて、なんでこういう声なんだろう?って思ったらそういうことだったんですね、殺された人の声がどんどん重なっていくとか、聞かなきゃ全然気づきませんでした!なるほど~めちゃくちゃ深いじゃないですか!
千手観音以外は、展示物は以前と同じ配置でした。
改めてXガン。
トレーラーを観に行った時、複製を持ったんですけど、これ意外と重いです。
これ持って走りながら打つ撮影とかすごく大変だったんじゃないかと思います。
原作読んでないので、武器についてよくわかってなかったんですが、Xガンってトリガーを引いてから着弾までタイムラグがあって変だな~と思ってたんですがエネルギーを圧縮してから発射するからなんだそうです。片手で持てるから初心者向きなんだそう。知らなかったよ~。
そしてショットガンタイプのXガンは、両手持ちで操作が難しいけど火力が強くて破壊力と狙撃性能が高いんだとか。玄野くんがおこりんぼ星人相手に使用してます。
PA(PERFECT ANSWER)で使用されるガンツソードは、上級者向きなんだそうで、だから戦いに慣れた玄野くんが使ってるんですね~。
にの演じる玄野くんのガンツスーツ。私が以前観に行った時、はっきりと玄野のスーツだってわからなかったから、そこまでちゃんと見てなかったんですよね~。なので今回は穴が空くほどじっくり見てきました。
撮影の時に出来た傷も確認出来ました!(脇から3,4センチあたり左)
3人がかりで着せてもらってたというGANTZスーツ。寒いし、トイレ行きずらいし大変だったみたいですね、ホントお疲れ様です。
さて、先日AG(ANOTHER GANTZ)で流れたシーンガイド、途中からですがメモをしたので(結構頑張った!)書いておこうかと思います。
映画を観ただけだけではわからない、数々のこだわり、苦労があったのだと思うと、観る目も変わるし、もう一度パート1を観たくなっちゃいます。
・加藤晴彦演じる菊地はAGのオリジナルキャラ。原作にも登場する。
晴彦の抜擢は「回路」という映画で訳のわからないものに取り込まれていく芝居が素晴らしかったから。
・ファイル共有ソフトをPCで動かす画面はアニメーションで作れた。
デスノートのクリエーターが手掛けた。
・ガンツ球は合成樹脂で作られ、直径直径1m35cm。
原作ファンのにのは「テーマパークに来たみたいで楽しい。しかもタダ(笑)」と興奮していたとか。
・転送シーンのCGは監督が特にこだわった。嵐のコンサートで見たレーザー光線もちょっとヒントになっているんだとか。(びっくりです!!!)
肉体の断面は生々しくなりすぎないようイメージカラーの青色に。
・ガンツ部屋のシーンはクランクイン後すぐにまとめて撮影したため、役者は戦闘シーンを経験しないまま心情部分を表現しなければならなかった。松山演じる加藤の震え方はオーバー気味にも見えたが、ねぎ星人の戦いとつなげると完璧だった。
・本郷くん演じる西丈一郎。にのは「みんなが思い描いてる西くんだった」と語るほど、イメージ通りだった。ANOTHER GANTZの撮影ではより自在にキャラクターを操っていたそう。
・西が「愚民どもが」とつぶやいて去るシーンは、本郷自身の提案で悪魔のような笑いが付け加えられた。この笑いで「弱いイジめられっこではない」ということが強調された。西は普段からスーツを着ているため、学校ではマフラーで隠している。(本郷君、パーカーとチノパンを履いてるため、撮影ではスーツ下履かなくていいよと言われて寂しかったとか)
・ANOTHER GANTZで西君にやられる不良たちは「本当に悪そうな人たち」を求めてオーディションで決定した。西が不良たちを蹴散らす迫力のバトルシーンを撮影後、「彼はやべぇ」と驚愕していたそう。本郷の冷酷な芝居に圧倒されたんだとか。
・原作の西はカタストロフィ(破滅)を追い求めるが、今作では「ガンツの完璧な答え」を追い求める。 PAにつながる答えである。なお、このシーンの最後に菊地にかける一言は、ガンツ部屋で玄野くんにかけた言葉とリンクしている。
・田中星人との戦闘シーンは、神戸の旧中央卸売市場の街区を東京に作り変えたオープンセットで撮影された。田中星人のおもちゃっぽいローテクな動きは、監督のこだわり。1コマ単位で編集を繰り返し、音楽もそれにあわせて細かく変えていった。
・加藤が西を助けに行くシーンでは、松ちゃんはスタントなしで7mの高さから飛び降りたんだとか。(すげー!)
・岸本役の夏菜は、300人以上のオーディションで満場一致で決定した。岸本が横たわるシーンはAGのためにお台場で撮り下ろしたもの。加藤に借りたコートを返すために、ずっと持ち歩いている。
夏菜ちゃん、岸本がお風呂場で自殺するシーンを新たに撮り下ろした時、細かい角度にもこだわって、またもや全裸で演技したんだそう。(女優魂さすが!)
・大迫力の爆破シーンは、駐車場で実際に車を爆破している。失敗は許されない一発撮りで、神戸でのラスト撮影となった。スローモーションで観てみると車から玄野が吹っ飛ぶ場面もCGで描かれている。(録画したのをコマ送りで見たらほんとに映ってた!!!)
・田中星人をやっつける直前の「ごめん、先撃っちゃった」というセリフはにのが「ここで一言、ちゃかした感じで言ったらどうかな?」と提案したもの。こんな状況でも二枚目半でいるのが、玄野ならでは。(ここ印象的な台詞で好きだったんですけど、にのが提案したんだ~)
・玄野と多恵の地下鉄のシーン。2ショット撮影はこのシーンが初めて。醸し出す雰囲気がどこか似ている二宮と吉高は、芝居の相性もばっちり。スタッフを感動させていた。
・玄野に想いを寄せる多恵が玄野にのパーソナリティが出る場所なので、「多恵が行きつけのカフェ」を想定して撮影場所を決定。ふたりが座るこの席はひそかに「ガンツ席」と呼ばれ、『GANTZ』ファンたちがこのカフェに訪れているとか。(私も先日行きました~、こんなに有名になってるとは!)
・加藤と岸本のシーンは多摩川沿いにある神社で撮影。夕日が沈み始めてから落ちるまで、というタイトな撮影だったが、台本にはない“加藤が振り向いて微笑む”シーンまで撮りきった。加藤が唯一柔らかい表情を見せる場面。
このシーンのやりとりは、もともと玄野と加藤がするはずだった。しかし、松山自身も「親父を殺したことを、玄野に喋るだろうか?」と考え、必然性のある加藤と岸本のシーンになった。結果、日常世界で玄野と加藤は一度も会わないことになる。(玄野くんと加藤のシーンだったなんてびっくり)
・おこりんぼ星人のシーンは上野の東京国立博物館を借り切って撮影された。壮大な石造りと和風のテイストは『GANTZ』の世界観にふさわしく、荘厳な雰囲気を醸し出している。
・正門前にそびえ立つ2体の仁王像はフルCG。キャストたちは何もない空間に向かって戦う芝居をしていた。博物館の石造りにあわせて、この仁王は青銅製という設定。動くたびに鉄がきしむ音がするが、叫び声のように聞こえるのも監督のこだわり。
・鈴木を演じる田口トモロヲの体型は痩せていて若く見えるため、お腹に張りぼてを入れ、白髪をつけて、中年感を出している。
・おこりんぼ星人は血が白いことにも注目。文化財である博物館を汚さない為シェービングクリームで撮影され、終了後、水で流していた。(なるほど、そうだったんですか!)
・玄野が悲しみに暮れるシーンは、クランクイン5日目で撮影された。
普段から現場には台本を持ち込まず、空き時間はスタッフと談笑している二宮だが、この撮影では人知れず集中して本番に臨んでいたそう。(にのがこのシーンに込めた気持ち、伝わりました!)
・地下鉄のシーン。撮影の合間には、帽子を落とした子供役の男の子とウルトラマンの話をして盛り上がっていたにの。「嵐のにいちゃん、すっごい優しかった!って言ってね」と添えるのも忘れない(笑)現場がピリピリした時、にのが面白い発言をして盛り上げることがよくあったとか。(ウルトラマンの話で子供と遊ぶにの、見てみたい~)
と、こんな感じでした~。シーンガイドでこんなに充実した撮影裏話が聞けると思わなかったのでびっくりでした!
そうそう、シーンガイドにはなかったけど、パート1最後の玄野くんの「行こう!」って台詞、言い方がすっごくかっこよくて大好きなんですけど、「行こう」はにのの提案なんですよね。
この一言があったことでPAがより楽しみになる印象的な台詞ですよね。にのがここまで演出に口出しするのって今までなかったこと。本当に原作が好きで、この映画にかけてたんだろうな~って思います。
PAのパンフにも撮影監督さんや、アクション監督、美術監督さんらのインタビューが載ってて、ほんとにいろんな人の技術と頭脳が集結してこのGANTZという作品が作られたんだなってわかってすごく興味深かったです。
次回PAを観る時は背景の細かいところなどにも注目して観てみたいと思います。
映画興行成績ランキング (goo)
『GANTZ PERFECT ANSWER』(東宝)が初登場首位を獲得。週刊ヤングジャンプに連載中の奥浩哉原作人気SFコミックを嵐の二宮和也&松山ケンイチ共演により実写映画化した2部作の後編。死んだはずの人間が謎の球体の“GANTZ”に召還され、異形の“星人”と呼ばれる敵との戦いを強いられるストーリーで、完結編となる本作では映画オリジナルの衝撃ラストが用意されている。全国375スクリーンで公開され初日2日間成績は動員42万3675人、興収5億5161万800円。中高生を中心に幅広い支持を得ており、興収40億円も目指せるヒットスタートとなった。
『GANTZ』完結編、40億円射程圏内の大ヒットスタート!前作比104%の動員を記録 (シネマトゥデイ)
映画『GANTZ』完結編が前作をしのぐ満足度 (ぴあ)
2m50cmもある千手観音は、想像以上におっきいです!
映画では無数の手にガンツスーツすら簡単に切り裂く強力な剣を携えて、縦横無尽に斬撃を繰り出す千手観音。
フルCGではなく、実際に造形物を制作し、CGと組み合わせて撮影する手法を取ったことで、異様な現実感のあるバトルシーンとなったとありました。
先日放送されたANOTHERGANTZのシーンガイドではこんな撮影裏話が書いてありました。
・・・千手観音との戦闘シーンはスタジオに博物館の内部を作りこんで撮影された。2m50cmの実物大の本体があり、腕は全て交換可能。監督がイメージしたのは京都・三十三間堂の千手観音で、「おだやかで神々しいけど、何ともいえない怖さのある顔にしたかった」。
とのこと。そうそう、一見穏やかそうに見えるから、背後からスッと攻めてきた時のなんと恐ろしいこと!
思い出しただけでゾクっとします。
素材が何で出来ているかわかりませんが、本物の仏像のような重厚感があり思わず拝んでしまいました(笑)
よく見ると、千手観音の額にある色んな顔の表情が、普通の仏像と違って笑ったり、泣いたり、ちょっとユーモラスなんですよね。
これは美術スタッフさんの遊び心なのかな?気になるな。
もう一つANOTHER GANTZのエピソード。
・・・岸本が死ぬシーンは、全米先行公開時に現地の人が「OH!」と大騒ぎだった。
加藤と岸本のやりとりの間に千手が攻撃しないのは、人間を試しているから。悲しみをより深く植え付けるために、あえてトドメを刺さず、見下ろしているため。
千手の声は、低い声と高い声が入り混じる不思議な声をしている。その場にいる人間の声を取り込んでいるという設定のため、玄野と岸本の声が合成されている。
映画観てて、なんでこういう声なんだろう?って思ったらそういうことだったんですね、殺された人の声がどんどん重なっていくとか、聞かなきゃ全然気づきませんでした!なるほど~めちゃくちゃ深いじゃないですか!
千手観音以外は、展示物は以前と同じ配置でした。
改めてXガン。
トレーラーを観に行った時、複製を持ったんですけど、これ意外と重いです。
これ持って走りながら打つ撮影とかすごく大変だったんじゃないかと思います。
原作読んでないので、武器についてよくわかってなかったんですが、Xガンってトリガーを引いてから着弾までタイムラグがあって変だな~と思ってたんですがエネルギーを圧縮してから発射するからなんだそうです。片手で持てるから初心者向きなんだそう。知らなかったよ~。
そしてショットガンタイプのXガンは、両手持ちで操作が難しいけど火力が強くて破壊力と狙撃性能が高いんだとか。玄野くんがおこりんぼ星人相手に使用してます。
PA(PERFECT ANSWER)で使用されるガンツソードは、上級者向きなんだそうで、だから戦いに慣れた玄野くんが使ってるんですね~。
にの演じる玄野くんのガンツスーツ。私が以前観に行った時、はっきりと玄野のスーツだってわからなかったから、そこまでちゃんと見てなかったんですよね~。なので今回は穴が空くほどじっくり見てきました。
撮影の時に出来た傷も確認出来ました!(脇から3,4センチあたり左)
3人がかりで着せてもらってたというGANTZスーツ。寒いし、トイレ行きずらいし大変だったみたいですね、ホントお疲れ様です。
さて、先日AG(ANOTHER GANTZ)で流れたシーンガイド、途中からですがメモをしたので(結構頑張った!)書いておこうかと思います。
映画を観ただけだけではわからない、数々のこだわり、苦労があったのだと思うと、観る目も変わるし、もう一度パート1を観たくなっちゃいます。
・加藤晴彦演じる菊地はAGのオリジナルキャラ。原作にも登場する。
晴彦の抜擢は「回路」という映画で訳のわからないものに取り込まれていく芝居が素晴らしかったから。
・ファイル共有ソフトをPCで動かす画面はアニメーションで作れた。
デスノートのクリエーターが手掛けた。
・ガンツ球は合成樹脂で作られ、直径直径1m35cm。
原作ファンのにのは「テーマパークに来たみたいで楽しい。しかもタダ(笑)」と興奮していたとか。
・転送シーンのCGは監督が特にこだわった。嵐のコンサートで見たレーザー光線もちょっとヒントになっているんだとか。(びっくりです!!!)
肉体の断面は生々しくなりすぎないようイメージカラーの青色に。
・ガンツ部屋のシーンはクランクイン後すぐにまとめて撮影したため、役者は戦闘シーンを経験しないまま心情部分を表現しなければならなかった。松山演じる加藤の震え方はオーバー気味にも見えたが、ねぎ星人の戦いとつなげると完璧だった。
・本郷くん演じる西丈一郎。にのは「みんなが思い描いてる西くんだった」と語るほど、イメージ通りだった。ANOTHER GANTZの撮影ではより自在にキャラクターを操っていたそう。
・西が「愚民どもが」とつぶやいて去るシーンは、本郷自身の提案で悪魔のような笑いが付け加えられた。この笑いで「弱いイジめられっこではない」ということが強調された。西は普段からスーツを着ているため、学校ではマフラーで隠している。(本郷君、パーカーとチノパンを履いてるため、撮影ではスーツ下履かなくていいよと言われて寂しかったとか)
・ANOTHER GANTZで西君にやられる不良たちは「本当に悪そうな人たち」を求めてオーディションで決定した。西が不良たちを蹴散らす迫力のバトルシーンを撮影後、「彼はやべぇ」と驚愕していたそう。本郷の冷酷な芝居に圧倒されたんだとか。
・原作の西はカタストロフィ(破滅)を追い求めるが、今作では「ガンツの完璧な答え」を追い求める。 PAにつながる答えである。なお、このシーンの最後に菊地にかける一言は、ガンツ部屋で玄野くんにかけた言葉とリンクしている。
・田中星人との戦闘シーンは、神戸の旧中央卸売市場の街区を東京に作り変えたオープンセットで撮影された。田中星人のおもちゃっぽいローテクな動きは、監督のこだわり。1コマ単位で編集を繰り返し、音楽もそれにあわせて細かく変えていった。
・加藤が西を助けに行くシーンでは、松ちゃんはスタントなしで7mの高さから飛び降りたんだとか。(すげー!)
・岸本役の夏菜は、300人以上のオーディションで満場一致で決定した。岸本が横たわるシーンはAGのためにお台場で撮り下ろしたもの。加藤に借りたコートを返すために、ずっと持ち歩いている。
夏菜ちゃん、岸本がお風呂場で自殺するシーンを新たに撮り下ろした時、細かい角度にもこだわって、またもや全裸で演技したんだそう。(女優魂さすが!)
・大迫力の爆破シーンは、駐車場で実際に車を爆破している。失敗は許されない一発撮りで、神戸でのラスト撮影となった。スローモーションで観てみると車から玄野が吹っ飛ぶ場面もCGで描かれている。(録画したのをコマ送りで見たらほんとに映ってた!!!)
・田中星人をやっつける直前の「ごめん、先撃っちゃった」というセリフはにのが「ここで一言、ちゃかした感じで言ったらどうかな?」と提案したもの。こんな状況でも二枚目半でいるのが、玄野ならでは。(ここ印象的な台詞で好きだったんですけど、にのが提案したんだ~)
・玄野と多恵の地下鉄のシーン。2ショット撮影はこのシーンが初めて。醸し出す雰囲気がどこか似ている二宮と吉高は、芝居の相性もばっちり。スタッフを感動させていた。
・玄野に想いを寄せる多恵が玄野にのパーソナリティが出る場所なので、「多恵が行きつけのカフェ」を想定して撮影場所を決定。ふたりが座るこの席はひそかに「ガンツ席」と呼ばれ、『GANTZ』ファンたちがこのカフェに訪れているとか。(私も先日行きました~、こんなに有名になってるとは!)
・加藤と岸本のシーンは多摩川沿いにある神社で撮影。夕日が沈み始めてから落ちるまで、というタイトな撮影だったが、台本にはない“加藤が振り向いて微笑む”シーンまで撮りきった。加藤が唯一柔らかい表情を見せる場面。
このシーンのやりとりは、もともと玄野と加藤がするはずだった。しかし、松山自身も「親父を殺したことを、玄野に喋るだろうか?」と考え、必然性のある加藤と岸本のシーンになった。結果、日常世界で玄野と加藤は一度も会わないことになる。(玄野くんと加藤のシーンだったなんてびっくり)
・おこりんぼ星人のシーンは上野の東京国立博物館を借り切って撮影された。壮大な石造りと和風のテイストは『GANTZ』の世界観にふさわしく、荘厳な雰囲気を醸し出している。
・正門前にそびえ立つ2体の仁王像はフルCG。キャストたちは何もない空間に向かって戦う芝居をしていた。博物館の石造りにあわせて、この仁王は青銅製という設定。動くたびに鉄がきしむ音がするが、叫び声のように聞こえるのも監督のこだわり。
・鈴木を演じる田口トモロヲの体型は痩せていて若く見えるため、お腹に張りぼてを入れ、白髪をつけて、中年感を出している。
・おこりんぼ星人は血が白いことにも注目。文化財である博物館を汚さない為シェービングクリームで撮影され、終了後、水で流していた。(なるほど、そうだったんですか!)
・玄野が悲しみに暮れるシーンは、クランクイン5日目で撮影された。
普段から現場には台本を持ち込まず、空き時間はスタッフと談笑している二宮だが、この撮影では人知れず集中して本番に臨んでいたそう。(にのがこのシーンに込めた気持ち、伝わりました!)
・地下鉄のシーン。撮影の合間には、帽子を落とした子供役の男の子とウルトラマンの話をして盛り上がっていたにの。「嵐のにいちゃん、すっごい優しかった!って言ってね」と添えるのも忘れない(笑)現場がピリピリした時、にのが面白い発言をして盛り上げることがよくあったとか。(ウルトラマンの話で子供と遊ぶにの、見てみたい~)
と、こんな感じでした~。シーンガイドでこんなに充実した撮影裏話が聞けると思わなかったのでびっくりでした!
そうそう、シーンガイドにはなかったけど、パート1最後の玄野くんの「行こう!」って台詞、言い方がすっごくかっこよくて大好きなんですけど、「行こう」はにのの提案なんですよね。
この一言があったことでPAがより楽しみになる印象的な台詞ですよね。にのがここまで演出に口出しするのって今までなかったこと。本当に原作が好きで、この映画にかけてたんだろうな~って思います。
PAのパンフにも撮影監督さんや、アクション監督、美術監督さんらのインタビューが載ってて、ほんとにいろんな人の技術と頭脳が集結してこのGANTZという作品が作られたんだなってわかってすごく興味深かったです。
次回PAを観る時は背景の細かいところなどにも注目して観てみたいと思います。
映画興行成績ランキング (goo)
『GANTZ PERFECT ANSWER』(東宝)が初登場首位を獲得。週刊ヤングジャンプに連載中の奥浩哉原作人気SFコミックを嵐の二宮和也&松山ケンイチ共演により実写映画化した2部作の後編。死んだはずの人間が謎の球体の“GANTZ”に召還され、異形の“星人”と呼ばれる敵との戦いを強いられるストーリーで、完結編となる本作では映画オリジナルの衝撃ラストが用意されている。全国375スクリーンで公開され初日2日間成績は動員42万3675人、興収5億5161万800円。中高生を中心に幅広い支持を得ており、興収40億円も目指せるヒットスタートとなった。
『GANTZ』完結編、40億円射程圏内の大ヒットスタート!前作比104%の動員を記録 (シネマトゥデイ)
映画『GANTZ』完結編が前作をしのぐ満足度 (ぴあ)