京急・国分寺の思考回路

なんとなく、思った事や考えた事を書いていきます。

水俣病ショック

2006-05-07 02:47:51 | Weblog
TVで水俣病の特集をやっていた。

女性が映っており、何かを話していた。
自由に話せない。テロップが流れている。

「自分は病気になるために生まれてきた」
それを見て 一瞬、衝撃をおぼえた。

同じ年代。

彼女は熊本県水俣市に、たまたま生まれた。
自分は東京都大田区に、たまたま生まれた。

それだけで・・・
ただそれだけで、なんで・・・この差。

なぜか・・・久々、
無性に悲しくなった。

その後、車で子供と買い物へ行く。
「Dear WOMAN」がリピートされ、流れ続ける。

リズミカルな歌が、
今日は、なぜかむなしく聞こえる。

ようこそ日本へ
僕らが生きている時代へ
舞い降りた偶然に
心から
ありがとう

信号が青に変わる。アクセルを踏むと
車は流れに沿って、道を進み始める。

彼女が偶然に選んでしまった道。
それは、長く、苦しい道。

それは、戻ることは出来ない。
前に進むことしか出来ない道。

偶然、運命で片付けてしまうには、
あまりにも過酷だ。

いつも思う、何もできない、
第三者的に見てしまう自分って。

偽善者?・・・でも・・・
でも・・・最近、思う・・・

皆、生きているうちは、止めることのできない
前にしか進めない車に乗っている。

それには、皆、平等に乗っているのでは、と思う。
一見、不平等にも見えるが。そうではない。

私たちに与えられた宿命、
それは、精一杯、「生きる」というものなのでは。

そう思う。


















コメント (1)
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