舞台「芝浦ブラウザー」＠グローブ座

V６のイノッチ主演舞台「芝浦ブラウザー」を観てきました！

お芝居のテーマは「住まい」。

近未来の東京「芝浦」を舞台に、高層ビルが建ち並ぶ再開発地域の片隅の暮らしをブラウズ（閲覧）し、限られた空間で暮らす人々の関係性、人間性を浮き彫りにする、というユニークな群像劇。

３年前に「昭和島ウォーカー」という舞台で作・演出をした演出の上田誠さんとイノッチが３年ぶりにタッグを組んだ作品で、２人とも“物件フェチ”だったことからこの企画が実現したのだそう。

舞台は不動産会社の営業マンの２人（イノッチとナックスの音尾さん）がブラウジングソフトを使って空き物件を探すうち、高層マンションの隙間に風変わりな集合住宅を見つけ、見ているうちに彼らの意外と快適な生活に惹かれて行く・・・といった話。

最初、イノッチと音尾さんの会話劇がずーっと続いて、しかも２人とも普通に雑談っぽく話すから一瞬お芝居だというのを忘れそうになるほど、すごく自然で不思議な感じでした。
イノッチの役なんて、好奇心旺盛で、おしゃべりなキャラクターだから、イノッチそのまんまでしたから。

そこからスラムに暮らす人々の生活を垣間見ていくのだけど、窮屈ながらも、工夫しながら自分の快適なスペースを確保していて、それぞれの個性が出ていて面白いんです。

住人はサバイバーのおじさん、弁護士を目指す苦学生、ギャル、DJ、電気屋？のおじさん親子、天井に暮らすおじさん、移動式オフィス？に暮らす青年がいて、セットがすごいんですよ。私的にサバイバーのおじさんがツボでした。

部屋は小さい頃に作って遊んだ秘密基地みたいな感じで、え！？あんなとこにも、こんなとこにも部屋作っちゃうの？？っていちいちびっくり。そして笑えます。
料理とか、舞台で火を使って調理して、普通に食べたりしてるのも斬新だな～と。

で、皆色んな事情があってそこで暮らしているわけなんですが、そんな窮屈な生活だからこそ生まれる団結力、助け合いの精神が生まれていて、生きることの基本ってこういうことなんだなっていうのを考えさせられます。

それを見たイノッチがスラムに引っ越してきて、音尾さんも（役名忘れた）美人管理人さんに惹かれて手伝いに来て、部屋を作って、皆でご飯を食べて、町内運動会の準備して・・・まるで大家族みたい。見てるうちに羨ましくなってちょっと住んでみたいって思っちゃいます。

結局新しい高層マンションを建てる計画があって、全員立ち退くことになるけど、それでも皆前向きで、自由で、なんとかやっていくわけです。
そういうどんな困難に陥ってもなんとかなるさ、精神みたいなものは、見習わないといけないなーなんて感じました。

起承転結がはっきりしてないからこの舞台をどういう風に表現すべきか微妙なんだけど、人の生活を垣間見るのは単純に面白いし、個性的な住人達の会話一つ一つにはセンスが感じられて、不思議な魅力のあるお芝居だなって思いました。

今回イノッチのお芝居を初めて見たけれど、等身大の青年役がすごくナチュラルで、さすが舞台経験豊富なだけあるな～って思いました。
ここアドリブかな？って思う部分もあったから、舞台の後半なんかはもっともっと面白くなるんじゃないかって気がします。

音尾さんは真面目すぎる演技が逆に笑いを誘って面白かったです。

芦名星さんは智君の舞台「アマツカゼ」以来２度目になるのですが、今回はサバサバした等身大の女性を演じていて、いろんな役柄が出来る方なんだな～って思いました。そういえばバーテンダーにもゲストで出てました。すごい美人さんでした。

しかし、花粉症の時期にお芝居を見にいくのはやめた方がいいですね。鼻水と鼻づまりがひどくて（薬飲んだのに全然効かなかった）舞台に集中しきれなかったのがちょっと残念でした。

でも、舞台見るのは久々だったので、すごく楽しかったです！

会場には「Marching J」の募金箱が設置されていたのでもちろん募金してきました。

もらったチラシの中に６月にあるNEWSのシゲさんと、城島リーダーが出る舞台「６月のビターオレンジ」のお知らせがあったので、Jticketで軽い気持ちで申し込んだらうっかり当選してしまいました。

２月の坂本君、４月のイノッチに引き続き、２ヶ月おきにジャニーズの舞台を見に行くことになりそうです。

嵐さんも舞台誰かやってくれないかしら？って今舞台やられてもチケット取れる気しないけど～。


「芝浦ブラウザー」公式HP

＜公演日程＞ 2011年4月2日(土)～4月19日(火) 東京グローブ座

＜作・演出＞ 上田 誠（ヨーロッパ企画）

＜出演＞
井ノ原快彦、芦名 星、市川しんぺー、伊達 暁、石田剛太、酒井善史、角田貴志、土佐和成、永野宗典、西村直子、本多 力、山脇 唯／音尾琢真（TEAM NACS）