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さて、路線図の限界を超えた、超・路線図を作ってみたい、という衝動を、前回の記事からお送りしていますが…本日は、鉄道の運行間隔と、バス路線についてお話します。
鉄道路線は、運行間隔が大事
都心部にいると、電車は便利なものです。しかし地方においては、車がメインで、鉄道は車が使えないとき、仕方なく乗る乗り物になりがちです。電車が便利かどうか、その差を決める大きな要因は、運行間隔です。前の電車を逃しても、次の電車が5分で来れば、その路線はあてになりますが、1時間来なかったら、容易く電車に乗れる感じではなく、時刻を調べて、狙って乗りに行く必要があります。
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平日日中、上のようなルールと色で、何分間隔で運行されているかで色を塗り分けてみました。
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山手線とその周辺は5分間隔(地下鉄が5分間隔)、その外側の首都圏は10分間隔です。ときどき20〜30分間隔の路線もあります。
全国、これまでの数十年で、各都市でどのくらいの頻度で運行されてきたか、まとめられていた方がいます。これは圧巻・・・
【修正版】識者の方々のご指摘を反映しました。 pic.twitter.com/LFuYuxQ13R
— 町並み班員 (@Ryoga_Dnieper) May 14, 2020
これまでの都市の人口増と、鉄道(国鉄→JR)がその中でどのような役割を果たしてきたかの変化も読み取れます。これはいくらでも見ていられる・・・
線の太さで描き分ける
さて、しかしこれ、路線図を作るとなると、運行頻度で色分けする訳にもいかないのです。もうすでに、路線ごとに色分けしてしまっているので、別の方法で描き分ける必要があります。そこで、線の太さで描き分けてみます。ちなみに本数や運行頻度を線の太さで描き分けるのは、バス路線図では割と一般的になってきています。私もよく訪れているバス路線図サイト、Bus Service Mapや路線図ドットコムの路線図を見ると、バス路線の太さで、どのくらい便利かが一目でつかめて便利です。
さて、こうした描き分けは、鉄道路線図ではなかなか見ませんが、やってみましょう…
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首都圏のJR線でも、相模線や成田線といった路線は本数が少なく、大きな差が見て取れます。ところでみなさん、次の便が何分来ないと「不便」と感じるでしょうか。10分は多くの人にとって許容範囲だと思います。12分?15分?20分?30分…?それとも1時間くらいは待てる…?このあたりは人によって間隔が違うでしょう。
私は大都市にいると20分来ないと不便に感じますが、地方にいると20分なら便利だなと感じます。いる場所によって感覚が変わってしまうのは不思議なものです。
大都市に住んでいて、都心まで電車で通勤・通学することを考えると、この太い沿線に住んだ方が良いでしょう。そういう意味では、住まい選びの参考にもなりそうです。
バス路線も淡く載せてみる
さて、さきほど路線バスの話をちらっと出しましたが、今回の鉄道路線図にも載せてみたい…と思うに至りました。全部載せたら大変です。ただ、所によっては鉄道よりバスで行ったほうが速いところもあるのです。
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このように、東西(左右・横)を結ぶ鉄道路線が多いところでは、南北(上下・縦)の移動はしにくくなります。ここで使えるのがバス。吉祥寺や荻窪、中野から、西武新宿線、西武池袋線沿線に行こうとすると、電車で2回乗り継いで遠回りするより、バスで行ったほうが速いことがあります。JR総武線の錦糸町駅から、都営新宿線、東京メトロ東西線沿線に向かうときも同様です。
そこで、淡い線を入れてみました。色は会社別につけてあります。都営バスは緑色、関東バスは赤色、西武バスは青緑色…と、その会社の色(なるべくバス車体の色)で描いています。ただ、こここそ本数が重要。必ずしもたくさんの便が来る訳ではありません。ええ、もちろん、バス路線こそ鉄道と同じルールで、運行頻度と太さで表現しています。
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しかし一体どのバスに乗ればいいか分からない…行先も番号も分からない…
はい、そうなのです。そのあたりはバス路線図を見るか、経路検索していただければと思っています。路線図だけで経路が分かるようにサポートしようとすると、情報の洪水になって大変です。
100%ではないが0%でもない、20〜30%の情報を、ここでは載せています。「ここは行けそうか、行けなそうか」という、やんわりした情報です。そういう判断材料があるだけで、遠回りせず、バスの可能性に気づければ本望なのです。隣の駅からだと南北に移動しやすい…と気づけば、買い物に行く用事を、隣の駅でしてしまえば楽だ…と判断がつくこともあります。そこからは、バス路線が検索できる経路検索を使ってみる、バス案内所に行って聞いてみる等、取れる手はあります。
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これは東京都多摩北部から埼玉県南西部にかけての、西武線沿線のあたりです。茶色の路線はJR武蔵野線ですが、武蔵野線の内側(右下)はバス路線が多く、運行頻度も高めです。外側(左上)は、バス路線が少なく、運行頻度も低くなっています。
バスで縦横無尽に移動できるところは、すなわち「車がなくても生活できる」こととニヤリイコールです。武蔵野線の内側なら、車がなくても縦横無尽に動けますが、外側だと、人口の多い住宅地から最寄り駅までの路線しかなく、縦横無尽に動けません。
やはりこれも、住まい選びの参考にしたいですね〜。私は車を運転できないので、武蔵野線の内側でないと難しそうです。ただ、同じ埼玉県でも京浜東北線沿線や、多摩地区だと八王子、立川周辺はこの限りではありません。
(余談ですが、ここが一番調べるのが大変でした…路線や本数、よく変わるので、これは更新も大変そうです。次はいつになるやら…系統番号、載せたほうが良い気もしましたが、都心部で情報の洪水となり載せられなく鳴ったので割愛しました)
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今日もモリモリ書いたけど書き終わらなかった…。
次回は最終回「川と乗り入れについて」です。こちらもご覧下さいませ。
(↓超・路線図、昨年春印刷のため、羽沢横浜国大駅と高輪ゲートウェイ駅は予定駅として表記しています)