昨夜行ってきました!
中島みゆきの<夜会 VOL.14 24時着00時発>です。
前回までは東京のみでの公演だったのですが、今回、初めて大阪でも上演される事になったのです。
会場は、大阪城のすぐ傍にあるシアターBRAVA!(ブラバ!)です。
開演時間が午後8時からという遅めの時間設定も初めて。帰りの電車がちょっと気になる感じ。
ブラバに到着したのは7時半頃でしたが、いらっしゃってる客層に思わず『年齢層、高(たか)!』。
我々も決して若くはありませんが、目に入るのはそれより上の方々ばかり。
20歳代前後と思しき人々は本当にチラホラとしか見受けられませんでした。
年配のお客さんは逆に『若い人も割と居るなあ』とおっしゃっておられましたが。
中島みゆきデビュー当時からのファン(それとプロジェクトXを見ていたおじ様方もかな)と¥20000という
高額な料金設定からすると自然とこうなってしまうのかもしれませんね。
会場内部ではCD、DVD、書籍などの物販と共に、流れていた場内アナウンスによると、オリジナルの“カクテル”を提供されていたようです。
会場入り口付近の写真です。
過去の<夜会>のポスター、そして、<夜会>の舞台模型が展示されて居りました。
<夜会>では毎回変わるこの舞台デザインもファンの楽しみらしいのです。
確かに模型を見る限りでも、凝った感じがします。
今回の舞台については、上演開始前だったのですが、撮影は許可してもらえませんでした。
(何気なく撮影したところ、係のお姉さんに消去をお願いされてしまったのです)
仕方が無いので、文章にて説明させて頂きます。
開始前の舞台は非常にシンプルな状態です。
左右の壁にはニューヨークの裏町のビルについているような鉄製の階段がついており、出入り出来そうな穴が開けてあります。
ちょうど3階建ての建物といった感じですね。
舞台中央には四角いテーブルと椅子。テーブルの上にはミシンが1台置いてあります。
舞台下には楽器と人の姿が。どうやらここで演奏するようです。
いよいよ舞台の始まりです。
真っ暗な会場の天井には無数のライトの星が煌きます。そして蒸気機関車の走り過ぎる音。
続いて遮断機の音と通過する列車音。
そして舞台に向かって右手から中島みゆきの登場です。
大きなつばの帽子に全身、をすっぽり被うマント状の物を着ています。雰囲気は暗く一種異様な感じです。
そしてスタンドマイクの前でセリフを語り歌を歌って、中央へ移動。舞台は薄暗いままです。
そこで帽子とマントを取ると、ピンク(薄紫?)系のワンピース風の衣装に。
中央の椅子に座り、ミシンで縫い物をする仕草をしながら歌います。マイクはずっと片手に持ったままです。
歌い終わる頃、夫らしき人が疲れて帰ってきます。ちょっとしたセリフのやり取り後、夫は舞台から去り、
みゆきは再びミシンの前に。そして出来上がった小さな服を高く掲げた後、変調を起こし舞台中央に大の字になって倒れます。
さあ、一体どうなるのか?(これで終わったら泥棒ですが)
ここからお話は想像もつかない方向へ進んでいきます。
舞台は大きく分けて2幕構成です。1幕の途中から出てくる奇妙なホテル、その名も<ミラージュ ホテル>。
“蜃気楼”という名前の通り、中島みゆきの歌に合わせ、幻影的、いえ、幻想的な舞台が繰り広げられていきます。
いわゆる<ミュージカル>とは一線を画する独自スタイルの歌謡劇といったらよいのでしょうか?
ストーリー先行ではなく、中島みゆきの歌の歌詞(の持つイメージ)を具現化したらこのようなお話になっていったという印象を受けました。
中島みゆきが自身が私達に見せてくれた《リアル(=体感できる) 中島みゆきワールド》。
良い意味での“不思議”感に観客を包んだまま終わる舞台でした。
舞台展開も多く、道具や効果にも凝っています。何人もの俳優さんも登場します。
そして、中島みゆきさんは終始決してハンドマイクを離すこと無く舞台を終えられます。
他の方は全員ピンマイク使用だと思いますので、このマイクを持ち続ける行為により
<夜会>は「あくまでもお芝居ではなく歌である」
と中島みゆきさんが表現されているのかと思いました。
今回の<夜会>を観た私にとって最も重要だった点、
それは“中島みゆきさんの歌う歌はどれひとつとして聞き取れない歌詞は無かった”ということです。
確かに歌詞やセリフの中には聞き慣れない難しい単語も多く出てきますが、聞き取れないという事はありませんでした。
今まで見てきた他のアーティストのコンサートや舞台には無かった<新鮮な驚き>でした。
日本語や言葉という物を大切にされていればこそ可能となる技術だと思います。
それが可能な中島みゆきさんのアーティストとしてのすごさを感じられた舞台でもありました。
どんな芸術やものづくりでも同じです。まずきちんとした形(基礎)が出来ているからこそ、上手に崩せると思うのです。
だからこそ崩しても、それを多くの人が理解出来るのでしょう。
最近は様々な分野で“我流”だけの人が増えてきたように思います。一歩間違えば単なる“自分勝手”にもなりかねません。
今の日本社会はどうですか?
昔は当たり前だった事。
今の私達がまね出来ないような難しい事ではありません。
そしてその多くは、人と人とが社会を形成していく上での基本となることばかりであったと思います。
つい20-30年前までは当たり前のようにみんなが出来たこれらの基本。
私を含めた“我流”な皆さん!基本が出来ているかちょっと振り返ってみませんか?
『あいつもやっているから俺も良いんだ!』じゃなく『人の振り見て我が振り直せ!』でいきましょう。
今日の記事内容から路線が変わってしまいましたが(“路線が変わる”は<夜会>のキーワードでした)、
中島みゆきの<夜会>、プラチナチケットではありますが、当日券も若干出ているようですので、チャンスがあればぜひ見て下さい。
値段だけのことはあると思いますよ。
中島みゆきの<夜会 VOL.14 24時着00時発>です。
前回までは東京のみでの公演だったのですが、今回、初めて大阪でも上演される事になったのです。
会場は、大阪城のすぐ傍にあるシアターBRAVA!(ブラバ!)です。
開演時間が午後8時からという遅めの時間設定も初めて。帰りの電車がちょっと気になる感じ。
ブラバに到着したのは7時半頃でしたが、いらっしゃってる客層に思わず『年齢層、高(たか)!』。
我々も決して若くはありませんが、目に入るのはそれより上の方々ばかり。
20歳代前後と思しき人々は本当にチラホラとしか見受けられませんでした。
年配のお客さんは逆に『若い人も割と居るなあ』とおっしゃっておられましたが。
中島みゆきデビュー当時からのファン(それとプロジェクトXを見ていたおじ様方もかな)と¥20000という
高額な料金設定からすると自然とこうなってしまうのかもしれませんね。
会場内部ではCD、DVD、書籍などの物販と共に、流れていた場内アナウンスによると、オリジナルの“カクテル”を提供されていたようです。
会場入り口付近の写真です。
過去の<夜会>のポスター、そして、<夜会>の舞台模型が展示されて居りました。
<夜会>では毎回変わるこの舞台デザインもファンの楽しみらしいのです。
確かに模型を見る限りでも、凝った感じがします。
今回の舞台については、上演開始前だったのですが、撮影は許可してもらえませんでした。
(何気なく撮影したところ、係のお姉さんに消去をお願いされてしまったのです)
仕方が無いので、文章にて説明させて頂きます。
開始前の舞台は非常にシンプルな状態です。
左右の壁にはニューヨークの裏町のビルについているような鉄製の階段がついており、出入り出来そうな穴が開けてあります。
ちょうど3階建ての建物といった感じですね。
舞台中央には四角いテーブルと椅子。テーブルの上にはミシンが1台置いてあります。
舞台下には楽器と人の姿が。どうやらここで演奏するようです。
いよいよ舞台の始まりです。
真っ暗な会場の天井には無数のライトの星が煌きます。そして蒸気機関車の走り過ぎる音。
続いて遮断機の音と通過する列車音。
そして舞台に向かって右手から中島みゆきの登場です。
大きなつばの帽子に全身、をすっぽり被うマント状の物を着ています。雰囲気は暗く一種異様な感じです。
そしてスタンドマイクの前でセリフを語り歌を歌って、中央へ移動。舞台は薄暗いままです。
そこで帽子とマントを取ると、ピンク(薄紫?)系のワンピース風の衣装に。
中央の椅子に座り、ミシンで縫い物をする仕草をしながら歌います。マイクはずっと片手に持ったままです。
歌い終わる頃、夫らしき人が疲れて帰ってきます。ちょっとしたセリフのやり取り後、夫は舞台から去り、
みゆきは再びミシンの前に。そして出来上がった小さな服を高く掲げた後、変調を起こし舞台中央に大の字になって倒れます。
さあ、一体どうなるのか?(これで終わったら泥棒ですが)
ここからお話は想像もつかない方向へ進んでいきます。
舞台は大きく分けて2幕構成です。1幕の途中から出てくる奇妙なホテル、その名も<ミラージュ ホテル>。
“蜃気楼”という名前の通り、中島みゆきの歌に合わせ、幻影的、いえ、幻想的な舞台が繰り広げられていきます。
いわゆる<ミュージカル>とは一線を画する独自スタイルの歌謡劇といったらよいのでしょうか?
ストーリー先行ではなく、中島みゆきの歌の歌詞(の持つイメージ)を具現化したらこのようなお話になっていったという印象を受けました。
中島みゆきが自身が私達に見せてくれた《リアル(=体感できる) 中島みゆきワールド》。
良い意味での“不思議”感に観客を包んだまま終わる舞台でした。
舞台展開も多く、道具や効果にも凝っています。何人もの俳優さんも登場します。
そして、中島みゆきさんは終始決してハンドマイクを離すこと無く舞台を終えられます。
他の方は全員ピンマイク使用だと思いますので、このマイクを持ち続ける行為により
<夜会>は「あくまでもお芝居ではなく歌である」
と中島みゆきさんが表現されているのかと思いました。
今回の<夜会>を観た私にとって最も重要だった点、
それは“中島みゆきさんの歌う歌はどれひとつとして聞き取れない歌詞は無かった”ということです。
確かに歌詞やセリフの中には聞き慣れない難しい単語も多く出てきますが、聞き取れないという事はありませんでした。
今まで見てきた他のアーティストのコンサートや舞台には無かった<新鮮な驚き>でした。
日本語や言葉という物を大切にされていればこそ可能となる技術だと思います。
それが可能な中島みゆきさんのアーティストとしてのすごさを感じられた舞台でもありました。
どんな芸術やものづくりでも同じです。まずきちんとした形(基礎)が出来ているからこそ、上手に崩せると思うのです。
だからこそ崩しても、それを多くの人が理解出来るのでしょう。
最近は様々な分野で“我流”だけの人が増えてきたように思います。一歩間違えば単なる“自分勝手”にもなりかねません。
今の日本社会はどうですか?
昔は当たり前だった事。
今の私達がまね出来ないような難しい事ではありません。
そしてその多くは、人と人とが社会を形成していく上での基本となることばかりであったと思います。
つい20-30年前までは当たり前のようにみんなが出来たこれらの基本。
私を含めた“我流”な皆さん!基本が出来ているかちょっと振り返ってみませんか?
『あいつもやっているから俺も良いんだ!』じゃなく『人の振り見て我が振り直せ!』でいきましょう。
今日の記事内容から路線が変わってしまいましたが(“路線が変わる”は<夜会>のキーワードでした)、
中島みゆきの<夜会>、プラチナチケットではありますが、当日券も若干出ているようですので、チャンスがあればぜひ見て下さい。
値段だけのことはあると思いますよ。
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