Chiakiの徒然日記

当たり前のこと

大学時代、ゼミ室で紅茶やコーヒーを飲む機会が多かった(私は紅茶だけだけど)。
紅茶党が多かったので、本当はコーヒーを入れて置いておくポットに、
お湯を入れてティーパックを浸して、誰でも飲める状態にしておいた。
これは最初に来た人、あるいは飲みたい人が作ることになっていた。
そして飲むのは自由。
カップも以前のゼミ生が持ってきて、そのまま置きっぱなしで卒業してしまった
というものが沢山あったので、それで構わない人はそれで飲むという習慣だった。
私はマイカップを持って行くほど潔癖ではないので(笑)、ゼミ室にあるカップで飲んでいた。
いや、1人を除いて全員がゼミ室に置き去りのカップで飲んでいたんだけど。

私の1つ下の学年の男性たちが、その使ったカップを洗わずに帰る、ということがしょっちゅうあった。
暗黙の了解として、「自分が使用したカップは自分で洗う」というのがあったのだが、
彼らはそれを完全無視。
暗黙の了解がいけないのかと、張り紙もしたが効果なし。
「なんで自分で洗わなきゃいけないの?」とキョトンとしていた。
だから、彼らが使ったカップはテーブルの上に置きっぱなし。
散々自分で洗うようにも言ったし、2~3日ほったらかしにしておいたこともあるけど、効果なし。
見かねたさらに下の女性が「もう洗いますよ~!」とさっさと洗ってくれた。

ある日、転機が訪れた。
なんと、指導教授が自ら進んでカップを洗ったのだ!
本来なら「先生、そのままでいいですよ」と言わなければならないんだろうけど、
カップを洗おうとしなかった男性の目が教授に釘づけになっていたので、
先生には悪かったけど、そのまま様子を見てみた。
教授はそのまま何事もなかったかのようにゼミ室を去って行った。
そして、件の男性を窺っていると…。
初めて自分で自分のカップを洗った!!
先輩と2人で「やったね!」と喜び合った(笑)
教授がやっているのに、学生がやらないわけにはいかないよね~。

人が使ったカップを洗えと言っているんじゃない。
ポットを洗えと言っているんじゃない。
自分で使ったものを洗えと言っているんだ。
当たり前のことを当たり前にできないというのは、先々困るぞ~。
ちなみに、洗剤が使えなかったので、水でじゃぶじゃぶ流すしかない洗い方だから、
洗剤にアレルギーがある、なんて言い訳は通用しないのだった。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「遠い日への回想」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事