けがれている
わたしの心は汚れてる
わたしはさいごまでずっと
ずっと変わらない
人殺し
どんなにがんばっても
それはひとりよがり
それはみんな空回り
なにをやっても
誰も幸せにならない
わたしがいたら
幸せがやってこない
小さなトゲを抜いて
きれいにまるくなる血は
赤いと思っていたのは
わたしだけ
真っ黒にけがれていて
なにもかも壊してしまう
からだ中に
真っ黒な血が巡り
心もからだも声も音も
優しい風も
わたしには激しい痛みになる
繋いだ手からは
拒絶を感じて
自分の心を自分で動かせない
無力な自分
恐怖から逃げ出せない自分
そして
諦めれば笑えるウソの自分
わたしの命は
お金でしかない
愛されるわけのない
真っ黒い血が
わたしの呼吸を止める
でも命は尽きない
ただ苦しくて痛く
涙ももうけがれてる
わたしの中から
全部のけがれた黒い血を
抜き取ることができたら
ゆっくりと
寝てもいいのでしょうか?
このけがれた涙も
全部流せば
キラキラときれいに光るのでしょうか?
わたしは
自分の黒くてけがれた血を
全部出したら
痛みから逃げてもいいのでしょうか?
その代わりに
誰かがこんな想いをしませんか?
この痛みや悲しみを
他の誰にも感じてほしくない
このけがれたわたしの黒い血が
全部どこかに流れて
土に還ったら
どうかきれいな花が
小さくてもきれいな花がひとつ
やっぱり
ひとりぼっちで
咲いてくれるでしょうか?
わたしの血
きれいならよかったのに
もうつかれた