京急・国分寺の思考回路

なんとなく、思った事や考えた事を書いていきます。

波 (深い海の底と)

2006-05-26 04:03:16 | 言葉のお遊び


海を見ている。
砕け散る波を見ている。

そう。
どこかで、心の中の空白が砕け散っていく。

海を見ている。
砕け散る波を見ている。

そう。
どこかで、心の中の残像が砕け散っていく。

波は、
こなごなに砕け散った波は、

その、一粒一粒は
再び、海へと引き寄せられていく。

波は
こなごなに砕け散った波は、

その、一粒一粒は
再び、深い、深い海の底へと沈んでいく。

こなごなに砕け散った、
私の中の空白と、私の中の残像と共に。

誰の手も届かない
深い、深い海の底へと沈んでいく。

心の叫び。
それは、もう誰にも聞こえない。

深い、深い海の底へと沈んでいく。
深い、深い海の底へと。


帰宅時、電車がいってしまった。
しばらくホームに立っていると・・・

前のホームとその先のホームに
電車が入ってきた。

電車が大きな波に、乗客が砕けた波の粒に
見えてきた。

なんか人間って、小さくて弱い。
そんな感じを受けた。

夢とか、希望とか、明るさとか、笑いとか、
愛情とか・・・・

何かひとつ持っている人は
それを、

風船のように膨らまして
深い海の底から

簡単に飛び出してこれる
そう、思った。









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする