先日の「ドンブラザーズ」で、はるかちゃんの叔母さんが「電話」にまつわるアレコレを述懐していた。
叔母さんの設定年齢は分からないが、おそらく私とほぼ同世代だろう。
携帯電話なんてなかったから、自宅の固定電話にかけるしかなかった。
幼稚園くらいのときは、せいぜい祖父母宅くらいだったから、出た相手が目的の人物でなかった場合、
「おじいちゃん(おばあちゃん)いる?」
で良かった。
小学校に上がると、今度は友達に電話するということも出てくる。
そうなると、親御さんが出ると、
「(私の苗字)ですけど、(相手の苗字)さんいますか」
になる。
ここで相手の下の名前が出てこないところが、友達を下の名前で呼んだことがないという弊害(?)。
学年が上がるにつれて下の名前で呼ぶことが出てくれば、「(相手の下の名前)さんいますか」になったけど。
中学時代は誰かの家に電話することなんてなかったし、高校時代は自宅に電話しても目的の相手が出てくれていたので、
取り次ぎをお願いするということはなかった。
その影響で大学に入って、いきなり高いハードルに直面するような状態になった。
その頃になると、親から指導も受けていたので、それに従うようになった。
「(大学名)で一緒の(私の苗字)と言いますが、(相手の下の名前)さんいらっしゃいますか」。
最初はしどろもどろだったな~。
慣れてくると
「(私の苗字)ですが」
と言った時点で「は~い、ちょっと待ってね~!」とすぐに代わってくれていたっけ。
これは同期が相手だったので、それは良かった。
異性の友達でも、親御さんと面識があったので、そこまでハードルの高さは感じなかった。
学生の身分としてはハードルが最大限に上がったのは、後輩の自宅に電話したとき。
電話の前で、自分のことを何と言ったらいいのかをずいぶんシミュレーションしたものだ。
結局「(大学名)の(ゼミ名)でご一緒しています(私の苗字)と申しますが、(相手の下の名前)さんご在宅でしょうか」に落ち着いた。
この頃になると、携帯電話を持つ人が増えていたので、後輩たちも携帯を持っていた。
この後輩は持っていないのか、携帯電話番号の申告がなかったので、自宅に電話するしかなかったのだ。
指導教授の家に電話したときより緊張したように思う。
「ゼミでお世話になっています、(私の苗字)と申します」
で良かったから、その点は楽だったかも。
今はそういう取り次ぎをお願いするという場面も激減しているから、いざとなると緊張するかもな~。
私がそうなら、きっとかけてくる相手も同じだろうな。