当たり前・・・

帰宅時
タッチの差で電車に乗り遅れる

これで帰宅時間が３０分遅れ、
しかも終電になってしまう

乗り継ぎ駅でちょこっと走るか、
お仕事をもう少し早く終わらせるか

さっきＴＶで新幹線０系が、
姿を消すなんてやっていた

そういえば中央線はオレンジ色の
２０１系もその運命にある

今走っているのは２車両だけ、
№４と№７

フロントガラスに４か７の札が
ぶら下がっている

乗れたらラッキーである
当たり～なんてうきうきする

０系も２０１系も
かつては走っているのが当たり前

でも姿を消すと大騒ぎ
人間って面白い

頭に刷り込まれた昔の映像が
その価値を増幅させる

もっとも０系はそれ自体世界的にも
価値のある存在であると思うけど・・・

なんとなく悲しくなったのが
実家のそばの文房具兼駄菓子屋

学校への通学路にあり
近所でその店を知らない子供はいない

そのおじさんも、おばさんも亡くなり
昨年店も取り壊された

実家に帰るときもその店の前を
いつも通っていく

あるのが当たり前だったその場所に
あるべき物がない

取り壊される寸前に店の写真を撮った、
なつかしい

ちょっとペンキのはがれかけた看板、
シャッターが寂しそうに閉まっている

そこにおじさんとおばさんの顔が
ふっと、浮かんだ